第33回 スタートホールはプロもドキドキ 「緊張感を楽しむ」ということ【小田美奈のキャディ目線】

かつては専属キャディとして宮里藍を支え、現在は二児の母として家庭を支え、ハウスキャディとして一般ゴルファーも支える小田美奈さんが、ツアーの裏側やゴルフに役立つ情報をお届け!

2022年07月06日

 
プロだって朝イチショットは緊張している(撮影:米山聡明)
優勝争いをしているプロのインタビューで聞くことのできる「楽しんできます」という言葉。戦いに行くプロのその言葉に違和感を覚える人もいるだろう。その言葉の真意とは。元プロキャディで宮里藍の専属キャディも務めた小田美奈さんが考える「楽しむこと」の意味とは。
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今井克宗、8年ぶりの競技のティショットは緊張を笑いに変えた【写真】

久々のラウンドだから。朝イチでみんなが見ていたから。緊張して普段以上に力が入りがちなため、スタートホールのティショットを苦手とするお客様は少なくありません。毎日のようにラウンドしているプロゴルファーだって、スタートホールで緊張する選手は少なくありません。それが、最終日の最終組だったりすれば、特に緊張するものです。

優勝争いをしている選手にとって、「緊張してしまった自分自身」が一番の敵となってしまうことは少なくありません。緊張のあまり、前夜あまり眠れなかった。緊張しすぎて納得できないうちに打ってしまった。ちょっとのミスで焦ってしまった…などなど。緊張感に飲まれてしまうと、焦りが生まれ空回りしてしまうことも。

「緊張しているのですが、どうしたら良いでしょう?」といったことを選手から相談されたこともあります。緊張で、なかなかクラブハウスを出ていけない選手というのも見たことがあります。優勝争いをしている選手にとって、「楽しむ」 ということは容易ではありません。

しかし、その緊張感が「スーパープレー」と呼ばれるような神がかり的なショットやパットを生むこともよく知られています。緊張を集中に変えていくことで、「ゾーンに入る」という状態に持っていくことができると言われています。そのために必要なのがポジティブシンキング、つまりは「楽しむ」ということなのかなと。

「緊張感の中でゴルフすることが、プロゴルファーとしての醍醐味」と、中嶋常幸プロが言っていました。魅せることを求められるプロゴルファーにとっては、緊張感の中でのゴルフは大きな喜びでなくてはなりません。だからこそ、「楽しむ」ということが必要なのだろうと思います。

■小田美奈/おだみな 元プロキャディ。大学のサークルでゴルフを覚え、トーナメント運営のアルバイトからプロキャディに転身。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍のデビューからアメリカ本格参戦まで専属キャディを務めた。これまでに宮里藍で9勝、今井克宗で2勝の計11勝をサポート。同じプロキャディの小田亨さんと結婚し、現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。
 
 

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