“限界飛距離のその先へ”がキャッチコピー。シリーズすべて3月16日発売!
PCM編集長(以下、P編) 「まぁ『Mizuno Pro』に変えていきなり大ヒットしたわけだから、新ブランドが立ち上がることに驚きはないよ。思い切った攻めの姿勢を感じるね。なんとなく『GX』という響きも覚えやすいし、世界戦略ブランドだと感じさせる気合いの入りようだね」
PCM筒康博(以下、筒) 「長岡さん、『ジェットスピード』との読みが外れましたね。『GX』というブランドは競泳用水着などでも展開があるようですよ」
筆者 「はい、ミズノの担当者から聞いた『GX』の全貌をドライバーから見ていきましょう」
ボールスピードを上げ、ムダなスピンを減らす。新しいヘッド設計
P編 「まぁ、言うのはカンタンだけど、実際は難しいよ。ボールスピードを上げるのは主にフェースの反発性能なんだけど、SLEルールで厳しく制限されているからね」
筆者 「と、思うでしょう?ミズノ担当者の言い分では、反発係数であるCORも、接触時間であるCT値の両方も業界トップクラスなんですって。このどちらも高くないと真の反発効率がいいヘッドとは言えないらしく、ルール上限にかなり近い位置まで反発効率を高められたと胸を張っていました。おまけに、高初速エリアの広さでも競合を圧倒しているそうです…」
筆者 「担当者は、ヘッドスピード38〜42m/sの人に向けたそうです。でも、単純にアベレージゴルファー向けやアスリートゴルファー向けといったカテゴリー分けはしないそう。あくまでも『GX』の限界飛距離を超える性能で、“ベストスコアを狙いたい!”といった、熱意あるゴルファーに向けて作っていると」
P編 「なるほどね」
筆者 「一般ゴルファーの弾道データを分析したところ、スピンを減らすと飛距離アップできると考えているそうで、実際に低重心かつやさしさも担保した設計だと言っていました」
他業種で好評。ミズノのカーボン技術が『MFUSION』シャフトに入った!
筆者 「ボクも話を聞いて驚いたんですが、ミズノのカーボン技術がトヨタ『MIRAI』の高圧水素タンク、カシオ『G-SHOCK』の時計バンドなど、スポーツ用途以外の領域でも採用されているそう。カーボンナノチューブ(CNT)と炭素繊維(CFRP)の複合化にも成功していて、『MFUSION』シャフトは助成事業としての商品化第一弾だとか」
P編 「へぇ〜。トヨタ『MIRAI』とカシオ『G-SHOCK』かぁ、それは大したものだね。肝心のシャフト性能については何か聞いてる?」
筆者 「剛性が高いらしいです。下記がミズノの言い分ですね」
筒 「ボクのエースドライバーの【カルカタ】スペックとはまた違う感じですね。フレックスSで289gというのは似てますが、45.5インチ、D2でこの辺りは一般的な感じです。【カルカタ】具合が問題ですし、しっかりチェックしたいですね」
P編 「剛性が高い、軽くて暴れないと言ってるけど、フレックスSでトルクが5.0もあるから、どの程度剛性があるのか?早く打ってみたいね。明日、試打&発表会があるから、朝から打ちまくろう!」
筆者 「ミズノの言い分が本当なのか、楽しみです」
Text/Mikiro Nagaoka