R&A、USGA「なぜだ!」2017世界同時多発“飛距離アップ”の謎
3月5日、R&AとUSGAは2017年の世界のツアーのディスタンスレポート(飛距離報告)を発表。2002年の共同声明で「最高レベルのツアーでの顕著な飛距離アップは好ましくない」として監視しているようですが、2017年の調査では衝撃が!!!
配信日時: 2018年3月7日 11時43分
2016年対比で、飛距離アップした男子プロは60人もいた!
筆者 「そう言われるだろうと思って、データを整理しておきましたよ。上の表を見てください」
筒 「オッ!10ヤード以上伸ばした人が11人いるんですね。というか、こんなにいたんですね…」
筆者 「はい、2016年のデータが残っている選手で比較すると59人が飛距離アップに成功してました。全選手の平均データで言うと、2016年が276.7ヤードだったのに対して、2017年は282.8ヤードで、ツアー全体飛距離が5.9ヤード底上げされた形ですね」
P編 「へぇ〜。松山英樹プロがPGAツアーに行ってから、ゴルファーはPGAツアーを見る機会が増えたじゃない。そこでDJとか、しょっちゅう400ヤード級に飛ばすバケモノみたいな奴等を目にするから、ゴルファーも日本の男子ツアーのレベルを問う人もいるけど、こんなに飛距離アップしてたんだね。気づかなかったよ」
筆者 「そうなんです。2016年より5ヤード以上伸ばした人は33人もいます。地味に凄いですよね、年齢層もまちまちだし、若者ばかりかと思いきや、40代以上のベテランも飛距離アップに成功していますよ」
P編 「これ、日本男子ツアーの場合は何が飛距離アップの原因なんだろうね。だって、テーラーメイドやキャロウェイばかりじゃないじゃない。これだけ人数もいるしさ」
筒 「松山英樹選手が4年間PGAツアーに挑んでますが、彼も飛距離を伸ばそうとして4年がかりのトレーニングをしてドライビングディスタンスの距離が2013年の287.8ヤードから2017年の303.3ヤードまで伸ばしています。彼の場合は2016年が294.5ヤードですから、8.8ヤードの伸びですね。やっぱり、日本の男子ツアープロたちも、トレーニングの賜物という部分はあるんじゃないですかね?」
筆者 「田島創志プロに昨日話しを聞いたんですが、トレーニングの影響はあると言ってました。でも、それより影響大なのは、トラックマンだといってましたね。みんなトラックマンデータを使用するのが当たり前になって、今まで感覚でやってたものが、インパクトで何が起きているか?可視化できるようになって、それを修正できるようになったのが飛距離アップの要因だと」
P編 「長岡、これから日本男子ツアーのとあるシャフトメーカーのツアーレップ・Sさんが来るから、話を聞いてみれば?いろんな選手の話を聞いてる人だし、ここ数年間男子ツアーのほとんどの試合に帯同しているからさ」
筆者 「それはありがたい」
筒 「オッ!10ヤード以上伸ばした人が11人いるんですね。というか、こんなにいたんですね…」
筆者 「はい、2016年のデータが残っている選手で比較すると59人が飛距離アップに成功してました。全選手の平均データで言うと、2016年が276.7ヤードだったのに対して、2017年は282.8ヤードで、ツアー全体飛距離が5.9ヤード底上げされた形ですね」
P編 「へぇ〜。松山英樹プロがPGAツアーに行ってから、ゴルファーはPGAツアーを見る機会が増えたじゃない。そこでDJとか、しょっちゅう400ヤード級に飛ばすバケモノみたいな奴等を目にするから、ゴルファーも日本の男子ツアーのレベルを問う人もいるけど、こんなに飛距離アップしてたんだね。気づかなかったよ」
筆者 「そうなんです。2016年より5ヤード以上伸ばした人は33人もいます。地味に凄いですよね、年齢層もまちまちだし、若者ばかりかと思いきや、40代以上のベテランも飛距離アップに成功していますよ」
P編 「これ、日本男子ツアーの場合は何が飛距離アップの原因なんだろうね。だって、テーラーメイドやキャロウェイばかりじゃないじゃない。これだけ人数もいるしさ」
筒 「松山英樹選手が4年間PGAツアーに挑んでますが、彼も飛距離を伸ばそうとして4年がかりのトレーニングをしてドライビングディスタンスの距離が2013年の287.8ヤードから2017年の303.3ヤードまで伸ばしています。彼の場合は2016年が294.5ヤードですから、8.8ヤードの伸びですね。やっぱり、日本の男子ツアープロたちも、トレーニングの賜物という部分はあるんじゃないですかね?」
筆者 「田島創志プロに昨日話しを聞いたんですが、トレーニングの影響はあると言ってました。でも、それより影響大なのは、トラックマンだといってましたね。みんなトラックマンデータを使用するのが当たり前になって、今まで感覚でやってたものが、インパクトで何が起きているか?可視化できるようになって、それを修正できるようになったのが飛距離アップの要因だと」
P編 「長岡、これから日本男子ツアーのとあるシャフトメーカーのツアーレップ・Sさんが来るから、話を聞いてみれば?いろんな選手の話を聞いてる人だし、ここ数年間男子ツアーのほとんどの試合に帯同しているからさ」
筆者 「それはありがたい」
「世界となると、ボールの影響が大きいんじゃないですか?」(S氏)
某社ツアーレップS氏(以下、S氏) 「世界のツアーで飛距離アップしている理由が知りたいんですよね?日本男子ツアーに関してなら、個別の事情もよく知っていますが、全体となったらボールの影響が一番大きいんじゃないですか?ヘッドの影響があるとしても、全選手が同じメーカーの同じヘッドを使うわけではないですよね?」
P編 「まぁ、そうなんだよなぁ」
筒 「確かに一理あります。何しろ、起きている事実が日本だけではなくて、世界ですから」
P編 「まぁ、そうなんだよなぁ」
筒 「確かに一理あります。何しろ、起きている事実が日本だけではなくて、世界ですから」
筆者 「それで言うと、世界のツアーで訳の分からないレベルで使用率を持っているタイトリスト『プロV1』と『プロV1x』の影響ということですかね?上の表を見てくださいよ、2位メーカーとこんなに使用プロの人数に差があるんですって…。確かに、今売られている『プロV1』と『プロV1x』は、2016年の秋以降にツアー投入されて、2017年開始からほとんどの選手がこのボールを使用しているはずですけど…。2017年に8.8ヤード伸びた松山英樹が使うダンロップ『SRIXON Z-STAR XV』も、『プロV1』と同時期に切り替わっていますから、この2017年の飛距離アップ事件が起きたのと時期を同じにしていると言えますが…」
筒 「あるでしょう、だって前作より『プロV1』は全般にスピン量が減って中弾道の強い球が打てる仕上がりになりましたからね」
筆者 「そういえば、田島創志プロもボールの影響を指摘してたなぁ…。硬いボールが増えたって。硬めの中間層やコアをしっかり潰せる人にはボール初速アップの恩恵があるんですって。BSのボールとか、全部じゃないけど、いろんなメーカーのボールでそう感じたと言ってました。飛距離アップに影響大な初速が大事だと」
筒 「あるでしょう、だって前作より『プロV1』は全般にスピン量が減って中弾道の強い球が打てる仕上がりになりましたからね」
筆者 「そういえば、田島創志プロもボールの影響を指摘してたなぁ…。硬いボールが増えたって。硬めの中間層やコアをしっかり潰せる人にはボール初速アップの恩恵があるんですって。BSのボールとか、全部じゃないけど、いろんなメーカーのボールでそう感じたと言ってました。飛距離アップに影響大な初速が大事だと」
「男子ツアーではトレーニングで伸びた人や長尺で伸びた人など、事情は様々です」(S氏)
筆者 「Sさん、去年は池田勇太の大飛距離アップや、チャン・キムの爆発的な飛距離が話題になってましたが、現場で見ていて何か他に思い当たるふしは?」
S氏 「例えば、10ヤード以上伸ばした稲森祐貴プロなんかは、かなりハードにトレーニングをして体を絞っていましたね。池田勇太プロもそうですが、やっぱり男子ツアーでも体を鍛えるプロが増えたのは間違いないでしょう。あと、15ヤード近く伸びている黄重坤プロは、シャフトを長くしていたと思います。それに一番伸ばした彼はホンマのヘッドとシャフトですから、一概にテーラーメイドやキャロウェイの選手だけが伸びたんじゃないんですよ。今平周吾プロもヤマハのドライバーで伸ばしたし、時松隆光プロは契約フリーでミズノのドライバーで飛距離アップしていました。やっぱり、国産メーカーのドライバーの性能も上がっているのは間違いないんですよ」
筆者 「長尺の話しは田島創志プロも言ってましたね。黄重坤やJ・パグンサンは長尺ドライバーを見事に使いこなせる腕さばきがあって、それで効果的に飛距離アップしていたと」
筒 「長岡さん、池田勇太選手は【C6】とかの軽バランスになったって、去年盛んに書いてましたよね?あと、時松選手の『MP Type-2』ドライバーの話しとか」
P編 「う〜ん、こうやって聞いてると、やっぱり選手によってまったく事情が違うもんだね…。いろんな影の努力もあるからさ、ギアの影響だ!と断じるのは早計かもしれないなぁ…」
S氏 「私もシャフトメーカーの立場ですが、そうだと思いますよ。男子プロたちの見えない努力と苦労を目の前で見てきていますので」
P編 「長岡、田島プロの言っていたトラックマンの話しをよく聞かせてよ」
筆者 「分かりました。Sさん、今日はありがとうございました!」
S氏 「例えば、10ヤード以上伸ばした稲森祐貴プロなんかは、かなりハードにトレーニングをして体を絞っていましたね。池田勇太プロもそうですが、やっぱり男子ツアーでも体を鍛えるプロが増えたのは間違いないでしょう。あと、15ヤード近く伸びている黄重坤プロは、シャフトを長くしていたと思います。それに一番伸ばした彼はホンマのヘッドとシャフトですから、一概にテーラーメイドやキャロウェイの選手だけが伸びたんじゃないんですよ。今平周吾プロもヤマハのドライバーで伸ばしたし、時松隆光プロは契約フリーでミズノのドライバーで飛距離アップしていました。やっぱり、国産メーカーのドライバーの性能も上がっているのは間違いないんですよ」
筆者 「長尺の話しは田島創志プロも言ってましたね。黄重坤やJ・パグンサンは長尺ドライバーを見事に使いこなせる腕さばきがあって、それで効果的に飛距離アップしていたと」
筒 「長岡さん、池田勇太選手は【C6】とかの軽バランスになったって、去年盛んに書いてましたよね?あと、時松選手の『MP Type-2』ドライバーの話しとか」
P編 「う〜ん、こうやって聞いてると、やっぱり選手によってまったく事情が違うもんだね…。いろんな影の努力もあるからさ、ギアの影響だ!と断じるのは早計かもしれないなぁ…」
S氏 「私もシャフトメーカーの立場ですが、そうだと思いますよ。男子プロたちの見えない努力と苦労を目の前で見てきていますので」
P編 「長岡、田島プロの言っていたトラックマンの話しをよく聞かせてよ」
筆者 「分かりました。Sさん、今日はありがとうございました!」