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木村和久のおやじゴルフニュース「ゴルフは人生でどれぐらい重要なのか?」

ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・かざま鋭二のイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。

2021年09月21日

ゴルフはスポーツなのかレジャーなのか?

今回から「おやじゴルフニュース」なるものが始まりました。おやじ向けとはいえ、若者が読んでも楽しめるし、ニュースといっても時代の変化的な、ゆったりした情報が多いと思います。読者の皆さまもあくせくせず、のんびりと温かい目で読んでください。

松山英樹だけが履くゴルフシューズが面白い【写真】

第1回目は、「ゴルフは人生でどれぐらい重要な位置を占めるのか?」という考察です。今までの人生で、たくさんゴルフをしました。私なんか1000ラウンドぐらいしましたかね。その結果、「ゴルフは人生で、どれぐらい重要な位置&役割なのか」。それがすごく気になってきました。

もしゴルフの神さまが枕元に現れて、「残りの人生、お金には困らず、そこそこ生きれるようにしてやるから、ゴルフを辞めろ」と言ったらどうします? さあ、あなたは何て答えますか。私は迷わず「ゴルフを辞めます」と、言います。老後資金に困らず、大した病気もせず、ほどほど生きれるのでしょう。もうそれで人生勝ちですよ。すっぱりゴルフを辞めます。ゴルフの代わりに、旅行に行くとかゲーム機でゴルフやるとかの代償行為で十分でしょう。

ほかに神さまが「若い女性と交際できるようにしてやるから、ゴルフを辞めろ」と言ってきたらどうします。これは神さまの気分が変わらぬ前に速攻で、「若い女性との交際を所望」と、答えます。

じゃゴルフが勝つものは何か? 「酒とゴルフどっちか選べ」と言われたら、私はさほどお酒は飲まないので、ゴルフの勝ちですね。「ゲームとゴルフ」、「クルマとゴルフ」あたりも、ゴルフかな。だってゴルフ自体がゲームじゃないですか。そしてゴルフが出来るなら、クルマはいらないじゃん。都会ではゴルフ以外、クルマをさほど使わないですから。

とまあこのように、自分の人生においてゴルフは、3〜4番目ぐらいに大事で、「趣味」、「道楽」、「レジャー」というカテゴリーに入ります。ここまで書いて、ふと感じたのは、ゴルフってスポーツなのか? レジャーなのかってことです。個人的には楽しい遊びにしか思えないからです。

過去15年間、クラブメンバーだった時期があります。その中でも、5年間ぐらい、競技に燃えていました。月例や大きな競技で優勝もしました。そのときは、スポーツをやっているんだなと確かに思いました。中学高校と運動部に所属していましたが、補欠だったので試合に出たことはありません。40歳過ぎて初めてスポーツの選手になれたのかなあ。レギュラーになって、試合に勝つってこういうことか。すごく晴々とした気分でした。今では良い思い出です。

プレーの途中で酒盛りできるのはゴルフだけ

 
イラスト・かざま鋭二
一方、テレビのトーナメント中継を、過去40年ぐらい見てきて、気づいたことがあります。昔はトーナメント中に、選手はタバコを吸っても良かったのです。30年ぐらい前は、タバコを吸っている選手の姿がアップで映っていました。プレー中、堂々とタバコを吸えたプロスポーツってゴルフだけですよ。

当時はタバコメーカーがスポンサーだったりしたものですから、タバコはリラックスの小道具みたいな扱いで、黙認されていたのです。今でもその名残として、ゴルフ場のティイングエリアの横に、あるいは乗用カート内に、灰皿を置いている場合がありますからね。

さらにコース売店に、お酒を置いているのもすごいですよね。レストランだって、朝からお酒を飲んでる人がいますが、昼はもう、かなりの人がアルコールを注入しています。プレーの途中で、酒盛りできるのはゴルフだけ。これはスポーツなんでしょうか?

ここでゴルフの歴史をちょっと考えてみましょう。生まれは15世紀のスコットランドで、羊飼いがウサギの穴にボールを入れる遊びから始まったとされています。つまり近代オリンピック(1896年、第1回アテネ大会)が開催される、はるか以前からゴルフがあったのです。

日本で同じような古い例をあげるなら、それは相撲です。相撲をスポーツかという議論は、未だ答えは出てないような気がします。だって元々は神に捧げる神事だったり、寺社の興行だったりしたわけですよ。そもそも国技館で行われる、国技ですから。しかも桟敷席じゃ、弁当食って酒飲んでと花見みたいな状態だし。お土産まであるんですよ。これがスポーツ観戦とは、どう見ても思えません。相撲は相撲としてとらえるしかないのです。

だから相撲同様、ゴルフも500年の歴史が培った文化があります。スコットランドは寒いので、ウィスキーをちびちび飲みながらラウンドをして当然。何しろ、ウィスキーの携行ボトルを飲み干した頃に、クラブハウスに丁度戻ってくるのが9ホールだった。じゃ9ホールをハーフと決めよう(諸説あり)という、都市伝説があるくらいです。

お酒はゴルフに取って、切っても切れない関係だったのです。だから日本のゴルフ場で酒があっても不思議ではないのです。当然英国はパブ文化ですから、タバコも吸うでしょう。さらに英国といえば賭けの本場、これが実に生活に密着しています。英国が舞台の映画、「80日間世界一周」や「マイフェアレディ」は、全部賭けがモチーフになっています。英国人は賭けが生きがいと、決めつけて描くんだから笑えますね。

だから日本では、ついこの間までゴルフでニギリは当然という風潮でした。ここまで書くと、本来ゴルフは、近代スポーツの中に入れてはダメんじゃないか。そう思えたりもします。

最終的には、ゴルフは偉大な道楽であり、レジャーであります。レジャー白書(日本生産性本部)を見ても分かるように、ゴルフはレジャーの中でも、かなり大きなポジションを占めています。だからまずレジャーで括り、その中でシビアにやる人たちがスポーツとして楽しめばいいのと思います。

レジャーとして捉えると、リゾートゴルフなんてもうパラダイスです。北はなんといっても自然の雄大さを味わう、北海道ツアー。例年、5月ごろにみんなで行きますが、ホテルは絶対札幌のススキノ近辺を取ります。それは打ち上げで騒いでも、歩いてホテルに帰れるから。ススキノカントリークラブの19番ホールは、毎年素晴らしい思い出ばかり。楽しくてゴルフをしたことを忘れてしまいます。

さらに南の方は冬場に行くと、薄着でゴルフが出来る恩恵にありつけます。沖縄本島や宮古島、九州は宮崎とかね。もう何十回も行きましたが、何度行っても楽しい。南国リゾートはホテルとコースが隣接しているケースが多い。だから朝起きて、トロピカルな朝食に始まり、すぐにスルーラウンド開始。途中お茶屋で出される軽食がこれまた楽しい。スパムとかね、あの塩気が絶妙なんですよ。

ラウンド後は時間があるので、大瀧詠一のナイアガラソングを聞きながら美女とプールで寝そべる。(ここは話を盛ってます)、やがて地元の食材のディナーが始まり、打ち上げ宴会と続く、ネバーエンディング・ハッピータイム。これがたまらんのです。

どうです、北海道や南の島々でのゴルフはスポーツのスの字もないでしょう。ゴルフは大人の慰安旅行に行く口実に過ぎないのです。そういう人生を今後、死ぬまで続けます。あしからず。

というわけで、すでにゴルフの腕前のピークを過ぎたおやじから見れば、もう競技に出ることはないでしょう。残りの生涯、レジャーとしてゴルフと付き合って行きますね。今後は「人生最後のゴルフ」と「人生最後の●ックス」は、どっちが先にやってくるか? そっちがものすごく気になりますかね、なんのことやら。
木村和久(右)
きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。

かざま鋭二(左)
かざま・えいじ/1947年生まれ、東京都出身。多くのゴルフマンガを執筆。代表作「風の大地」(原作・坂田信弘)では小学館漫画賞を受賞。現在、エイジシュートに挑戦中。
 
 

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