野球とゴルフは何が違う?元日ハム・田中幸雄さん、PCMラボ来店【スラッガーのゴルフ列伝編】
元日ハムの4番、昨季まで二軍監督を務められていた田中幸雄さんがPCMラボに来店。大好きなゴルフにより邁進するため、ギアのフィッティングに訪れたのですが、そこで語られたトークが興味深く…。大谷翔平選手ふくめ、【スラッガーのゴルフ】について、語ることに…。
配信日時: 2017年12月25日 09時41分
「イチロー選手や落合博満さんは【リードする上腕の張り】を重視していた」
筆者 「田中さん、アウトコースの球を右にラインドライブさせないように打つ、【追っつけ】の技術が高いスラッガーと言えば誰でしょうか?」
田中 「アウトコースの追っつけといえば、落合博満さんでしょう。ヘッドが負けないように一瞬で回し返す技術は、右腕のさばきというか、器用さだと思います」
筆者 「その右手の追っつけの技術があるかないかがバッターとしても、飛ばす能力としても重要じゃないんでしょうか?」
田中 「アウトコースの追っつけといえば、落合博満さんでしょう。ヘッドが負けないように一瞬で回し返す技術は、右腕のさばきというか、器用さだと思います」
筆者 「その右手の追っつけの技術があるかないかがバッターとしても、飛ばす能力としても重要じゃないんでしょうか?」
「リードする腕に筋力がつけば理想。右利きの人でも左腕の力は侮れませんよ」
田中 「いや、それはバッターのタイプによると思います。だって、ボク自身が右手は軽く添えているだけで、左腕主導で打つタイプでしたから。コレは感覚論になりますが、利き手が右の選手でも、左腕の力ってものすごいものがあるんですよ。ボクはケガで右腕が使えない状態だから左腕を主体にしていましたが、よく外国人選手とかでも右手が離れた状態で、左腕一本でホームランを打つ選手がいるじゃないですか。アレが典型ですよ」
筆者 「ムムッ。【ピッチャーの方がゴルフが上手い】って言われるのは、右手の指先感覚に優れるからだと思っていましたし、右腕をムチのようにしならせるのが得意だから、ゴルフでいうタメの動作が得意なのだと思ったんですが、バッティングで遠くに飛ばすのは左腕だと」
筆者 「ムムッ。【ピッチャーの方がゴルフが上手い】って言われるのは、右手の指先感覚に優れるからだと思っていましたし、右腕をムチのようにしならせるのが得意だから、ゴルフでいうタメの動作が得意なのだと思ったんですが、バッティングで遠くに飛ばすのは左腕だと」
田中 「外国人選手は、左腕がすごく太いじゃないですか。左腕は確かにガイド的な役割で、最後に押せるのは右腕なので、【右腕=パワー】と捉えられることが多いんです。でも、ボクは“ガイドである左腕にパワーが付けば、これほど強いものはない”と考えています。だから、外国人選手は太くて長い左腕を器用にフォローで長く使えるから遠くに飛ばせると。ガイドの左腕が強くて大きなフォローを取れる方が飛距離には有利だと考えています」
筆者 「なるほど。だから、ジャンボさんは昔からオフにあれほど左腕を強化してきたのか…。ジャンボ軍団はみんなオフに左腕一本で打ち込みをやってましたよ。ジャンボさんはプロ野球ではピッチャーでしたけど、甲子園はエースで4番でしたね…。そう言えば、ALBA.netのトシ平田氏のレッスンでも左腕主導の方がパワーが出せると断言していました」
田中 「あと、聞いた話しでは、イチロー選手と落合博満さんのバッティング感覚にはある共通点があるんですって。それは、【打ちに行く際のピッチャー側の上腕に張りを感じるかどうか」だそうです。これも感覚論になってしまうのですが、右打ちの落合さんで言えば、左上腕に張りのある状態を感じられる=左腕主導だと思います。左打ちのイチロー選手の場合、右上腕に張りがあるということは右腕主導かなと。そして、イチロー選手が顕著なのですが、右上腕に張りのある状態だと、右肩が開かないため、バットのヘッドが残りやすい状態になると思いますね」
筆者 「あ!確かに。ゴルフでも左上腕に張りを感じている時は調子がいいし、球が飛ぶ印象があります!」
田中 「ボクはずっと左腕主体でやり続けてきたので、もう左ヒジがボロボロなんですよ。ヒジの関節が変形してしまって、外旋の動きがうまく瞬時に出来なくなってしまったので、左ヒジをフォローでうまくたためない。だから、ドライバーもコスリ球が多いんです。でも、ゴルフも野球も左腕が大事だと思いますね」
筆者 「なるほど。では、田中さんのドライバーを何とかする方法を筒さんにバトンタッチしますね」
P編 「……。長いよ!!!脱線が。田中さんは自分のゴルフの悩みを解決しに来たのに、なんで長岡がバッティング論を語っているんだ!空気を読め!空気を」
筆者 「すみません、ついつい野球話しでスパークしてしまって。じゃあ、田中さんのフィッティング論はまたの機会に書きましょう」
P筒 「そりゃそうです。もう既に野球話しで6000文字近く来ちゃってますからね。本当に、長岡さんは脱線の天才です。編集者がそれでいいんですかね?」
筆者 「すみません、しばらく黙ってます…」
Text/Mikiro Nagaoka
筆者 「なるほど。だから、ジャンボさんは昔からオフにあれほど左腕を強化してきたのか…。ジャンボ軍団はみんなオフに左腕一本で打ち込みをやってましたよ。ジャンボさんはプロ野球ではピッチャーでしたけど、甲子園はエースで4番でしたね…。そう言えば、ALBA.netのトシ平田氏のレッスンでも左腕主導の方がパワーが出せると断言していました」
田中 「あと、聞いた話しでは、イチロー選手と落合博満さんのバッティング感覚にはある共通点があるんですって。それは、【打ちに行く際のピッチャー側の上腕に張りを感じるかどうか」だそうです。これも感覚論になってしまうのですが、右打ちの落合さんで言えば、左上腕に張りのある状態を感じられる=左腕主導だと思います。左打ちのイチロー選手の場合、右上腕に張りがあるということは右腕主導かなと。そして、イチロー選手が顕著なのですが、右上腕に張りのある状態だと、右肩が開かないため、バットのヘッドが残りやすい状態になると思いますね」
筆者 「あ!確かに。ゴルフでも左上腕に張りを感じている時は調子がいいし、球が飛ぶ印象があります!」
田中 「ボクはずっと左腕主体でやり続けてきたので、もう左ヒジがボロボロなんですよ。ヒジの関節が変形してしまって、外旋の動きがうまく瞬時に出来なくなってしまったので、左ヒジをフォローでうまくたためない。だから、ドライバーもコスリ球が多いんです。でも、ゴルフも野球も左腕が大事だと思いますね」
筆者 「なるほど。では、田中さんのドライバーを何とかする方法を筒さんにバトンタッチしますね」
P編 「……。長いよ!!!脱線が。田中さんは自分のゴルフの悩みを解決しに来たのに、なんで長岡がバッティング論を語っているんだ!空気を読め!空気を」
筆者 「すみません、ついつい野球話しでスパークしてしまって。じゃあ、田中さんのフィッティング論はまたの機会に書きましょう」
P筒 「そりゃそうです。もう既に野球話しで6000文字近く来ちゃってますからね。本当に、長岡さんは脱線の天才です。編集者がそれでいいんですかね?」
筆者 「すみません、しばらく黙ってます…」
Text/Mikiro Nagaoka