PGAツアー
米国男子
AT&Tペブルビーチ・プロアマ
ジャスティン・ローズ、4年ぶり勝利でマスターズ出場決定! メジャー連続出場記録の更新へ
月曜日決着となった米ツアー「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」はジャスティンローズ(イングランド)が逃げ切って4年ぶりに優勝。この勝利によって4月のゴルフの祭典「マスターズ」の出場権を得ている。
配信日時: 2023年2月7日 02時06分
Round 4 | ||
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順位 | Sc | PLAYER |
1 | -18 | ジャスティン・ローズ |
2 | -15 | ブレンドン・トッド |
2 | -15 | ブランドン・ウー |
4 | -14 | キース・ミッチェル |
4 | -14 | ピーター・マルナッティ |
4 | -14 | デニー・マッカーシー |
7 | -12 | ユ・チュンアン |
7 | -12 | ジョセフ・ブラムレット |
7 | -12 | ライアン・ムーア |
7 | -12 | テイラー・ペンリス |
<AT&Tペブルビーチ・プロアマ 最終日◇6日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6972ヤード・パー72>
マンデーフィニッシュとなったペブルビーチGLの18番ホール、50センチのウイニングパットを沈めると、この日の晴れ渡った空のようにジャスティン・ローズ(イングランド)は大きな笑みを浮かべ、両手を空に掲げた。
強風、雨、雹(ひょう)…と悪天候に見舞われた今大会、2打リードで首位に立っていたローズは9ホールを残して月曜日の早朝にペブルビーチへと戻った。
再開ホールの10番パー4でグリーンエッジから1メートル強に寄せてパーセーブ。11番パー4で8メートルを沈めてバーディ、13、14番と連続バーディでスコアを伸ばすと、ここからは安定したプレーで逃げ切った。
米ツアー通算11勝目は、2019年1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」以来の実に4年ぶり。「4年も経ったなんて、本当に時が過ぎるのは早い…。でもペブルビーチで勝つことは本当にスペシャル」と42歳は感慨深かった。
13年の「全米オープン」を制したメジャーチャンピオンのローズは、今年は「違った目標」を掲げた。それは4月のマスターズに出場すること。ローズは2010年にセント・アンドリュースで開催された「全英オープン」以来、昨年7月の同じセント・アンドリュースでの「全英オープン」まで、12年間に渡り48大会すべてのメジャーの出場権を獲得してきた(20年の全英はコロナ禍で開催中止)。
「記録を終わらせたくなかった」とローズ。特に昨年の全英オープンでは第1ラウンドへのウォーミングアップをしているときに腰を痛めて棄権。さらにメジャーへの思いが強まった。
19年にファーマーズで勝利したときには世界ランキング1位だったローズだが、今大会前の世界ランキングは71位。もっとも悪かったときは84位まで下降した。「オーガスタへの思いはずっと持っていた。3月末までに良いプレーをして世界ランキングを(出場権を獲得できる)50位内に上げることを考えていた。でも勝って招待を受けるのはもっと素晴らしい方法だった」。
そのマスターズでは2度2位に入っている。15年、そして17年大会はセルヒオ・ガルシア(スペイン)とのプレーオフを戦い、1ホール目で敗れた。
強風が吹き荒れた今大会の第3ラウンドの土曜日、モントレーペニンシュラCCをプレーしていたローズは首位とは6打差だった。9番パー3で1メートルにつけたが、強風でボールが1メートル以上動いた。その直後に試合は強風でプレー不能と判断され中断となった。
日曜の早朝に9番に戻ってきたローズは2メートル強のパットを沈めてバーディ。「ツアーを長くプレーしているとこういう『幸運』がある」とローズは静かに笑う。オーガスタ・ナショナルGCでも『幸運』が待っているかもしれない。(文・武川玲子=米国在住)