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国内男子
イマジネーションを持った攻撃性が有利、最高のコースと絶好のアクセスで魅せる雰囲気が実現した【ツアーの深層】
イマジネーションを持った攻撃性が有利、最高のコースと絶好のアクセスで魅せる雰囲気が実現した【ツアーの深層】
所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa
配信日時: 2018年4月24日 08時52分
■コースセッティングと興行の融合に成功した例
グリーンの難易度が上がれば、グリーンを外したときの難易度も当然上がる。最終日こそスコアを落としたが、百戦錬磨、技を駆使して攻める片山晋呉や、アジアンツアーの決してコンディションの良くないグリーンで腕をみがいた選手が上位をにぎわせた。「アプローチ巧者が上位で戦っていましたし、乗せるエリアの判断を間違えないことも大事でしたイマジネーションをいかに働かせられるか」と、田島。「海外のコースは圧倒的にこういうコースが多いです。うねっていて、狭いエリアを攻めなければいけない。攻めてダメなら、リカバリーしないといけない。とりあえずセンターというマネジメントはあまりないと思います」と、海外勢の活躍にはコース面での優位性もあったという。
今大会はコース、コースセッティングの妙に加え、「興行的な部分とコースセッティングをどう融合させるかに腐心しました」という田島。主催のパナソニックは、オリンピックのオフィシャルスポンサーも務めるグローバル企業。「パナソニックさんはアジアでも試合をしているようにゴルフにも力を注いでくださっているので、男子ゴルフ界としてもしっかりと試合を見せないといけない」という理念で動いたのが、週末に設けられた「ザ・ギャラリーホール」などのギャラリー盛り上げ策だ。
17番パー3は予選ラウンドでは200ヤードを超える距離に設定されたが、週末は140ヤードほど。ショートアイアンで狙えるため、ホールインワンやバーディの期待が高まった。DJのあおりで選手もギャラリーも盛り上げる。その上で、「最終日はあとわすかでホールインワンというショットも出ましたが、傾斜を利用すればカップに近づいて、『ここに止まる』という位置にカップを切りました。パーフェクトでした」と田島。ボールがカップに近づくたびに、500人収容のギャラリースタンドとその周辺の観客の大歓声に包まれた。パー5を除いては最多の13バーディを演出。選手の攻撃性を興行に変換させた取り組みは今後も期待が持てそうだ。
■若手有望株の顔色が変わってきた男子ツアー
コースセッティングの妙を理解し、攻撃的にプレーする。「これから育っていく選手たちのためにどういうセッティングにしたらいいのかというのを考えました」という田島の言葉を裏付けるのが、若手の台頭。初日飛び出した星野陸也は、「無理な攻めはしない。チャンスにできそうなところでバーディを取りに行く」と、コースとの戦いに勝利して、7アンダーをたたき出した。そんな星野でも3日目には、攻めのタイミングが合わずスコアを落とすなど、今大会での戦いでは学ぶことも多かった。
グリーンの難易度が上がれば、グリーンを外したときの難易度も当然上がる。最終日こそスコアを落としたが、百戦錬磨、技を駆使して攻める片山晋呉や、アジアンツアーの決してコンディションの良くないグリーンで腕をみがいた選手が上位をにぎわせた。「アプローチ巧者が上位で戦っていましたし、乗せるエリアの判断を間違えないことも大事でしたイマジネーションをいかに働かせられるか」と、田島。「海外のコースは圧倒的にこういうコースが多いです。うねっていて、狭いエリアを攻めなければいけない。攻めてダメなら、リカバリーしないといけない。とりあえずセンターというマネジメントはあまりないと思います」と、海外勢の活躍にはコース面での優位性もあったという。
今大会はコース、コースセッティングの妙に加え、「興行的な部分とコースセッティングをどう融合させるかに腐心しました」という田島。主催のパナソニックは、オリンピックのオフィシャルスポンサーも務めるグローバル企業。「パナソニックさんはアジアでも試合をしているようにゴルフにも力を注いでくださっているので、男子ゴルフ界としてもしっかりと試合を見せないといけない」という理念で動いたのが、週末に設けられた「ザ・ギャラリーホール」などのギャラリー盛り上げ策だ。
17番パー3は予選ラウンドでは200ヤードを超える距離に設定されたが、週末は140ヤードほど。ショートアイアンで狙えるため、ホールインワンやバーディの期待が高まった。DJのあおりで選手もギャラリーも盛り上げる。その上で、「最終日はあとわすかでホールインワンというショットも出ましたが、傾斜を利用すればカップに近づいて、『ここに止まる』という位置にカップを切りました。パーフェクトでした」と田島。ボールがカップに近づくたびに、500人収容のギャラリースタンドとその周辺の観客の大歓声に包まれた。パー5を除いては最多の13バーディを演出。選手の攻撃性を興行に変換させた取り組みは今後も期待が持てそうだ。
■若手有望株の顔色が変わってきた男子ツアー
コースセッティングの妙を理解し、攻撃的にプレーする。「これから育っていく選手たちのためにどういうセッティングにしたらいいのかというのを考えました」という田島の言葉を裏付けるのが、若手の台頭。初日飛び出した星野陸也は、「無理な攻めはしない。チャンスにできそうなところでバーディを取りに行く」と、コースとの戦いに勝利して、7アンダーをたたき出した。そんな星野でも3日目には、攻めのタイミングが合わずスコアを落とすなど、今大会での戦いでは学ぶことも多かった。