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“両手がハンドル”が方向性のカギ 酒井美紀のフェアウェイキープ率1位【翔太のスタッツNo.1】
“両手がハンドル”が方向性のカギ 酒井美紀のフェアウェイキープ率1位【翔太のスタッツNo.1】
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2018年1月19日 07時17分
鈴木愛の賞金女王、MVPの2冠達成で幕を閉じた2017年シーズン。各スタッツの1位になった選手を青木瀬令奈のキャディ、コーチを務める大西翔太氏に解説してもらった。
【スイング連続写真】全米女子OPドラディス1位!葭葉ルミの秘密を“V字”に見た
2017年から導入されたフェアウェイキープ率【フェアウェイをキープしたティショットの率】は、酒井美紀が79.7744%でトップ。2位の東浩子を約1.5%上回り、約80%の高い数字を示した。
大西氏はそんな酒井について「ドライビングディスタンス1位に輝いた葭葉ルミさんが“体全体でクラブヘッドを走らせて打つプレーヤー”だとしたら、対する酒井さんは“体でボールを目標方向に運ぶプレーヤー”」と比較する。では、スイングをより詳しく解説してもらおう。
「基本的にゴルフスイングの動きは横回転だけでなく、足の付け根から前傾するので、主に腕の動きの縦の回転も入ります。その中で横回転が中心となるスイングなのか、縦回転が中心となるスイングなのか人によって大きく分かれるのですが、酒井さんは縦、横均等に回転するタイプ。このスイングタイプは両回転を均等に使う事で、身体全体を使えることが特徴です。身体全体を使うということはスイングアーク(クラブヘッドが描く円弧の軌道)が大きくなります。つまり円弧が大きくなる分、インパクトゾーン(クラブが体の正面を通る区間)も自然と長くなるのです。インパクトゾーンが長くなれば必然的にボールがまっすぐに飛ぶ確率が上がります。点ではなく線でいけますからね」
縦横均等回転のスイングを持つ酒井。右手の使い方が大きな特徴だと続ける。「酒井さんはアドレスからインパクトまで、右手首の角度を常にキープしています。よくゴルフのスイングは左手がハンドル(方向性を決める)、右手はアクセル(ボールを押し込み力を伝える)と言いますが、手首の角度を固定している酒井さんの左手、右手の動かし方はともにハンドル。つまり両手が操作を重視した動きなんです。そうすることでヘッドは走りにくくなり飛距離は落ちますが、ヘッドのフェース面は一定になるので方向性は格段に上がります」。そして方向性を重視した自分のスタイルに迷いがないこともショットが曲がらない理由の一つだ。
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2017年から導入されたフェアウェイキープ率【フェアウェイをキープしたティショットの率】は、酒井美紀が79.7744%でトップ。2位の東浩子を約1.5%上回り、約80%の高い数字を示した。
大西氏はそんな酒井について「ドライビングディスタンス1位に輝いた葭葉ルミさんが“体全体でクラブヘッドを走らせて打つプレーヤー”だとしたら、対する酒井さんは“体でボールを目標方向に運ぶプレーヤー”」と比較する。では、スイングをより詳しく解説してもらおう。
「基本的にゴルフスイングの動きは横回転だけでなく、足の付け根から前傾するので、主に腕の動きの縦の回転も入ります。その中で横回転が中心となるスイングなのか、縦回転が中心となるスイングなのか人によって大きく分かれるのですが、酒井さんは縦、横均等に回転するタイプ。このスイングタイプは両回転を均等に使う事で、身体全体を使えることが特徴です。身体全体を使うということはスイングアーク(クラブヘッドが描く円弧の軌道)が大きくなります。つまり円弧が大きくなる分、インパクトゾーン(クラブが体の正面を通る区間)も自然と長くなるのです。インパクトゾーンが長くなれば必然的にボールがまっすぐに飛ぶ確率が上がります。点ではなく線でいけますからね」
縦横均等回転のスイングを持つ酒井。右手の使い方が大きな特徴だと続ける。「酒井さんはアドレスからインパクトまで、右手首の角度を常にキープしています。よくゴルフのスイングは左手がハンドル(方向性を決める)、右手はアクセル(ボールを押し込み力を伝える)と言いますが、手首の角度を固定している酒井さんの左手、右手の動かし方はともにハンドル。つまり両手が操作を重視した動きなんです。そうすることでヘッドは走りにくくなり飛距離は落ちますが、ヘッドのフェース面は一定になるので方向性は格段に上がります」。そして方向性を重視した自分のスタイルに迷いがないこともショットが曲がらない理由の一つだ。