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住友生命Vitalityレディス 東海クラシック
21歳バースデーの宮澤美咲 “そっくり”母と初タッグ「誕生日並みのDMが来ました(笑)」
初の親子タッグ! 宮澤美咲・21歳が立てた誓い。
配信日時: 2023年9月15日 23時15分
<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日◇15日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>
今週13日の水曜日に誕生日を迎えたばかりの宮澤美咲が、及第点を与えるスタートを切った。「69」で回って24位タイ発進。直近2戦は初日の出遅れが大きく響き、予選落ちを喫していたことから、「まずは60台のアンダーを出せた。初日につまづかなくてよかったです」と、持ち味のスマイルを輝かせた。
2日前に21歳になったばかり。自身のインスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)には、たくさんのお祝いメッセージが届いた。「練習とか試合が続いているので、その当日も、朝いつも通りコースにきて、練習して、あとイオンに行ったくらい(笑)」と、いつも通りの一日を過ごした様子。普段から甘いものをあまり食べないことから、ケーキの代わりに、その日は「餃子やラーメン」という好きな中華料理を食べて、ささやかなお祝いをした。
反響の大きかったバースデーだったが、それ以上に、今大会でタッグを組むキャディさんが反響を呼んだ。「お母さんに初めてキャディをしてもらいました。アマチュアを通しても初めて。『そっくりだ』ってみんなに結構言ってもらえて、誕生日並みのDMが来ました(笑)」。最近は不調が続いていたことから、誰かにコース上でのミスを指摘してもらいたかったという状況で、母・薫さんに白羽の矢が立った。
9月中旬にも関わらずまだ暑さが残っているだけに、キャディこと母の体調も心配。「疲れて、すごい汗をかいていたんです。傘に入れてあげようとしたら『大丈夫』というので、それはそれで心配で…」。体調を気遣いながらも、親子二人三脚で最終日まで走り切りたい。「もう1個大きな傘を持ってきているから、それを渡そうかな」と、娘としての一面ものぞかせた。
今季は昨年の下部ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング2位の資格で戦っている。第2回リランキングまであと2試合と迫っているが、現在10位と突破確実な位置にすでにつけている。となれば、次に目指したいのはメルセデス・ランキング50位までに与えられるシード権。現時点で51位につけ、ボーダーラインも近い。
「先週、シード圏からちょっと外れてしまった。今週は予選を通過して、またシード圏内に戻りたい」と、コツコツポイントを稼いでじわりと安全圏まで浮上したい構え。安定した成績を残してはいるものの、トップ10入りは7月の「ミネベアミツミレディス」のみにとどまっている。「今年は1回しかトップ10に入れていないので、その回数を増やして順位を上げていきたいと思います」と意気込みながら、21歳のバースデーガールは誓いを立てた。(文・笠井あかり)