野球とゴルフは何が違う?元日ハム・田中幸雄さん、PCMラボ来店【スラッガーのゴルフ列伝編】
元日ハムの4番、昨季まで二軍監督を務められていた田中幸雄さんがPCMラボに来店。大好きなゴルフにより邁進するため、ギアのフィッティングに訪れたのですが、そこで語られたトークが興味深く…。大谷翔平選手ふくめ、【スラッガーのゴルフ】について、語ることに…。
配信日時: 2017年12月25日 09時41分
「大谷翔平なら400ヤードは間違いなく飛ぶ」(田中)
田中 「そうですね、山田(勉)はボクが見たプロ野球関係者の中ではトップクラスに速いし上手いですね、まぁ彼はプロゴルファーでもありますし。純粋なプロ野球選手でいえば、最近よく一緒に回る元ソフトバンクの斉藤和巳くんはすごいですよ。彼は身長も高いですし、ドライバーが当たると340ヤードくらい普通に飛びます。あと、原辰徳さんの現役時代にご一緒した時は、驚くほど飛んで曲がらない感じでしたね」
筆者 「よく、【ピッチャー出身者の方がゴルフが上手い】って言われるじゃないですか。その辺はどうお感じですか?」
田中 「いや、一概に言えないと思いますよ。原辰徳さんもピッチャーじゃないし、真弓明信さんも違いますよね?長谷川滋利さんはべらぼうに上手いらしいですが、やっぱり打者出身でも上手な人はたくさんいますから」
筆者 「ちなみに、打者と投手を兼ね備える、大谷翔平選手なんてどうなんでしょうか?バッターのパワーとピッチャーの指先の繊細さを両方持っているわけですよね?」
筆者 「よく、【ピッチャー出身者の方がゴルフが上手い】って言われるじゃないですか。その辺はどうお感じですか?」
田中 「いや、一概に言えないと思いますよ。原辰徳さんもピッチャーじゃないし、真弓明信さんも違いますよね?長谷川滋利さんはべらぼうに上手いらしいですが、やっぱり打者出身でも上手な人はたくさんいますから」
筆者 「ちなみに、打者と投手を兼ね備える、大谷翔平選手なんてどうなんでしょうか?バッターのパワーとピッチャーの指先の繊細さを両方持っているわけですよね?」
田中 「大谷翔平ですか…。う〜ん、なんと言えばいいのかな、彼は別次元の生き物です。ゴルフを真剣にやれば、400ヤードは軽く飛ばせるんじゃないですか?」
筆者 「えっ?400ヤード?ってことはボール初速が最低100m/s以上ないとそこまで飛ばないですよ。ヘッドスピードが67m/s以上軽く出るってことですか?」
田中 「彼の打者としての能力は、現状のプロ野球界でも飛び抜けています。本当に誰よりも遠くに飛ばしますから。ソフトバンクの柳田も凄いですが、翔平の能力はちょっと計り知れない。なんであんなにボールを飛ばせるのか?翔平はバットをインサイドから入れてインパクトでバットにボールを滑らせるようにして長く捉える技術を持っているんですよ。インサイド・アウトでボールを長くバットに乗せて押し込むんです。この技術とパワーがあれだけの飛距離を生み出すんだと思います」
筆者 「えっ?400ヤード?ってことはボール初速が最低100m/s以上ないとそこまで飛ばないですよ。ヘッドスピードが67m/s以上軽く出るってことですか?」
田中 「彼の打者としての能力は、現状のプロ野球界でも飛び抜けています。本当に誰よりも遠くに飛ばしますから。ソフトバンクの柳田も凄いですが、翔平の能力はちょっと計り知れない。なんであんなにボールを飛ばせるのか?翔平はバットをインサイドから入れてインパクトでバットにボールを滑らせるようにして長く捉える技術を持っているんですよ。インサイド・アウトでボールを長くバットに乗せて押し込むんです。この技術とパワーがあれだけの飛距離を生み出すんだと思います」
筆者 「ボールを長くバットに乗せると。コレ、ボクも小中高と甲子園を目指してやっていたくちなので聞いたことはありますが、多かれ少なかれプロ野球選手はみんな出来ることなんじゃないですか?」
田中 「いやいやいや。ボクらの若い頃は、バットを最短距離で上から出せ!という昔の指導も強かった世代なんです。で、ホームランをあまり打てない人というのは、打球に角度がつかない人が多いんですね。最近でこそ、メジャーでも振れる人にはアッパー軌道で打て!という指導が出てきましたけど」
筆者 「そうですよね。特にメジャーでも球場全体にトラックマンが入っていてビッグデータ革命が起きているんでしたっけ」
田中 「はい。で、ホームランを打てない人は、ヘッドスピードがあってもボールとバットが正面衝突するというか捉え方が短いというか、球離れが速くて弾き返すだけの感じになってしまう。ボクもどちらかと言うと、ボールのやや下を叩いてスピンをかけて放物線を描くというより、正面衝突させるタイプのバッターでした」
筆者 「田中さんのホームランはいつも東京ドームの座席を破壊しそうな勢いで突き刺さってましたよね…。観客がケガしないか、本当にヒヤヒヤしたもんです…」
田中 「翔平は違うんです。パワーがあってヘッドスピードが速いからこそ、150キロ以上の速球に振り遅れることなく、どんな球でもインサイドからバットを出してインパクトで振り負けずに長くボールを押し込むことが出来るんです。普通のプロ野球選手なら、変化球など遅い球ならコレが出来ると言えば分かりやすいでしょうか…。単純に振り遅れないようにヒットを打ち返すというんじゃなくて、それを遠くに飛ばすための打ち方がいつでも出来るという意味で、翔平は他とは次元の違うところにいます。パワーとスピードがあるからこそ出来る打ち方、技術なんです。普通は、速球に振り遅れないためにバットを出すので精一杯で、翔平はパワーとスピード、技術が根本的に違うんです」
筆者 「287本もホームランを打ってきたミスターファイターズから見てもそう言わせますか、彼は……」
田中 「いやいやいや。ボクらの若い頃は、バットを最短距離で上から出せ!という昔の指導も強かった世代なんです。で、ホームランをあまり打てない人というのは、打球に角度がつかない人が多いんですね。最近でこそ、メジャーでも振れる人にはアッパー軌道で打て!という指導が出てきましたけど」
筆者 「そうですよね。特にメジャーでも球場全体にトラックマンが入っていてビッグデータ革命が起きているんでしたっけ」
田中 「はい。で、ホームランを打てない人は、ヘッドスピードがあってもボールとバットが正面衝突するというか捉え方が短いというか、球離れが速くて弾き返すだけの感じになってしまう。ボクもどちらかと言うと、ボールのやや下を叩いてスピンをかけて放物線を描くというより、正面衝突させるタイプのバッターでした」
筆者 「田中さんのホームランはいつも東京ドームの座席を破壊しそうな勢いで突き刺さってましたよね…。観客がケガしないか、本当にヒヤヒヤしたもんです…」
田中 「翔平は違うんです。パワーがあってヘッドスピードが速いからこそ、150キロ以上の速球に振り遅れることなく、どんな球でもインサイドからバットを出してインパクトで振り負けずに長くボールを押し込むことが出来るんです。普通のプロ野球選手なら、変化球など遅い球ならコレが出来ると言えば分かりやすいでしょうか…。単純に振り遅れないようにヒットを打ち返すというんじゃなくて、それを遠くに飛ばすための打ち方がいつでも出来るという意味で、翔平は他とは次元の違うところにいます。パワーとスピードがあるからこそ出来る打ち方、技術なんです。普通は、速球に振り遅れないためにバットを出すので精一杯で、翔平はパワーとスピード、技術が根本的に違うんです」
筆者 「287本もホームランを打ってきたミスターファイターズから見てもそう言わせますか、彼は……」