PGAツアー
米国男子
マスターズ
衝撃初V、14年ぶりカムバック… タイガー・ウッズ全優勝を振り返る【マスターズ名場面】
5回もグリーンジャケットに袖を通すタイガー・ウッズのマスターズ優勝をすべて振り返る!
配信日時:配信日時: 2024年4月10日 03時37分
Round 4 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -11 | スコッティ・シェフラー |
2 | -7 | ルドビグ・オーバーグ |
3 | -4 | トミー・フリートウッド |
3 | -4 | マックス・ホーマ |
3 | -4 | コリン・モリカワ |
6 | -2 | キャメロン・スミス |
6 | -2 | ブライソン・デシャンボー |
8 | -1 | ザンダー・シャウフェレ |
9 | 0 | キャメロン・ヤング |
9 | 0 | ウィル・ザラトリス |
海外メジャー今季初戦「マスターズ」が11日(木)から開催される。これまで、5回もグリーンジャケットを手にしてきたタイガー・ウッズ(米国)。これまでの5度に渡る歓喜の瞬間を改めて振り返る。
■衝撃の史上最年少優勝(1997年)
1996年にスタンフォード大学を中退して、プロ転向したウッズ。同年に2勝を挙げる華々しいデビューを飾った大物はオーガスタでもひときわ輝いた。大会史上最少スコアのトータル18アンダーで、2位のトム・カイト(米国)に12打差をつける圧勝。史上最年少となる21歳3カ月14日での衝撃的な初制覇を達成した。なお、これがウッズにとって初めてのメジャータイトルだった。
■史上初のメジャー4連勝“タイガースラム”達成(2001年)
前年の「全米オープン」、「全英オープン」、「全米プロ」とメジャー3連勝を果たしてオーガスタに戻ってきたウッズ。首位で最終日を迎える格好の展開となったが、1番でボギーを喫して終生のライバルであるフィル・ミケルソン(米国)に並ばれてしまう。さらにデビッド・デュバル(米国)も浮上して三つ巴の戦いとなったが、18番でバーディを奪い2度目のグリーンジャケットをもぎ取った。これで史上初となるメジャー4連勝を達成。この年、年間グランドスラムとはならなかったが、2年にまたがるこの偉業は『タイガースラム』と呼ばれた。
■史上3人目の連覇 総距離が伸びても関係なし(2002年)
前年よりも総距離が285ヤード伸びたコースもこの男には関係なかった。トータル11アンダーの首位タイで最終日を迎えると、序盤で連続バーディを奪い流れを掌握。その後も危なげないプレーでジャック・二クラス(米国)、ニック・ファルド(イングランド)に続く史上3人目の連覇を達成した。
■マスターズ史上最も有名なチップインバーディ!(2005年)
連覇を達成したあと2年連続でグリーンジャケットを逃していたウッズに、再びチャンスが巡ってきたのが29歳の時。第3ラウンドで「65」を叩きだし、首位に浮上したがクリス・ディマルコ(米国)が猛追を見せて勝負はプレーオフへ。ウッズにとってオーガスタでの初めてのエクストララウンドだったが、1ホール目に5mのバーディパットを沈めて4度目のタイトルを手にした。
最も有名なシーンとなったのが最終日の16番ホール。幾度となくドラマが生まれたパー3でウッズはグリーン左に外してしまう。ディマルコとは1打差、万事休すかと思われたが、ここからのアプローチはカップの縁で一度止まると、最後の一コロがりでそのまま吸い込まれチップインバーディに。マスターズの名場面として今でも語り継がれるミラクルショットは、この年に生まれた。
■「おかえり、タイガー」歓喜の瞬間とタイガーコール(2019年)
「おかえり、タイガー」。14年ぶりの「マスターズ」勝利で5着目のグリーンジャケットに袖を通した。数年間、苦難の道を歩んできた。13年を最後にツアー勝利から見放され、4度の腰の手術に逮捕劇。「二度と戻れないと思っていた」と、現役生活続行も危ぶまれたが、このオーガスタでカムバックVを果たした。思えば最後のメジャー優勝から11年が経っていた。
ウィニングパットを入れると右手のコブシを握りしめ、両手を挙げて雄たけびをあげた。駆け寄ってきた子どもを抱き寄せる。会場はタイガーコールで熱狂する中、母親と長いハグ、続いてガールフレンドとハグ。目を閉じて喜びを噛みしめる中、タイガーコールは鳴り止まない。パトロンや選手たち、そして世界中のゴルフファンが14年ぶりのマスターズ優勝を祝福した。
この記事のタグ
関連記事
マスターズのニュース
- 9試合で驚異“23億円”! 世界1位シェフラーの獲得賞金額がエグい
- 丸山茂樹がマスターズを総括 「今年は見ごたえがあった」
- 24歳の新星L・オーバーグが単独2位 45年ぶり“マスターズ初出場V”を逃すも「まさに夢物語」
- グランドスラム逃すも…マキロイが2度目の“飛ばし1位”に シェフラーは安定感抜群、松山英樹は?【スタッツで見るマスターズ】
- クラブハウスで朝食を 歴代王者も集結する場所でセレブの仲間入り?【オーガスタの“景色”】