JLPGAツアー
国内女子 ライブフォトなど多彩なコンテンツを配信!
畑岡奈紗とのマッチレースで引き出された上田桃子の“攻めのゴルフ”【辻にぃ見聞】
畑岡奈紗とのマッチレースで引き出された上田桃子の“攻めのゴルフ”【辻にぃ見聞】
配信日時: 2017年10月24日 04時08分
台風21号の接近による悪天候のため、最終日のラウンドが中止となった「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」。3日間54ホールの短縮競技となった大会を制し、今季2勝目、国内ツアー通算12勝目を掴んだのが上田桃子。その上田のコーチを務める辻村明志氏が、前回の優勝から今回の勝利までの過程を熱く語った。
みんなリラックスムード キム・ハヌルもパーカー姿で…
■覚悟を持って“基本の型”と“低重心”を取り戻した上田桃子
「結果論ではないですが、この大会に照準を合わせていた」と明かしてくれた辻村氏。今季の上田は、4月の「KKT杯バンテリンレディス」は悔しい敗戦となったものの、5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で2年6か月ぶりに優勝するなど、序盤は好調を維持していた。しかし、「ここ数年のなかで特にいいオフを過ごしてきて、スイングの基本の型ができていた。そのままいい状態が続くかなと思ったんですが、6月くらいから疲れだったり、背中を痛めたりして上手く練習ができなくなった」ことから調子が下降線に。8月の「CAT Ladies」と「ニトリレディス」では連続で予選落ちを経験した。辻村氏も、「1年間は(基本の型が)持つかなと思っていたけど、貯金があってもやっぱり崩れるんだな」。上田に対しては、「このまま尻すぼみで終われない。何とかもう一回調子を上げてあげたい」というコーチの思いがあったという。
そして、「日本女子オープン(9月28日〜10月1日)」の時には、「オフの合宿からやってきたことをもう一度見直して欲しい」と上田から提案され、昨年12月に亡くなった元巨人打撃コーチの故・荒川博氏の教えから生まれた、「上から内から最短で打ち込む」というダウンスイングの基本を作り直すことに。「オフほどの時間がないから、作業的には時間がかかるよと伝えたんですが、上田が『覚悟しています』と」。その時に上田から言われたことが、「マスターズくらいまでに良くなってくれれば」ということだった。
その際に辻村氏がもう1つ再確認させたのが、上田の“真骨頂”だと語る「低重心」。調子を崩した原因の1つが“不自然なアドレス”にあると考え、上半身の力が抜けた自然なアドレスを取り戻させた。「“構えは楽に重心は下に、しかも気は抜かず”ということが今大会はできていた。さらに3週前のスタンレーレディスくらいから、2年ほど悩んでいたパットが復調していた。だから、初日に“73”の1オーバーを打った時も、2日目はビッグスコアが間違いなく出るなと思っていたし、疑うものが何もなかった」。その言葉通り、2日目に“65”、3日目に“67”と2日間で12アンダーを叩き出した愛弟子に、「正直たいしたもんだなと思っています」と目尻を下げた。
みんなリラックスムード キム・ハヌルもパーカー姿で…
■覚悟を持って“基本の型”と“低重心”を取り戻した上田桃子
「結果論ではないですが、この大会に照準を合わせていた」と明かしてくれた辻村氏。今季の上田は、4月の「KKT杯バンテリンレディス」は悔しい敗戦となったものの、5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で2年6か月ぶりに優勝するなど、序盤は好調を維持していた。しかし、「ここ数年のなかで特にいいオフを過ごしてきて、スイングの基本の型ができていた。そのままいい状態が続くかなと思ったんですが、6月くらいから疲れだったり、背中を痛めたりして上手く練習ができなくなった」ことから調子が下降線に。8月の「CAT Ladies」と「ニトリレディス」では連続で予選落ちを経験した。辻村氏も、「1年間は(基本の型が)持つかなと思っていたけど、貯金があってもやっぱり崩れるんだな」。上田に対しては、「このまま尻すぼみで終われない。何とかもう一回調子を上げてあげたい」というコーチの思いがあったという。
そして、「日本女子オープン(9月28日〜10月1日)」の時には、「オフの合宿からやってきたことをもう一度見直して欲しい」と上田から提案され、昨年12月に亡くなった元巨人打撃コーチの故・荒川博氏の教えから生まれた、「上から内から最短で打ち込む」というダウンスイングの基本を作り直すことに。「オフほどの時間がないから、作業的には時間がかかるよと伝えたんですが、上田が『覚悟しています』と」。その時に上田から言われたことが、「マスターズくらいまでに良くなってくれれば」ということだった。
その際に辻村氏がもう1つ再確認させたのが、上田の“真骨頂”だと語る「低重心」。調子を崩した原因の1つが“不自然なアドレス”にあると考え、上半身の力が抜けた自然なアドレスを取り戻させた。「“構えは楽に重心は下に、しかも気は抜かず”ということが今大会はできていた。さらに3週前のスタンレーレディスくらいから、2年ほど悩んでいたパットが復調していた。だから、初日に“73”の1オーバーを打った時も、2日目はビッグスコアが間違いなく出るなと思っていたし、疑うものが何もなかった」。その言葉通り、2日目に“65”、3日目に“67”と2日間で12アンダーを叩き出した愛弟子に、「正直たいしたもんだなと思っています」と目尻を下げた。