プロギア『RS-F』販売停止に見るルールの功罪【後編】
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2017年1月5日 09時30分
伸び続けるプロゴルファーの飛距離
前回のコラムでは、プロギアの新製品『RS-F』が、R&Aの「適合ドライバーヘッドリスト」から除外された経緯を紹介した。個人的には、一度、適合という認定を出していながら、それを翻してメーカーに大きな損害を与えるR&Aの裁定には、疑問を感じずにはいられない。
反発係数を制限するSLEルールをはじめ、ゴルファーの飛距離を抑えようとする試みは、近年、プロゴルファーの飛距離が大きく伸びていることがきっかけになっている。この30年で、PGAツアーのプロは約30ヤードも平均で飛距離が伸びているのだ。現代のトップ選手、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソンらは、ドライバーで軽々と330〜350ヤード以上飛ばす。キャリーで300ヤード以上打つ選手がゴロゴロいるのが現状だ。
フェースの反発係数を規制しても、結果的にプロの飛距離アップには歯止めがかかっていない。逆に一般的なアマチュアゴルファーの飛距離はそれほど伸びておらず、プロとアマの飛距離差はどんどん開くという皮肉な結果になっている。
R&Aは、ゴルファーの実態を正しく把握していないのではないかと疑わしく思う。その最たるものが、2016年10月にリリースされた「パターを除くクラブの最大長の変更案」だ。現行の48インチから、公差を含めて46.5インチ以内にするという変更案のヒアリングを実施している。おそらく近未来には、この案が施行されるだろう。
反発係数を制限するSLEルールをはじめ、ゴルファーの飛距離を抑えようとする試みは、近年、プロゴルファーの飛距離が大きく伸びていることがきっかけになっている。この30年で、PGAツアーのプロは約30ヤードも平均で飛距離が伸びているのだ。現代のトップ選手、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソンらは、ドライバーで軽々と330〜350ヤード以上飛ばす。キャリーで300ヤード以上打つ選手がゴロゴロいるのが現状だ。
フェースの反発係数を規制しても、結果的にプロの飛距離アップには歯止めがかかっていない。逆に一般的なアマチュアゴルファーの飛距離はそれほど伸びておらず、プロとアマの飛距離差はどんどん開くという皮肉な結果になっている。
R&Aは、ゴルファーの実態を正しく把握していないのではないかと疑わしく思う。その最たるものが、2016年10月にリリースされた「パターを除くクラブの最大長の変更案」だ。現行の48インチから、公差を含めて46.5インチ以内にするという変更案のヒアリングを実施している。おそらく近未来には、この案が施行されるだろう。