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【佐藤信人、勝負の明暗】池田、小平の優勝を阻んだ“1打ごとに変化した重圧”
【佐藤信人、勝負の明暗】池田、小平の優勝を阻んだ“1打ごとに変化した重圧”
所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi
配信日時: 2016年12月6日 04時08分
国内男子ツアー最終戦『ゴルフ日本シリーズ』最終日のバックナインは、ジャンボ尾崎が持つ最年少メジャー3冠記録更新を狙う小平智、勝利での賞金王戴冠を狙う池田勇太、今季4勝目を狙うキム・キョンテ(韓国/以下キョンテ)が一進一退の攻防を繰り広げたが、3人に食らいついていたパク・サンヒョン(韓国/以下サンヒョン)が最終18番での劇的チップインバーディで抜け出し、日本ツアー初勝利。幾度もドラマを生んできた“東京よみうりの18番パー3”が新たな歴史の1ページを紡いだ形となったが、濃密な最終ホールの裏側をツアー通算9勝を挙げ、ゴルフ雑誌やテレビの解説で幅広く活躍している佐藤信人氏に語ってもらった。
【関連】日本シリーズの戦いを振り返る!国内男子ツアーフォトギャラリー
■ 1打リードを持っていた小平智が18番のティショットに選んだクラブは…
トータル11アンダー、2位以下に3打差をつけて単独首位からスタートした小平智が3つスコアを伸ばし、一時独走状態となったフロントナイン。だが勝負の分かれ目が初めから最終ホールになると決まっていたかのように、バックナインに小平がスコアを落とし、池田、キョンテが追い上げる展開に。最終組の1つ前で回ったキョンテは17番パー5でバーディを奪取し、最終18番のティグラウンドに降り立った時点では13アンダーで小平と並んでいた。
トッププロのみが集結する舞台にも関わらず、簡単にはパーセーブできない最難関ホール。だがキョンテはティショットをグリーン右のバンカーの手前に落とすというミスを犯すも、芸術的なロブショットでピンそば80cmにピタリ。グリーンを囲んだギャラリーはキョンテが13アンダーでホールアウトし、小平の結果を待つという状況を確信していた。
しかしパーセービングパットはカップに蹴られ、まさかのボギー。「ティショットはミスをしましたが、アプローチで素晴らしいロブショット。パーパットもやさしくはないですが、キョンテの実力からしたら10回打ったら10回は入るパットです。本人も呆然としていましたし、“神様のいたずら”としか思えない(佐藤氏)」という感覚が18番グリーン付近に流れ、騒然とした空気に包まれた。
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■ 1打リードを持っていた小平智が18番のティショットに選んだクラブは…
トータル11アンダー、2位以下に3打差をつけて単独首位からスタートした小平智が3つスコアを伸ばし、一時独走状態となったフロントナイン。だが勝負の分かれ目が初めから最終ホールになると決まっていたかのように、バックナインに小平がスコアを落とし、池田、キョンテが追い上げる展開に。最終組の1つ前で回ったキョンテは17番パー5でバーディを奪取し、最終18番のティグラウンドに降り立った時点では13アンダーで小平と並んでいた。
トッププロのみが集結する舞台にも関わらず、簡単にはパーセーブできない最難関ホール。だがキョンテはティショットをグリーン右のバンカーの手前に落とすというミスを犯すも、芸術的なロブショットでピンそば80cmにピタリ。グリーンを囲んだギャラリーはキョンテが13アンダーでホールアウトし、小平の結果を待つという状況を確信していた。
しかしパーセービングパットはカップに蹴られ、まさかのボギー。「ティショットはミスをしましたが、アプローチで素晴らしいロブショット。パーパットもやさしくはないですが、キョンテの実力からしたら10回打ったら10回は入るパットです。本人も呆然としていましたし、“神様のいたずら”としか思えない(佐藤氏)」という感覚が18番グリーン付近に流れ、騒然とした空気に包まれた。