コグニザント・ファウンダーズカップ
タイガーの元キャディがLPGAツアーデビュー ジョー・ラカバがネリー・コルダとタッグ!
米国女子ツアーは今季初の東海岸決戦。ネリー・コルダ(米国)のバッグを担ぐのは、あの人。
配信日時: 2023年5月12日 01時00分
<コグニザント・ファウンダーズ・カップン 初日◇11日◇アッパー・モントクレアCC(米ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>
先週、タイガー・ウッズ(米国)と2011年から組んできたタッグを解消してゴルフ界をにぎわせたばかりのキャディ、ジョー・ラカバが、今度は女子ゴルフ界に旋風。ニュージャージー州で開催されている「コグニザント・ファウンダーズカップ」(5月11~14日)で世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)のバッグを担いで登場した。
コルダのレギュラーキャディを務めるジェイソン・マクディードは夫人でLPGAツアー選手のキャロライン・マッソン(ドイツ)が4月29日に第一子を出産。マクディードは「JMイーグル・LA選手権」の大会期間中に飛行機に飛び乗るという事態が発生していた。
タイガーのバッグを置いたラカバは先週の「ウェルズ・ファーゴ選手権」からパトリック・キャントレー(米国)のレギュラーキャディを務めているが、そのキャントレーが今週はオフウィーク。スケジュールが合ってネリーとのコンビが実現した。
初日のラウンドを3バーディ・3ボギーの「72」、イーブンパーで終えたネリーは、ラカバとのチーム結成について語った。きっかけはネリーとタイガーのエージェントがとても親しい友人であること。
「ジェイソンがいない1週間、偉大なキャディから何かを学べたらと思ってお願いしていみたらイエスと言われてとてもうれしかった」とネリー。「ラウンド中はタイガーの恩恵をあちこちで感じた。ものすごく光栄だと思った」と興奮した。「ジョーはグリーン上でラインを読むのも、距離を測るのもものすごく熱心だった。もちろん二人のキャディを比べることはできない。私はジェイソンとたくさんの成功を収めてきたから。だけどスポーツはいつだって少しでも上達したいと思うもの。ジョーはすばらしいキャディだから、少しでも私の未来に役立つことを学びたい」とネリーも熱心だった。
一方でラカバも今年は忙しいシーズンを送っている。2月のPGAツアー、「ジェネシス招待」、4月には「マスターズ」でタイガーのキャディを務めたあとは、「チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」でスティーブ・ストリッカー(米国)と組んでいる。
そして先週からキャントレーのレギュラーキャディとなった。マスターズ終了後の4月に足首の固定手術を受けたタイガーの復帰時期は未定で、「メジャー4大会の出場を目指す」と今季の目標を掲げたタイガーだが、次週の今季メジャー第2戦、「全米プロゴルフ選手権」(18日開幕・オークヒルCC)は参戦しない。(文・武川玲子=米国在住)