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初優勝の川岸史果、飛ばしのコツはテレサ・ルーと共通する下半身の動きにアリ!【辻にぃ見聞】
初優勝の川岸史果、飛ばしのコツはテレサ・ルーと共通する下半身の動きにアリ!【辻にぃ見聞】
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2017年9月19日 03時49分
愛知県にある新南愛知カントリークラブ 美浜コースにて行われた「マンシングウェアレディース」はトータル13アンダーまで伸ばした川岸史果の初優勝で幕を閉じた。我慢合戦となった前週の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」とは一転、バーディ合戦となった今大会を、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が掘り下げる。
【スイング連続写真】父譲り!?“飛ばし要素”が満載の川岸史果
■持ち味発揮でようやく初優勝 川岸史果は上から下までバランスが取れている
多くの選手がスコアを伸ばす中、川岸も2打差の7位タイで迎えた最終日に猛チャージ。3番から8番まで6連続バーディを奪うなど、8バーディ・ノーボギーの“64”。上位陣を華麗にかわして初勝利を手にした。
「川岸さんらしいドライビングディスタンス2位の飛距離を存分に活かした攻撃的なプレーでしたが、小技も見逃してはなりません。例えば初日と2日目に2回ずつバンカーに入れていますが、4回中4回サンドセーブができています。また最終日のチップインバーディに代表されるようにアプローチも多彩。使うクラブがサンドウェッジに限らずピッチングや9番、8番アイアンなど1つにこだわらず状況に応じた引き出しがあって、転がしたり上げたりとその場に応じた最善のチョイスができる。ドライバーからショートアイアン、アプローチに至るまですべての部分で自分の良い部分を出せたからこそ、64という数字を叩きだせたのだと思います」
■飛ばしの秘訣はテレサ・ルーと共通する“シンプル”な体の使い方
また、川岸の飛ばしについては「飛距離だけでなく、まっすぐ飛ばす力があって、飛ばし屋の中ではOBが少ない」と語る辻村氏。スイングを掘り下げていくと、テレサ・ルーと共通する下半身の使い方に目が行くという。「生まれ持った体の強さが飛距離に大いに関係しているのは言うまでもありませんが、スイング面でも飛ばす“ツボ”を心得ているように見えます。トップが深く、上と下の捻転差が非常に大きい。強さだけでなく柔らかさもスイングから感じます」
「その深いトップからダウンスイングにかけて、しっかりと下半身から切り返せており、上体が全く崩れません。軸足に重心を溜めて、その上で切り返せているのです。そして上体が開かずにインパクトを迎えます。地面を掴んでいる時間が長いのです。この地に足がついたスイングがドライバーの飛距離を生み、アイアンの高さを出しているのです。この下半身の戻し方はテレサさんと似ていますね。シンプルな動きで飛距離を生み出しています。だから2人とも所謂“バタついた飛び”ではなく、しっかりとした飛びなのです」
【スイング連続写真】父譲り!?“飛ばし要素”が満載の川岸史果
■持ち味発揮でようやく初優勝 川岸史果は上から下までバランスが取れている
多くの選手がスコアを伸ばす中、川岸も2打差の7位タイで迎えた最終日に猛チャージ。3番から8番まで6連続バーディを奪うなど、8バーディ・ノーボギーの“64”。上位陣を華麗にかわして初勝利を手にした。
「川岸さんらしいドライビングディスタンス2位の飛距離を存分に活かした攻撃的なプレーでしたが、小技も見逃してはなりません。例えば初日と2日目に2回ずつバンカーに入れていますが、4回中4回サンドセーブができています。また最終日のチップインバーディに代表されるようにアプローチも多彩。使うクラブがサンドウェッジに限らずピッチングや9番、8番アイアンなど1つにこだわらず状況に応じた引き出しがあって、転がしたり上げたりとその場に応じた最善のチョイスができる。ドライバーからショートアイアン、アプローチに至るまですべての部分で自分の良い部分を出せたからこそ、64という数字を叩きだせたのだと思います」
■飛ばしの秘訣はテレサ・ルーと共通する“シンプル”な体の使い方
また、川岸の飛ばしについては「飛距離だけでなく、まっすぐ飛ばす力があって、飛ばし屋の中ではOBが少ない」と語る辻村氏。スイングを掘り下げていくと、テレサ・ルーと共通する下半身の使い方に目が行くという。「生まれ持った体の強さが飛距離に大いに関係しているのは言うまでもありませんが、スイング面でも飛ばす“ツボ”を心得ているように見えます。トップが深く、上と下の捻転差が非常に大きい。強さだけでなく柔らかさもスイングから感じます」
「その深いトップからダウンスイングにかけて、しっかりと下半身から切り返せており、上体が全く崩れません。軸足に重心を溜めて、その上で切り返せているのです。そして上体が開かずにインパクトを迎えます。地面を掴んでいる時間が長いのです。この地に足がついたスイングがドライバーの飛距離を生み、アイアンの高さを出しているのです。この下半身の戻し方はテレサさんと似ていますね。シンプルな動きで飛距離を生み出しています。だから2人とも所謂“バタついた飛び”ではなく、しっかりとした飛びなのです」