R&A、USGA「なぜだ!」2017世界同時多発“飛距離アップ”の謎
3月5日、R&AとUSGAは2017年の世界のツアーのディスタンスレポート(飛距離報告)を発表。2002年の共同声明で「最高レベルのツアーでの顕著な飛距離アップは好ましくない」として監視しているようですが、2017年の調査では衝撃が!!!
配信日時: 2018年3月7日 11時43分
「トラックマンの影響は大きいが、活用できる人材がまだ少ない」(田島)
筆者 「じゃあ、田島プロをここに降臨させますね」
P編&筒 「よろしく!」
田島創志(以下、田島) 「世界のツアーで飛距離アップしているのは、間違いなく、トラックマンなど弾道測定器の影響でしょうね。ボクもそうですが、これまで感覚でやっていたことがデータで可視化され、より飛ばすために必要なことが自分自身で気づけるようになりました。その修正方法やデータの活かし方はまだまだ世界に遅れをとっていますが、日本男子ツアーでもトラックマンをパフォーマンスアップに活かす選手が当たり前になりました」
筆者 「田島プロって、JGTOのコースセッターも務めているんですよね?やはり、世界に出ていくプロを応援する意味でも、敢えて厳しいコースセッティングを設定したり、意識しているんですか?」
田島 「もちろんです。その件に関しては賛否がいろいろありますし、コースセッターはボク一人じゃないので、試合によって違いますけど、ボク個人としてはそういう想いで仕事をしています。一つの目安として、280ヤード以上のキャリーがあるんですよ。キャリーで280ヤード出すには、トラックマンの計測でボール初速71m/s以上を出せないといけません。ボクは選手としては中々その数字は出ないんですが、そこは意識する数字だし、選手の多くがメーカーが持っているトラックマンなどを利用して、ボール初速のデータはかなり見ています。でも、日本のツアーでトラックマン計測が当たり前になったとはいえ、世界からするとトラックマンの活用はかなり遅れているとも言えます」
筆者 「えっ?こんなに飛距離アップしたのに遅れているんですか?」
P編&筒 「よろしく!」
田島創志(以下、田島) 「世界のツアーで飛距離アップしているのは、間違いなく、トラックマンなど弾道測定器の影響でしょうね。ボクもそうですが、これまで感覚でやっていたことがデータで可視化され、より飛ばすために必要なことが自分自身で気づけるようになりました。その修正方法やデータの活かし方はまだまだ世界に遅れをとっていますが、日本男子ツアーでもトラックマンをパフォーマンスアップに活かす選手が当たり前になりました」
筆者 「田島プロって、JGTOのコースセッターも務めているんですよね?やはり、世界に出ていくプロを応援する意味でも、敢えて厳しいコースセッティングを設定したり、意識しているんですか?」
田島 「もちろんです。その件に関しては賛否がいろいろありますし、コースセッターはボク一人じゃないので、試合によって違いますけど、ボク個人としてはそういう想いで仕事をしています。一つの目安として、280ヤード以上のキャリーがあるんですよ。キャリーで280ヤード出すには、トラックマンの計測でボール初速71m/s以上を出せないといけません。ボクは選手としては中々その数字は出ないんですが、そこは意識する数字だし、選手の多くがメーカーが持っているトラックマンなどを利用して、ボール初速のデータはかなり見ています。でも、日本のツアーでトラックマン計測が当たり前になったとはいえ、世界からするとトラックマンの活用はかなり遅れているとも言えます」
筆者 「えっ?こんなに飛距離アップしたのに遅れているんですか?」
田島 「はい。トラックマンというのはいろんな細かなデータが取れるんですが、そのデータの読み解きや、数字と感覚のズレをどう修正するか?といったことをしっかり教える人間が育っていない印象です。海外ではそういうデータ分析や実際の指導を出来るのが当たり前というか、そういうことが出来る人材が豊富だと感じます」
筆者 「なるほど。じゃあ、田島プロの場合はどうしてるんですか?」
田島 「ボクみたいな昭和な人間は、超感覚派なんですよ。元々感覚だけでゴルフをやってきて、ほとんどのプロもそうだと思うんですけど、調子が悪いときや飛距離アップしたいときに、感覚的に修正するしかなかったんです。それを、トラックマンは数字で見えないインパクトを可視化してくれるので、感覚とデータを自分の中で一致させる部分をどんどん増やしていって、どうすれば実際のスイングやインパクトが変わるのか?というのをトラックマンと探しながらやる感じですかね。
トラックマンを盲信するわけじゃないですが、可視化して修正ポイントを明確にするという意味で、活用の仕方が分かるプロにとってはむちゃくちゃ役立つ機械ですね。実際、かなり正確なデータが取れると思いますし、自分の感覚でやってることと実際の動きって、ゴルフの場合すごくズレるじゃないですか。プロは、こうすればこうなると分かれば、それを探しながら飛ばせる当て方を自分で身につけられます。答えが明確になると、よりそれがやりやすいというか」
筆者 「分かります。ありがとうございました!」
筆者 「なるほど。じゃあ、田島プロの場合はどうしてるんですか?」
田島 「ボクみたいな昭和な人間は、超感覚派なんですよ。元々感覚だけでゴルフをやってきて、ほとんどのプロもそうだと思うんですけど、調子が悪いときや飛距離アップしたいときに、感覚的に修正するしかなかったんです。それを、トラックマンは数字で見えないインパクトを可視化してくれるので、感覚とデータを自分の中で一致させる部分をどんどん増やしていって、どうすれば実際のスイングやインパクトが変わるのか?というのをトラックマンと探しながらやる感じですかね。
トラックマンを盲信するわけじゃないですが、可視化して修正ポイントを明確にするという意味で、活用の仕方が分かるプロにとってはむちゃくちゃ役立つ機械ですね。実際、かなり正確なデータが取れると思いますし、自分の感覚でやってることと実際の動きって、ゴルフの場合すごくズレるじゃないですか。プロは、こうすればこうなると分かれば、それを探しながら飛ばせる当て方を自分で身につけられます。答えが明確になると、よりそれがやりやすいというか」
筆者 「分かります。ありがとうございました!」
「トラックマン大学で正答率が…(泣)」(筆者)
P編 「長岡、田島プロの話を聞いてどう思った?」
筆者 「やっぱりかって感じです。我々は動作解析の『GEARS』も用いながら普段喧々諤々やってるじゃないですか。仕事でも何でも同じですが、“問題”や“原因”が可視化できることって“効く対策を打つ”ためにはとても大事なので、田島さんの意見にはすごく納得がいきます。ツアープロの場合は、基本的に弾道が落ちる場所まで確認できる環境があるし、しかもそれを詳細なデータもトラックマンで確認できるわけですよね。必要な打ち方は自分でトライアンドエラー出来るし、そりゃ、飛距離アップするのも分かるなぁと」
筒 「まぁ、そう単純にデータだけに頼ってゴルフが上手くなるわけじゃないでしょうけどね〜。そんなに簡単なら苦労しませんし、コーチも要りませんよ」
筆者 「確かに、頭でっかちになるのは怖いことだと言いたいのも分かりますよ。でも、我々マニアックチームはトラックマンを所有していないので、何が出来るかはある程度知ってますが、よりよく知るために【トラックマンユニバーシティ】という、WEB上の大学に入会してみました」
P編 「え、それって数百万円のトラックマンを購入した人だけが使うものじゃないの?」
筆者 「目的はそうでしょうけど試しに登録してみたら、ユニバーシティと言うだけあって、いろいろ教えてくれるんです。ゲーム感覚なのに、無料で。スピン量と打ち出し角の関係とか、飛距離アップやスコアアップなど、ゴルファーのパフォーマンスアップに必要なマニアックなことをQ&A形式で学べました」
筒 「それで?Q&Aの正答率は?」
筆者 「惨敗です…。だって難しいんだもの、質問が!ボクは文系なのに、すべてデータだから…。でも、何がどうなれば飛距離アップするか?というのがデータな分だけ明確です。トラックマンの言い分が正しいかどうかは分かりませんが、勉強になりますね」
P編 「ふ〜ん。じゃあ、マニアックにトラックマンの最適弾道の計算方式やアルゴリズムを私も勉強しようかなぁ〜」
筒&筆者 「……。(ア、アルゴリズム???やっぱ、この男のマニアックさには敵わない…)」
Text/Mikiro Nagaoka
筆者 「やっぱりかって感じです。我々は動作解析の『GEARS』も用いながら普段喧々諤々やってるじゃないですか。仕事でも何でも同じですが、“問題”や“原因”が可視化できることって“効く対策を打つ”ためにはとても大事なので、田島さんの意見にはすごく納得がいきます。ツアープロの場合は、基本的に弾道が落ちる場所まで確認できる環境があるし、しかもそれを詳細なデータもトラックマンで確認できるわけですよね。必要な打ち方は自分でトライアンドエラー出来るし、そりゃ、飛距離アップするのも分かるなぁと」
筒 「まぁ、そう単純にデータだけに頼ってゴルフが上手くなるわけじゃないでしょうけどね〜。そんなに簡単なら苦労しませんし、コーチも要りませんよ」
筆者 「確かに、頭でっかちになるのは怖いことだと言いたいのも分かりますよ。でも、我々マニアックチームはトラックマンを所有していないので、何が出来るかはある程度知ってますが、よりよく知るために【トラックマンユニバーシティ】という、WEB上の大学に入会してみました」
P編 「え、それって数百万円のトラックマンを購入した人だけが使うものじゃないの?」
筆者 「目的はそうでしょうけど試しに登録してみたら、ユニバーシティと言うだけあって、いろいろ教えてくれるんです。ゲーム感覚なのに、無料で。スピン量と打ち出し角の関係とか、飛距離アップやスコアアップなど、ゴルファーのパフォーマンスアップに必要なマニアックなことをQ&A形式で学べました」
筒 「それで?Q&Aの正答率は?」
筆者 「惨敗です…。だって難しいんだもの、質問が!ボクは文系なのに、すべてデータだから…。でも、何がどうなれば飛距離アップするか?というのがデータな分だけ明確です。トラックマンの言い分が正しいかどうかは分かりませんが、勉強になりますね」
P編 「ふ〜ん。じゃあ、マニアックにトラックマンの最適弾道の計算方式やアルゴリズムを私も勉強しようかなぁ〜」
筒&筆者 「……。(ア、アルゴリズム???やっぱ、この男のマニアックさには敵わない…)」
Text/Mikiro Nagaoka