NEWモデル変更後に即結果を出す、プロの選択眼
text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2018年1月25日 04時40分
日本人ツアープロの繊細な感覚
一方、日本のツアープロはどうだろうか。
数年前に海外クラブメーカーのスタッフに「日本のアマチュアゴルファーは、クラブへのこだわりがツアープロ並み」と聞かされた事がある。
アマチュアでさえ、スペックはもちろんのこと、形状や打感、操作性に至るまで微細にこだわるゴルファーが多いのだから、プロがシビアにこだわるのも無理もないだろう。
小平智は、昨年の日本オープンでヘッドが割れて以降、新しいドライバー選びに苦戦している。当然契約先からは同じヘッドがいくつも提供されるわけだが、なかなか納得したフィーリングになっていない。工業製品としては、全く同じもので、シャフトもスペックも全て同じに揃えたとしても、その微妙な違いを感じ取ってしまうのだろう。すでに、おびただしいしい数のドライバーをテストしているという。
これについて、ファンの一部からは「クラブのせいにするのは良くない」、「同じモデルであれば、それほど大きな差はないはず」といった声もあるようだが、その繊細な感覚こそが、まさに彼をトッププロ足らしめている強みではないだろうか。
「SMBCシンガポールオープン」では、ガルシアに次ぐ堂々の2位。ドライバーの調整が完了したら、目標のマスターズ出場も現実のものとなるはずだ。
同じ試合で、第2ラウンド終わって首位、最終的に16位となったのが石川遼だ。ガルシアが愛用するNEWモデル、『ROGUE SUB ZERO』ドライバーをテストしていたものの、試合では『XR 16』を選んだ。昨年終盤から使用しているモデルで、同時期から取り組んでいるスイング改造とも相性が良さそうだ。
スイングを見直しするさなかでもあり、特性の大きく違うドライバーへの変更は危険だろう。開幕戦での投入は見送られたものの、近い将来、新しいドライバーを手に、国内ツアーで活躍する石川遼が見られるかもしれない。
プロの中にも巧みに新しいクラブにアジャストする選手と、調整に時間のかかる選手がいる。どちらのタイプであっても、ゴルフにとってクラブ選びが重要である点は変わらない。それはアマチュアも同様だ。要求する水準は違うかも知れないが、プロのようにシビアにこだわってみると、新しい発見があるかもしれない。
数年前に海外クラブメーカーのスタッフに「日本のアマチュアゴルファーは、クラブへのこだわりがツアープロ並み」と聞かされた事がある。
アマチュアでさえ、スペックはもちろんのこと、形状や打感、操作性に至るまで微細にこだわるゴルファーが多いのだから、プロがシビアにこだわるのも無理もないだろう。
小平智は、昨年の日本オープンでヘッドが割れて以降、新しいドライバー選びに苦戦している。当然契約先からは同じヘッドがいくつも提供されるわけだが、なかなか納得したフィーリングになっていない。工業製品としては、全く同じもので、シャフトもスペックも全て同じに揃えたとしても、その微妙な違いを感じ取ってしまうのだろう。すでに、おびただしいしい数のドライバーをテストしているという。
これについて、ファンの一部からは「クラブのせいにするのは良くない」、「同じモデルであれば、それほど大きな差はないはず」といった声もあるようだが、その繊細な感覚こそが、まさに彼をトッププロ足らしめている強みではないだろうか。
「SMBCシンガポールオープン」では、ガルシアに次ぐ堂々の2位。ドライバーの調整が完了したら、目標のマスターズ出場も現実のものとなるはずだ。
同じ試合で、第2ラウンド終わって首位、最終的に16位となったのが石川遼だ。ガルシアが愛用するNEWモデル、『ROGUE SUB ZERO』ドライバーをテストしていたものの、試合では『XR 16』を選んだ。昨年終盤から使用しているモデルで、同時期から取り組んでいるスイング改造とも相性が良さそうだ。
スイングを見直しするさなかでもあり、特性の大きく違うドライバーへの変更は危険だろう。開幕戦での投入は見送られたものの、近い将来、新しいドライバーを手に、国内ツアーで活躍する石川遼が見られるかもしれない。
プロの中にも巧みに新しいクラブにアジャストする選手と、調整に時間のかかる選手がいる。どちらのタイプであっても、ゴルフにとってクラブ選びが重要である点は変わらない。それはアマチュアも同様だ。要求する水準は違うかも知れないが、プロのようにシビアにこだわってみると、新しい発見があるかもしれない。