“小ぶりヘッドドライバー5機種”の実力を試打検証〜キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド編【試打の鉄人】
最新クラブや注目クラブを「試打の鉄人」が徹底チェック。トーナメント中継などで使われる「トラックマンシステム」を使い、リアルタイムに弾道を追跡・表示するなど、クラブの真の性能に迫ります。
配信日時:2023年9月4日 03時00分
市原建彦が弾道データをもとに“自分に合うか?”という目線で試打検証
今回は、450cc以下の小ぶりなヘッドのドライバー5機種を市原建彦が試打。キャロウェイ『パラダイム トリプルダイヤモンド』、ピン『G430 LST』、ブリヂストンゴルフ『B-Limited 415』、ヨネックス『EZONE GT425』、テーラーメイド『BRNR Miniドライバー』を、計測データをもとにそれぞれ検証していく。
キャロウェイ『パラダイム トリプルダイヤモンド』の特徴は?
キャロウェイが今年展開している『パラダイム』シリーズは、ヘッドの中間部を全てカーボン素材にした「360°カーボンシャーシ」という独自の構造が最大の特徴となっている。ヘッドの大部分を比重の軽いカーボンにすることで、大胆な重量配分が可能となり、飛距離とやさしさを高い次元で両立することが可能になったのだ。
大胆な設計が可能になったことで、モデルごとにしっかり特性を分けて設計されていることも『パラダイム』シリーズの特徴となっている。ドライバーでは4機種が用意されているが、今回試打をおこなった『パラダイム トリプルダイヤモンド』は、最も小ぶりなヘッドになっていて、ロースピンのボールで飛ばせるクラブに仕上がっている。
すでにツアーでも高い支持を受けている『パラダイム トリプルダイヤモンド』を市原建彦はどう評価するのか。
【試打レビュー】「フェースにくっついて弾く打感がすごく気持ちいい」
今回の試打では、ロフト10.5度、純正シャフト『TENSEI 55 for Callaway』のSフレックスが装着されたキャロウェイ『パラダイム トリプルダイヤモンド』を使用。試打前にアドレスを取ってヘッドの顔をチェックした市原は、「ポンと構えた時の印象が良く、座りの良さがあります」と評価。
続けて市原が強調したのは、フィーリング性能の良さだった。
「打った時の手応えがかなり良く、打感の良さがありますね。フェースにすごくくっついて弾いてくれます。くっつく時間が長い分、操作性の高さも感じられました。ボールを押し込んでいくような感触がすごく気持ちいいです」
「トラックマンシステム」による弾道計測では、高めのフェードボールが表示されていた。
「打ってみると意外にスピンが入ってくれます。ソール後方に14グラムのウェイトが入っている分、ボールが上がりやすくなっているのでしょう。純正シャフトもしっかりしていて、ヘッドとのマッチングが良いので、すごく振りやすいです。クラブの特性としては、絶対に左にいかない性能を持っていますね。3球打ってほぼ同じ球筋で、キャリーの差もほとんどありませんでした。弾道の安定性の高さがすごいですよ」
【試打映像】弾道計測データ&市原建彦の評価は…?
試打の鉄人 プロフィール|市原建彦(いちはら たつひこ)1978 年生まれ、神奈川県出身。ツアー通算1 勝。アマチュア時代の96 年に「世界ジュニア」を制覇。プロ転向後は、06 年「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」で優勝を果たしている。187cm の長身から放つ豪快なショットが持ち味。自身でトラックマンを保有し、ギアへの造詣も深い。