上田桃子 アイアンスイングのポイントと左足下がりの練習法
アイアンを打つ時に上田桃子が意識しているポイントを解説。今回はスイングのポイントと左足下がりの練習法を紹介する。『上田桃子 2打目の攻略法アイアン編』より(撮影日:2022年2月3日)
配信日時:2023年6月28日 06時38分
軸と下半身リード
辻村明志コーチ(以下:辻村):これは9番アイアンだけども、7番で打つときもやっぱりちょっと上から?
上田桃子(以下:上田):7番くらいになるとシャロー感もほしいので、絶対上からなんですけど、シャローに振りたいです。シャロー目に入ってくると、ちょうどよいドローが打てると思います。
辻村:クラブの立ち方や入射角を自分の中でコントロールして。入り方をうまくできると、体が自然と閉じていくよね。体が開いたら終わりだもんね。
上田:アマチュアの人って、もうそこからすぐ「切り返し!」みたいな感じなので、ここに入ってくるまでははちょっと静かにするといいと思います。
辻村:ここは結構プロとアマチュアには大きな差があるよね? アマチュアはここが淡泊というかね。
上田:すぐきちゃう。右手が強いので。
辻村:ここにちょっとした『ゆとり』と『間』が欲しいよね。アマチュアは『点』、プロは『ゾーン』としてとらえてる。桃子の場合は調子がいい時はハーフウェイダウンでボールを捉えられる感覚があるってこと?
上田:そうですね。
辻村:それをインパクトまで持ってくる感じなんだね。ボールが乗ってる感覚を大事にする。
上田:特にこの腰から腰あたりは、その感覚や軌道をなぞれるといいです。だから下半身リードはマストです。
辻村:だよね。スイングって絶対下半身からだもんね。
上田:私自身が今一番気をつけてるのは、なるべく左右差がなく軸の中で体重移動ができるように。
上田:下半身リードさせたいんですけど、スエーしてて下半身リードをするとすごい振り遅れるんです。下半身はリードしてるんだけど、この軸はまだ右にあるので、戻って来れなくて。そのせいで私みたいにアンダーになる人はたぶん多いと思う。だから下半身リードだけでもダメというか。やっぱり軸が立った中でしっかりトップを作って、その中で下半身がリードしてくるように。
辻村:だから下だけいっちゃダメだってことだね。
上田:腰だけを先に捻るような下半身リードはダメ。
辻村:そうするとやっぱり、刃(リーディングエッジ)が上向いちゃうもんね。ということは、下半身リードで『軸を引っ張ってくる』感覚ってこと?
上田:はい。……って辻村さんに教えてもらいました(笑)。
辻村:(笑)
上田:私もずっとプロでやってて、下半身リードを特に大事にしていました。プロですら、軸がなくなって下半身リードだと倒れます。
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上田桃子(うえだ ももこ)
9歳でゴルフを始めて、翌年に坂田信弘主催の坂田塾に入門。その後、2005年のプロテストで一発合格すると、07年には「ライフカードレディス」での初勝利を皮切りに、年間5勝をマーク。史上最年少で賞金女王に輝いた。08年からは前年に「ミズノクラシック」優勝で獲得したシード資格で米国ツアーに参戦。その後は米ツアーのシードを失うなど苦しんだが、7年ぶりに日本を主戦場とした14年に2勝を挙げた。そこから2シーズンは優勝から遠ざかったが、17年に再び2勝を挙げ、存在感を発揮した。
辻村明志(つじむら はるゆき)
1975年生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとして活躍後、ツアー帯同コーチに転身。 上田桃子・吉田優利・松森彩夏らを指導する、関係者から「辻にぃ」の愛称で親しまれる。
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