最近よく聞く「ジャンプで飛ばす」って? 平均260㍎の櫻井心那が最高のお手本です
昨年4勝を挙げた櫻井心那のジャンプスイングに飛ばしの秘密が隠れていた。
配信日時: 2024年1月26日 05時43分
2023年の国内女子ツアーで初優勝から怒涛の快進撃を見せ、4勝を達成した櫻井心那。10代でのシーズン4勝は宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の快挙だ。その強さの源は、平均258.6ヤードでツアー全体3位に入った爆発的な飛距離。どうしてそんなに飛ぶのか? 青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務め、女子プロたちのプレーを間近で見ている大西翔太に、アマチュアが真似すべきポイントを聞いた。
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まず、トップまで右ヒザが正面を向いたままにすることで、上体と下半身の強い捻転差ができまず。コンパクトなトップでも力がたまりやすく、ヘッドスピードを上げやすいので、オーバースイングに悩むアマチュアはぜひ参考にしてください。
そして、コンパクトなトップからヨコの体重移動はあまり使わず、地面を踏むタテのパワーを使って飛ばすのが櫻井プロのスイングです。ポイントになるのはダウン以降の地面の踏み方。しっかり上体を捻転させたトップから両ツマ先で地面を強く踏んでいきます。カカトが浮くくらい大胆に踏むといいでしょう。実際、櫻井プロもダウンではカカトが少し浮いた状態になっています。フォローまでツマ先だけで立つように振ることで、前傾姿勢をキープしたまま効率よくヘッドを走らせることができるのです。
この動きを身に付けるには、ツマ先立ちでボールを打つドリルがオススメです。バランスを取りながら打つことで地面反力を生かして体のスピードを上げる感覚が身に付きますよ。ぜひ一度試してみてください。
そしてフォローでは、左足が背面にズレるように動いています。これは右ツマ先で強く踏んで回転スピードを上げつつ、前傾をキープして強いアッパーでボールを捉えているから。バックスイング、ダウンスイング、フォローと飛ばしの要素が満載なのが櫻井プロ。今年の大活躍も間違いないでしょう。
■櫻井心那
さくらい・ここな/2004年生まれ、長崎県出身。昨年は資生堂レディスで初優勝を挙げ、そこからさらに3勝を達成した。10代でのシーズン4勝は宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の快挙。ニトリ所属
■大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している
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