JLPGAツアー
国内女子 ライブフォトなど多彩なコンテンツを配信!
「同じ仕事をする選手たちは全員尊敬…私も個性やスタイルを持った選手になりたい」ルーキーの肖像〜イ・ジヨン
近年稀に見るスコアの伸ばし合いとなった2018年LPGAプロテスト。難関を突破した21名の個性をそれぞれ紹介する(取材・文/標英俊)
配信日時: 2018年12月4日 11時00分
⇒イ・ジヨン プロフィール
⇒2018年最終プロテスト合格者一覧
かねてから日本ツアー参戦を願っていたイ・ジヨンにとっては、今回のプロテスト合格は数年越しの思いが詰まったものだった。
3歳の頃から日本に住んでいた経験があり、小学校にも入学。その後、韓国に戻ったが、12歳でオーストラリアへ留学をしたジヨン。ゴルフを始めたのは留学の少し前からで「年の離れた二人の兄がもともとやっていましたが、兵役のタイミングでやめていた。その時私が小学6年生でしたが、父から“やってみないか”と言われて…」。高校からは韓国に戻り、その頃にプロゴルファーを意識しはじめた。「もともとゴルフが好きで始めたわけではなく、韓国でのジュニア競技の経験は少なかったですが“韓国のゴルファーは強い”というイメージは持っていたので、続けるなら“私もちゃんとしなければならない”と思うようになりました」。
18歳となった2014年、韓国でプロとなったが「(プロになれて)良いテンションでしたし、父も日本のことを知っているので“日本ツアーの環境が良い”という話をして、挑戦してみよう!って」と、同年末のQTから日本ツアー挑戦を始める。
だが「経験不足でしたね。ファースト、セカンドは突破できてもファイナルにいく力は足りなかった」。プロテストも1度受験するが、2次予選で敗退。2016年末のQTではセカンドで敗退となり、単年登録ができず、2017年は韓国で1年間経験を積んだ。
迎えた2017年の日本ツアーQT。「自分が成長している実感が少しずつでてきた。これならと思って、再挑戦をしました」と一念発起すると、サードで敗退したものの、自己最高のQTランク107位となり、翌年のステップ・アップ・ツアー出場権を獲得。2018年はステップ開幕戦から日本を主戦場にシーズンをスタートさせた。
2019年からQT制度が変更される(※2019年よりLPGA非会員は原則QT受験ができず)こともあり、目標としてきた日本ツアー参戦にはプロテスト合格は不可欠な状況だったが、今年の最終テストでは3日目に「66」をマークするなどして、トータル8アンダーで見事合格。「ホッとしましたね。(制度変更で)外国籍の選手にはプロテストも大事になる年だった。だからこそ受かりたい気持ちを強くもてたので」と日本のツアープロしてのスタートを切ることとなった。
2014年に日本ツアー参戦を決めてからは、「忘れていた(笑)」という日本語を勉強しなおし、いまでは「漢字は少し苦手ですが、ひらがな、カタカナは大丈夫」と、流ちょうな言葉づかいでコミュニケーションはまったく問題なし。加えて、留学経験から英語も話すことができ、母国語を含めて3か国語を操る。
趣味を聞くと「“作ること”が好きです。料理とか…意外に女性らしい趣味ですね(笑)なかなか時間がありませんが、ストレスが溜まったときに、何も考えず、作ることに集中すれば発散されますから」。また“言葉遊び”が得意だといい、「タイトル(お題)をもらって、その言葉に合わせて、字や文章を作ることは、小さい頃から得意で賞をもらったこともあります。(日本でいう俳句のような?)そうですね」。何かに没頭し、表現方法を模索する…そんな性質がジヨンの個性なのかもしれない。
目標とするプレーヤー像は“自分の色、個性を持っている選手”。「プロゴルファーは、どの国の出身かは関係なく、それぞれに自分のスタイルや個性があるものだと思いますし、私はそれぞれを尊敬したいと思っている。同じ仕事をしていて、大変さもわかっている。誰か一人ではなく、全員にリスペクトを持っていたい」。プロ仲間と互いに尊敬されるプロとなり、長く活躍できるプレーヤーを目指していく。
イ・ジヨン
〇1996年3月16日生まれ
〇出身地:韓国金海市
〇身長156センチ、体重56kg
〇血液型:A型
〇ゴルフ歴:12歳〜
〇趣味:読書
⇒2018年最終プロテスト合格者一覧
かねてから日本ツアー参戦を願っていたイ・ジヨンにとっては、今回のプロテスト合格は数年越しの思いが詰まったものだった。
3歳の頃から日本に住んでいた経験があり、小学校にも入学。その後、韓国に戻ったが、12歳でオーストラリアへ留学をしたジヨン。ゴルフを始めたのは留学の少し前からで「年の離れた二人の兄がもともとやっていましたが、兵役のタイミングでやめていた。その時私が小学6年生でしたが、父から“やってみないか”と言われて…」。高校からは韓国に戻り、その頃にプロゴルファーを意識しはじめた。「もともとゴルフが好きで始めたわけではなく、韓国でのジュニア競技の経験は少なかったですが“韓国のゴルファーは強い”というイメージは持っていたので、続けるなら“私もちゃんとしなければならない”と思うようになりました」。
18歳となった2014年、韓国でプロとなったが「(プロになれて)良いテンションでしたし、父も日本のことを知っているので“日本ツアーの環境が良い”という話をして、挑戦してみよう!って」と、同年末のQTから日本ツアー挑戦を始める。
だが「経験不足でしたね。ファースト、セカンドは突破できてもファイナルにいく力は足りなかった」。プロテストも1度受験するが、2次予選で敗退。2016年末のQTではセカンドで敗退となり、単年登録ができず、2017年は韓国で1年間経験を積んだ。
迎えた2017年の日本ツアーQT。「自分が成長している実感が少しずつでてきた。これならと思って、再挑戦をしました」と一念発起すると、サードで敗退したものの、自己最高のQTランク107位となり、翌年のステップ・アップ・ツアー出場権を獲得。2018年はステップ開幕戦から日本を主戦場にシーズンをスタートさせた。
2019年からQT制度が変更される(※2019年よりLPGA非会員は原則QT受験ができず)こともあり、目標としてきた日本ツアー参戦にはプロテスト合格は不可欠な状況だったが、今年の最終テストでは3日目に「66」をマークするなどして、トータル8アンダーで見事合格。「ホッとしましたね。(制度変更で)外国籍の選手にはプロテストも大事になる年だった。だからこそ受かりたい気持ちを強くもてたので」と日本のツアープロしてのスタートを切ることとなった。
2014年に日本ツアー参戦を決めてからは、「忘れていた(笑)」という日本語を勉強しなおし、いまでは「漢字は少し苦手ですが、ひらがな、カタカナは大丈夫」と、流ちょうな言葉づかいでコミュニケーションはまったく問題なし。加えて、留学経験から英語も話すことができ、母国語を含めて3か国語を操る。
趣味を聞くと「“作ること”が好きです。料理とか…意外に女性らしい趣味ですね(笑)なかなか時間がありませんが、ストレスが溜まったときに、何も考えず、作ることに集中すれば発散されますから」。また“言葉遊び”が得意だといい、「タイトル(お題)をもらって、その言葉に合わせて、字や文章を作ることは、小さい頃から得意で賞をもらったこともあります。(日本でいう俳句のような?)そうですね」。何かに没頭し、表現方法を模索する…そんな性質がジヨンの個性なのかもしれない。
目標とするプレーヤー像は“自分の色、個性を持っている選手”。「プロゴルファーは、どの国の出身かは関係なく、それぞれに自分のスタイルや個性があるものだと思いますし、私はそれぞれを尊敬したいと思っている。同じ仕事をしていて、大変さもわかっている。誰か一人ではなく、全員にリスペクトを持っていたい」。プロ仲間と互いに尊敬されるプロとなり、長く活躍できるプレーヤーを目指していく。
イ・ジヨン
〇1996年3月16日生まれ
〇出身地:韓国金海市
〇身長156センチ、体重56kg
〇血液型:A型
〇ゴルフ歴:12歳〜
〇趣味:読書