タイガー・ウッズ（Tiger Woods）

J・ニクラス越え目前でアクシデント連発、復活はなるのか!?

2018年03月26日

人物3　～暗転から試行錯誤へ～

2008年、激闘の全米オープンを制したウッズだったが、代償は大きかった（撮影／Getty Images）

あらためて2008年を振り返ろう。マスターズで2位になったものの、前年で痛めた左ヒザの手術に踏みきった。この影響が心配されたが、復帰戦の全米オープンでV。しかし、ロッコ・メディエートとの死闘は72ホールで決着がつかず、18ホールのプレーオフに1ホールのサドンデスを加え、合計91ホールにもわたった。足を引きずりながら必死でプレーするウッズの姿は、ゴルフ界の感動を呼んだ。

しかし、この代償は大きすぎた。再び左ヒザの手術に踏みきり、残りの試合を欠場することになっただけではなく、その後のウッズのスイングに大きな影響を与えることになる。

プライベートでも下降線をたどった。2009年に長男のチャーリー・アクセル・ウッズちゃんが誕生しながら、秋には不倫スキャンダルが発覚。エリンさんとの言い争いになり、自宅から車で出たあとに自損事故を起こして負傷し、無期限のツアー欠場を表明した。

2010年のマスターズで復帰したものの、結局、エリンさんとは離婚。その後、コーチを代えてスイングを改造したりキャディとのコンビ解消も経て、PGAツアーの勝利こそ重ねたものの、メジャー優勝からは遠ざかった。

結局、2013年のWGC-ブリヂストンインビテーショナルを最後に優勝から見放され、故障→休養→復帰→故障の悪循環に陥っている。直近では2016年のヒーローワールドチャレンジで4日間プレーし、2017年1月のファーマーズインシュランスオープンで1年5カ月ぶりにツアーへ復帰しながらも、予選落ちの後に戦線離脱を表明。今年のマスターズも出場か否かが注目されている。

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