【舩越園子コラム】長い長い道の果て
【舩越園子コラム】長い長い道の果て
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2014年6月23日 01時26分
男子の全米オープンに続き、同じパインハーストで開催された全米女子オープンはミシェル・ウィーの優勝で幕を閉じた。
現地で撮影!「全米女子オープン」フォトギャラリーはこちら
思えば、長い道程だった。ウィーが世の中で注目され始めたのは12歳ぐらいからだった。かつて男子と伍して戦うことを目指していたウィーは、男子の米ツアー大会にたびたび出場し、男子の全米オープンの地区予選に挑んだこともあった。そのたびに、あと一歩と健闘し、人々に夢と希望をもたらした。
だが、同時に女子の世界ではずいぶんと反感も買い、衝突したこともあった。最終的にはプロ転向して米女子ツアーで戦うという“順当”な道へ進んだが、大叩きして途中棄権した直後、練習場で球を打っている姿を当時の女王アニカ・ソレンスタムに目撃され、棄権した選手がなぜ練習しているのだと問われて騒動に発展したなんてこともあった。
やがて、ソレンスタムは引退。ウィーは心身ともに疲弊し、スランプに陥り、スタンフォード大学での学生生活に専念した日々もあった。やがて明るい笑顔を取り戻し、女子ツアーで仲間も増え、勝利も挙げ、彼女は彼女なりに苦労を重ね、スポットライトを浴び始めてから12年超を経て、ようやく掴んだメジャータイトル。
巡り合わせというものは不思議な皮肉を意味するようで、ウィーのそんな記念すべき日にテレビ解説者の席に座っていたのはソレンスタムだった。とはいえ、ソレンスタムは堂々たる勝利を挙げたウィーをモニターで眺めながら「素晴らしいプレーだった。素晴らしいチャンピオンの誕生だ」と絶賛していた。
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思えば、長い道程だった。ウィーが世の中で注目され始めたのは12歳ぐらいからだった。かつて男子と伍して戦うことを目指していたウィーは、男子の米ツアー大会にたびたび出場し、男子の全米オープンの地区予選に挑んだこともあった。そのたびに、あと一歩と健闘し、人々に夢と希望をもたらした。
だが、同時に女子の世界ではずいぶんと反感も買い、衝突したこともあった。最終的にはプロ転向して米女子ツアーで戦うという“順当”な道へ進んだが、大叩きして途中棄権した直後、練習場で球を打っている姿を当時の女王アニカ・ソレンスタムに目撃され、棄権した選手がなぜ練習しているのだと問われて騒動に発展したなんてこともあった。
やがて、ソレンスタムは引退。ウィーは心身ともに疲弊し、スランプに陥り、スタンフォード大学での学生生活に専念した日々もあった。やがて明るい笑顔を取り戻し、女子ツアーで仲間も増え、勝利も挙げ、彼女は彼女なりに苦労を重ね、スポットライトを浴び始めてから12年超を経て、ようやく掴んだメジャータイトル。
巡り合わせというものは不思議な皮肉を意味するようで、ウィーのそんな記念すべき日にテレビ解説者の席に座っていたのはソレンスタムだった。とはいえ、ソレンスタムは堂々たる勝利を挙げたウィーをモニターで眺めながら「素晴らしいプレーだった。素晴らしいチャンピオンの誕生だ」と絶賛していた。