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ジョーダン・スピースが本当に目指していたもの【舩越園子コラム】
ジョーダン・スピースが本当に目指していたもの【舩越園子コラム】
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2016年1月11日 23時16分
世界ナンバー1のジョーダン・スピースが年明けから早くも勝利を飾った。前年度の優勝者だけが出場するヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズはハワイのカパルアCCが舞台。初日から快走し、3日目を終えて2位と5打差の通算24アンダー、単独首位に立ったスピースは、最終日の前夜、こう言っていた。
石川遼がPGAツアー再開へ渡米 会見でキャビンアテンダントから…
「明日、ブルックス・ケプカやパトリック・リードは7アンダー、8アンダーで回り、追撃をかけてくるはず。だから僕も4つも5つも伸ばしていかなければ優勝はできない。それが最近のゴルフ界のレベルというものだ」
米ツアーの4日間72ホールの大会において、優勝スコアのアンダー数が30台を超えたのは2003年の今大会でアーニー・エルスがマークした31アンダーという、ただの1度だけ。今年のスピースは、エルスのその記録に追い付き追い越すことが十分に可能な位置で最終日を迎えていた。だが、それでも「まだまだ勝利までの道のりは遠い」とスピースに言わしめるほどケプカやリードなど2位以下の選手たちの猛追やキャッチアップも現実的だったわけだから、スピースが指摘した通り、昨今の米ゴルフ界のレベルはかつてないほど高まっていると考えていい。
しかし、具体的に彼らの「何のレベル」がそんなにも高まっているのかと言えば、それはゴルフ技術だけではない。用具の進化や科学的な肉体強化の恩恵で選手たちの飛距離は昔より格段に伸びてはいるが、それでも年々、大幅に伸びるわけではもちろんない。
スピースに限っていえば、彼は決してロングヒッターではなく、「このオフはパッティングの強化と飛距離を伸ばすスイング作りに重点を置いて練習した。ショートゲームはあまり練習しなかった」と言っていたにも関わらず、今週の優勝に最も貢献したのはショートゲームだった。
石川遼がPGAツアー再開へ渡米 会見でキャビンアテンダントから…
「明日、ブルックス・ケプカやパトリック・リードは7アンダー、8アンダーで回り、追撃をかけてくるはず。だから僕も4つも5つも伸ばしていかなければ優勝はできない。それが最近のゴルフ界のレベルというものだ」
米ツアーの4日間72ホールの大会において、優勝スコアのアンダー数が30台を超えたのは2003年の今大会でアーニー・エルスがマークした31アンダーという、ただの1度だけ。今年のスピースは、エルスのその記録に追い付き追い越すことが十分に可能な位置で最終日を迎えていた。だが、それでも「まだまだ勝利までの道のりは遠い」とスピースに言わしめるほどケプカやリードなど2位以下の選手たちの猛追やキャッチアップも現実的だったわけだから、スピースが指摘した通り、昨今の米ゴルフ界のレベルはかつてないほど高まっていると考えていい。
しかし、具体的に彼らの「何のレベル」がそんなにも高まっているのかと言えば、それはゴルフ技術だけではない。用具の進化や科学的な肉体強化の恩恵で選手たちの飛距離は昔より格段に伸びてはいるが、それでも年々、大幅に伸びるわけではもちろんない。
スピースに限っていえば、彼は決してロングヒッターではなく、「このオフはパッティングの強化と飛距離を伸ばすスイング作りに重点を置いて練習した。ショートゲームはあまり練習しなかった」と言っていたにも関わらず、今週の優勝に最も貢献したのはショートゲームだった。