「タニさんの契約も納得……」。谷口拓也はプロギア『RS JUST』で何m/s初速が上がった?
東北福祉大学の先輩後輩の関係で、谷原秀人と谷口拓也は昔から仲がいい。直近で谷原がプロギアと電撃契約をしたが、キャディを務めることも多い谷口も新作『RS JUST』ドライバー3機種をチェック!
配信日時: 2022年7月13日 21時00分
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これまでの『RS』への印象は?
親交の深い谷原秀人がプロギアと電撃契約。これまでキャディを務めたり、契約フリーのプロ同士として、様々なギアのテストを行ってきた谷口拓也。谷原が“出戻り”してまでプロギアと契約したのはどういうことか? 新作『RS JUST』に興味津々だ。
「今までの『RS』シリーズの印象は【高初速・広初速】でも、スピン量が多くてつかまり過ぎるモノが多かったですね。いま、巷で外ブラの1Wが人気ですけど【初速】を謳うケースが多い。プロギアさんも【初速】を謳いますけど、テストするボクらからすると、どの社も初速は出る。反発ルールがあるので、そこまで差が出づらくなってる気がします。
「今までの『RS』シリーズの印象は【高初速・広初速】でも、スピン量が多くてつかまり過ぎるモノが多かったですね。いま、巷で外ブラの1Wが人気ですけど【初速】を謳うケースが多い。プロギアさんも【初速】を謳いますけど、テストするボクらからすると、どの社も初速は出る。反発ルールがあるので、そこまで差が出づらくなってる気がします。
今回の『RS JUST』も驚初速と言うけど、前作と本当に違いが出るのか、気になりますね。フェースに【CNC MILLED】とある通り、これは機械加工で磨いた証。ルールぎりぎり研磨で反発性能を高めたのは間違いないし、今回は重心位置と実打点、最大たわみポイントを集中させたんですよね? そこが揃うどこまで違うか、楽しみです」(谷口拓也)
今回の『RS JUST』ドライバーには『RS』『RS F』『RSD』の3ラインナップ。『RS』『RS F』の2機種体制だった前作から、どれくらいの進化があるのか、トラックマンとコース試打を噛み合わせることにした。
今回の『RS JUST』ドライバーには『RS』『RS F』『RSD』の3ラインナップ。『RS』『RS F』の2機種体制だった前作から、どれくらいの進化があるのか、トラックマンとコース試打を噛み合わせることにした。
コース試打で印象激変。『RS』のつかまりが変化!
まずは、新旧『RS』を構えて、新作の好印象を語り始める。
「顔がだいぶ違って前の『RS』より全然構えやすい。フェースがシルバーからブラックになってトゥの逃し方がすごく自然で、フェース向きを限定される感じがない。前作は角があって少し被って見えたし、つかまり過ぎに対応して開くと少し違和感が出たというか」(同)
顔の印象だけでなく、つかまり特性が大変身だ。
「純正『ディアマナ』がしなってつかまりやすいのは前作も同じ。それだけに、ヘッド挙動の差をすごく感じますね。前作は必要以上につかまってスピン量が多いのが、『RS JUST』だと基本ストレートドローでより低スピンの棒球っぽい。ど真ん中のつかまり具合になったというか、前作の『RS-F』と近いつかまりに感じます」
「顔がだいぶ違って前の『RS』より全然構えやすい。フェースがシルバーからブラックになってトゥの逃し方がすごく自然で、フェース向きを限定される感じがない。前作は角があって少し被って見えたし、つかまり過ぎに対応して開くと少し違和感が出たというか」(同)
顔の印象だけでなく、つかまり特性が大変身だ。
「純正『ディアマナ』がしなってつかまりやすいのは前作も同じ。それだけに、ヘッド挙動の差をすごく感じますね。前作は必要以上につかまってスピン量が多いのが、『RS JUST』だと基本ストレートドローでより低スピンの棒球っぽい。ど真ん中のつかまり具合になったというか、前作の『RS-F』と近いつかまりに感じます」
これは、ウェイト位置にも見て取れると言う。
「見てください。前作のウェイト位置はヘッドの後方のちょい高い位置にあるでしょ? で、『RS JUST』は前作の『RS F』と近い。どちらかというと、『RS D JUST』が前作『RS』と同じウェイト位置じゃないですか。だから、これまでの『RS F』ユーザーが『RS JUST』で、『RS』ユーザーは『RS D JUST』を試打すると違和感がないのかも。全体につかまらない方向に、1個ずつズレた形だと思いますよ」
「見てください。前作のウェイト位置はヘッドの後方のちょい高い位置にあるでしょ? で、『RS JUST』は前作の『RS F』と近い。どちらかというと、『RS D JUST』が前作『RS』と同じウェイト位置じゃないですか。だから、これまでの『RS F』ユーザーが『RS JUST』で、『RS』ユーザーは『RS D JUST』を試打すると違和感がないのかも。全体につかまらない方向に、1個ずつズレた形だと思いますよ」
新『RS F』がぶっ飛び。「このまま使いたいくらいのシャフト」
ウェイト位置から、3機種のつかまり変更を予測する谷口。『RS F JUST』を打って、確信に変わった。
「やっぱり全然違う。前作の『RS F』よりつかまりが明らかに抑えられて、普通に振ると低スピンのフェードが出やすいね。ウェイトが前作と違ってトゥ側に1つ増えたでしょ? 3gと8gを入れ替えることで、もっと強い球も打てるでしょうね。『RS Fプロトタイプ』っぽいというか、あれよりもっと低スピンな感じ。コレなら飛ばせるよ」
盟友・谷原秀人もLIVゴルフツアー参戦で『RS F JUST』を投入し、「どおりでプロギアと契約するはず」と納得する谷口。また、契約フリー選手たちがこぞってテスト・投入したことにも「より本格派になったから、使うのも納得です」。『RS F JUST』の純正『Tour AD』シャフトもべた褒めしていた。
「やっぱり全然違う。前作の『RS F』よりつかまりが明らかに抑えられて、普通に振ると低スピンのフェードが出やすいね。ウェイトが前作と違ってトゥ側に1つ増えたでしょ? 3gと8gを入れ替えることで、もっと強い球も打てるでしょうね。『RS Fプロトタイプ』っぽいというか、あれよりもっと低スピンな感じ。コレなら飛ばせるよ」
盟友・谷原秀人もLIVゴルフツアー参戦で『RS F JUST』を投入し、「どおりでプロギアと契約するはず」と納得する谷口。また、契約フリー選手たちがこぞってテスト・投入したことにも「より本格派になったから、使うのも納得です」。『RS F JUST』の純正『Tour AD』シャフトもべた褒めしていた。
「純正なのに『Tour AD for PRGR』がめちゃくちゃイイんですよ。何も余計なことしないから、意図を伝えやすい。変にキックしてつかまえようとか、一切しないから最高です。だから、ほら。スピン量を抑えて前に行かせたい時も意図通りの球が出る。見てください、あの球。これ純正のSですけど、Xを今すぐ使いたいくらい。
やっぱりつかまりが減ったことで、スピン量が全体に減って、前に前に球がいく。前作まではつかまり過ぎるから、少し逃してフェースを開いて当てようとしちゃうでしょ。こうなると、どうしても余計なスピンが入って球も弱くなるよね。今回の『RS JUST』シリーズは、全体にそれがないから飛ばせるよ」
やっぱりつかまりが減ったことで、スピン量が全体に減って、前に前に球がいく。前作まではつかまり過ぎるから、少し逃してフェースを開いて当てようとしちゃうでしょ。こうなると、どうしても余計なスピンが入って球も弱くなるよね。今回の『RS JUST』シリーズは、全体にそれがないから飛ばせるよ」
「驚初速」はどうか? なんと新『RS F』で2.4m/s増!
谷口のベストは明らかに新しい『RS F』。よって『RS D』は「つかまり過ぎる」となるのだが、「スライサーとか、右ペラばかりの人にめちゃくちゃ良いですよ」とのこと。前作『RS』よりつかまるが、「初速感や弾きの強さが違う」とか。
そこで、トラックマン計測してみた。ボールは谷口が使い慣れたハード系のツアーボール、ホンマ『TW-X』で新旧『RS』全5機種のナイスショットデータが上記だ。ご覧のように、振りやすいシャフトで出力も技術も揃う『RS F JUST』は、なんと前作『RS F』より2.4m/sも初速アップ。着弾地点にボールを拾いに行くと、計測通りたしかに約20〜25ヤードほど前に到達していた。
「男子プロのように振れる人はごく一部だし新『RS F』が数量限定発売なのは納得です。でも、いろんなプロたちが新『RS』を選ぶ理由もしっかり体感できました。ヘッドのつかまりがニュートラルになり、より本格志向な競技者が求める強い球が打てます。
つかまりが穏やかでいて操作性も上がったし、低スピン性も増した上、一撃の飛び・弾きの良さが増した感じ。トランポリンみたいにフェースがたわんで真ん中打点の初速がすごいことになってますね。実戦向きというか、コースや天候に合わせた弾道も作りやすくなってます」
取材協力・千葉カントリークラブ川間コース
撮影・山代厚男
そこで、トラックマン計測してみた。ボールは谷口が使い慣れたハード系のツアーボール、ホンマ『TW-X』で新旧『RS』全5機種のナイスショットデータが上記だ。ご覧のように、振りやすいシャフトで出力も技術も揃う『RS F JUST』は、なんと前作『RS F』より2.4m/sも初速アップ。着弾地点にボールを拾いに行くと、計測通りたしかに約20〜25ヤードほど前に到達していた。
「男子プロのように振れる人はごく一部だし新『RS F』が数量限定発売なのは納得です。でも、いろんなプロたちが新『RS』を選ぶ理由もしっかり体感できました。ヘッドのつかまりがニュートラルになり、より本格志向な競技者が求める強い球が打てます。
つかまりが穏やかでいて操作性も上がったし、低スピン性も増した上、一撃の飛び・弾きの良さが増した感じ。トランポリンみたいにフェースがたわんで真ん中打点の初速がすごいことになってますね。実戦向きというか、コースや天候に合わせた弾道も作りやすくなってます」
取材協力・千葉カントリークラブ川間コース
撮影・山代厚男