惜しくもエージシュートを逃した、尾崎将司の歴代パター
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年6月23日 03時57分
ジャンボが使用したパターの名器
ベテランゴルファーにとって、ジャンボのパターといえば、マグレガーの「トミーアーマー IMG5」が思い出されるのではないだろうか。グースネックのL字型パターで、当時の強いジャンボを象徴する名器だ。現在もクラシックパターとしてプレミアムがついているが、一時は数十万円で取引されるほど価格が高騰したという。今季は、成田美寿々が「アクサレディス」で父・敏弘さんの所有する「IMG5」を実戦投入していた。現代のプロの感性を刺激してしまうのも、名器たる所以だろう。
昨年末にマグレガーから、ソールにウェイトを搭載したいわば現代版の「IMG5」が発売された。なかなかの人気になっているというが、購入した人は、モデルの良さはもちろんだが、当時のジャンボへの憧憬も加わったのではないかと思う。
1996年に登場した「WOSS(ウォズ)」パターも忘れてはならないだろう。パッティングに課題を抱えていたジャンボが、より寛容性があり、それでいてL字パターのようなフィーリングを出すべく開発されたモデルだ。トップブレードに白く太いラインが入っているパターを懐かしく思うゴルファーも少なくないだろう。
ジャンボ軍団を中心におびただしい数のプロが使用し、この年は「WOSS」だけで20勝以上の勝利が生まれた。これは後にも先にもない空前の実績で、まさにツアーを席巻した名器となった。不祥事などの影響で翌年にメーカーであるワールド・ワン社が倒産したのは、仕方ないこととはいえ、今思うとやや残念な気持ちにもなる。
パターだけにとどまらず、ジャンボが使う全てのクラブが注目の対象となっていた。新しい意匠を施したクラブは、それぞれに開発ヒストリーがあり、ドラマがあって、ゴルフファンのあこがれの対象だったのだ。それらの濃密なエネルギーを現代のクラブが持つことはもはや不可能だろう。
昨年末にマグレガーから、ソールにウェイトを搭載したいわば現代版の「IMG5」が発売された。なかなかの人気になっているというが、購入した人は、モデルの良さはもちろんだが、当時のジャンボへの憧憬も加わったのではないかと思う。
1996年に登場した「WOSS(ウォズ)」パターも忘れてはならないだろう。パッティングに課題を抱えていたジャンボが、より寛容性があり、それでいてL字パターのようなフィーリングを出すべく開発されたモデルだ。トップブレードに白く太いラインが入っているパターを懐かしく思うゴルファーも少なくないだろう。
ジャンボ軍団を中心におびただしい数のプロが使用し、この年は「WOSS」だけで20勝以上の勝利が生まれた。これは後にも先にもない空前の実績で、まさにツアーを席巻した名器となった。不祥事などの影響で翌年にメーカーであるワールド・ワン社が倒産したのは、仕方ないこととはいえ、今思うとやや残念な気持ちにもなる。
パターだけにとどまらず、ジャンボが使う全てのクラブが注目の対象となっていた。新しい意匠を施したクラブは、それぞれに開発ヒストリーがあり、ドラマがあって、ゴルフファンのあこがれの対象だったのだ。それらの濃密なエネルギーを現代のクラブが持つことはもはや不可能だろう。