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ヘルニア手術から復帰の原英莉花 「体にやさしい」打感のドライバー&アイアンにチェンジ
ツアー復帰の原英莉花の手には、ミズノのクラブが握られていた。
配信日時: 2023年8月3日 22時34分
<北海道meijiカップ 事前情報◇3日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>
腰の痛みから解放され、心機一転、3カ月ぶりの復帰戦に臨む原英莉花はドライバー、アイアンとクラブも一新させてきた。昨季からクラブ契約フリーとなり、さまざまなクラブを使用してきたが、新しいクラブはいずれも2021年まで契約していたミズノ製。椎間板ヘルニアの手術から戻ってきた原のクラブ選びは“体にやさしい”がポイントになっている。
手術から1カ月が経過した6月中旬、久々にクラブを握り、ボールを打った原には驚きがあった。「ゴルフってこんなに背骨に影響があるんだっていうぐらいピリーンっていう衝撃があったんです。そこから、少しでも体にやさしい打感とか、振り感を求めてクラブを選び出した感じです」。今季の開幕からアイアンにカーボンシャフトを採用したのも、体への負担を考えてのもの。腰の手術を経て、より体にやさしいことがクラブ選びの重要なテーマとなった。
今大会で実際にバッグに入れているドライバーは、ミズノ『STシリーズ』の最新作と見られる未発表モデル『ST-G』(ロフト9.5度)。2つのスライド式のウェートで重心位置が調整できるモデルだが、さらに鉛を貼って微調整を加えている。2020年「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」優勝時は『ST200X』(ロフト8.5度)、2021年「大王製紙エリエールレディス」優勝時には『ST-X』(ロフト10.5度)を使用。『STシリーズ』は過去の優勝を支えてきたドライバーでもある。シャフトはUSTマミヤの『The ATTAS V2』の5Sで、こちらは手術前と変わっていない。
アイアンは6番からの構成で『JPX 923 TOUR』を選択した。「まだミズノ契約だった頃にいただいたので、2年近く前から手元にあったクラブです」。市販モデルの発売は昨年の秋。モデル名の刻印がないのは、早い段階で契約プロに渡ったプロトタイプだったためだろう。
シャフトはやはりUSTマミヤの『ATTAS FF IRON 85』を入れた。「アイアンは10グラム(シャフトを)軽くするかもしれません。ちょっとずつ調整しながらと思っています」。さまざまなスペックを試すのは今後、試合に出ながらとなる。『ATTAS FF IRON 85』はフレックス表示がなく、いわゆる番手ずらしによって硬さを調整する仕様。原は番手通りのシャフトを入れているため、Sフレックス相当となる。
メジャー2勝を含む、通算4勝はすべてミズノのドライバーとアイアンで挙げたもの。21年11月以来となる復帰後の初優勝時にも、体へのやさしさで選んだ同社のクラブが握られているのか注目したい。(文・田中宏治)
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