NEWモデル変更後に即結果を出す、プロの選択眼
text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2018年1月25日 04時40分
ガルシアはキャロウェイ契約後に即優勝を!
年が明けてすぐ、噂となっていたセルヒオ・ガルシアのキャロウェイとのクラブ契約が発表された。
テーラーメイドとの契約は昨年まで15年に及び、文字通り看板プロとして活躍してきた選手だ。昨年は、多くのゴルフファンの感動を呼んだマスターズでの勝利があり、ベテランになってもその存在感は大きなものがある。
ガルシアもまた、新しいクラブへの変更を苦にしないプレーヤーだ。
JGTOとアジアンツアーの共同開催となる開幕戦、「SMBCシンガポールオープン」で早々に優勝。最終日はほぼ一人旅の状況で、2位と5打差で優勝した。
使用したクラブは、発表されたばかりの『ROGUE SUB ZERO』ドライバーをはじめとするキャロウェイのクラブ14本。上から下まで全てキャロウェイにした上、ボールもキャロウェイに変えている。ボールとクラブを同時に変えるのはタブーとされているものだが、ガルシアは意に介さず、すぐに結果を出した。
思い返してみると、念願のマスターズ制覇も変えたばかりのクラブであげたものだ。この時も上から下まで全てテーラーメイドの当時最新モデル。もちろんボールもテーラーメイドだ。これだけ総取っ変えしても、安定して成績を出すのだから恐れ入る。
ガルシアと同時期にキャロウェイと契約した新鋭ザンダー・シャウフェレは、まだアイアンが昨年同様のテーラーメイド『P750 TOUR PROTO』、ドライバーはキャロウェイでスタートしたものの、「ソニーオープン・イン・ハワイ」では昨年愛用して結果を出している『M2』(2017年モデル)に戻していた。いずれはキャロウェイにチェンジするだろうが、フィッティングに時間がかかっているようだ。
1ヤード単位の繊細な距離を打ち分けるPGAツアーの選手だけに、クラブを変えること、契約メーカーを変えることは大きなチャレンジであり、リスクを伴う。移行に慎重なシャウフェレのようなケースは、むしろ当然なのかもしれない。それだけに、契約先に100%コミットし、14本全てを使うガルシアのような選手は、メーカーにとってありがたい存在だろう。義理堅く、頼りになる男なのだ。
スイングを見ると、フェースを終始クローズ気味に保つ、ダスティン・ジョンソンやジョン・ラームは、現代の大型ヘッドに向いていて、比較的クラブにアジャストしやすいタイプだろう。
かたや、ガルシアは強烈にタメが強く、フェースローテーションも大きいタイプで、一見、使うクラブを選ぶタイプに見える。しかし、その天才的なクラブさばきで、NEWモデルに巧みにフィットする。まさに神業で、ベテランになっても「神の子」の「神の子」たる所以は健在だ。ギア面での不安はなく、今年も大いに活躍が期待できそうだ。
テーラーメイドとの契約は昨年まで15年に及び、文字通り看板プロとして活躍してきた選手だ。昨年は、多くのゴルフファンの感動を呼んだマスターズでの勝利があり、ベテランになってもその存在感は大きなものがある。
ガルシアもまた、新しいクラブへの変更を苦にしないプレーヤーだ。
JGTOとアジアンツアーの共同開催となる開幕戦、「SMBCシンガポールオープン」で早々に優勝。最終日はほぼ一人旅の状況で、2位と5打差で優勝した。
使用したクラブは、発表されたばかりの『ROGUE SUB ZERO』ドライバーをはじめとするキャロウェイのクラブ14本。上から下まで全てキャロウェイにした上、ボールもキャロウェイに変えている。ボールとクラブを同時に変えるのはタブーとされているものだが、ガルシアは意に介さず、すぐに結果を出した。
思い返してみると、念願のマスターズ制覇も変えたばかりのクラブであげたものだ。この時も上から下まで全てテーラーメイドの当時最新モデル。もちろんボールもテーラーメイドだ。これだけ総取っ変えしても、安定して成績を出すのだから恐れ入る。
ガルシアと同時期にキャロウェイと契約した新鋭ザンダー・シャウフェレは、まだアイアンが昨年同様のテーラーメイド『P750 TOUR PROTO』、ドライバーはキャロウェイでスタートしたものの、「ソニーオープン・イン・ハワイ」では昨年愛用して結果を出している『M2』(2017年モデル)に戻していた。いずれはキャロウェイにチェンジするだろうが、フィッティングに時間がかかっているようだ。
1ヤード単位の繊細な距離を打ち分けるPGAツアーの選手だけに、クラブを変えること、契約メーカーを変えることは大きなチャレンジであり、リスクを伴う。移行に慎重なシャウフェレのようなケースは、むしろ当然なのかもしれない。それだけに、契約先に100%コミットし、14本全てを使うガルシアのような選手は、メーカーにとってありがたい存在だろう。義理堅く、頼りになる男なのだ。
スイングを見ると、フェースを終始クローズ気味に保つ、ダスティン・ジョンソンやジョン・ラームは、現代の大型ヘッドに向いていて、比較的クラブにアジャストしやすいタイプだろう。
かたや、ガルシアは強烈にタメが強く、フェースローテーションも大きいタイプで、一見、使うクラブを選ぶタイプに見える。しかし、その天才的なクラブさばきで、NEWモデルに巧みにフィットする。まさに神業で、ベテランになっても「神の子」の「神の子」たる所以は健在だ。ギア面での不安はなく、今年も大いに活躍が期待できそうだ。