第23回/プロのようなアドレスを身につけよう! 【前編】―アマチュアレッスン事例―
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時: 2017年7月1日 22時00分
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今回はアマチュアの方のスイングを実例に、スイング解説します
今回は先日私が運営する『フオーラム型レッスン』にアップして頂いた有志の方の画像を紹介しながら、アドレス時のセットアップの大切さをレッスンして行きます。
皆さんはアドレスのセットアップにどれくらい気をつけておられますか? 私の経験上、多くのアマチュアの皆さん(80%以上)がこれからレッスンする内容が当てはまるはずです。正しいセットアップをすることは、たとえプロであっても難しいことなのです。
私は調子を落としているツアープロはアドレスを見ただけでわかります。打ちたい球筋とセットアップを一致させなければボールが曲がるのは当然の事だからです。そのためには多くのチェックポイントを、自然に動作できるよう練習する必要があります。2週に渡ってこの大切な問題を取り上げていきましょう!
皆さんはアドレスのセットアップにどれくらい気をつけておられますか? 私の経験上、多くのアマチュアの皆さん(80%以上)がこれからレッスンする内容が当てはまるはずです。正しいセットアップをすることは、たとえプロであっても難しいことなのです。
私は調子を落としているツアープロはアドレスを見ただけでわかります。打ちたい球筋とセットアップを一致させなければボールが曲がるのは当然の事だからです。そのためには多くのチェックポイントを、自然に動作できるよう練習する必要があります。2週に渡ってこの大切な問題を取り上げていきましょう!
Kent Fujishimaさんのスイング分析
「初めまして! ALBAでHIRATAさんのコラム楽しく拝読しています! 私がゴルフを始めて間もない頃にもYouTubeでgolfkidさんの号を見つけてドリルをやっていました。早速ですが、スイング動画を投稿しますのでコメント頂けると嬉しいです。アイアンは5番だったと思います。ドライバーでプッシュアウト、フェアウェイウッド、ロングアイアンでフックのミスがよく出ます。インパクト前後での両カカトの浮きと右手フリップの影響でしょうか?」
とのメッセージが添えられていました。早速アナライズに入りましたが、ご本人が思われている原因でミスショットが出ている訳ではありませんでした。むしろスイングは高いレベルで完成しており、申し分のないものでした。ミスショットの原因はアドレスにあったわけです。
とのメッセージが添えられていました。早速アナライズに入りましたが、ご本人が思われている原因でミスショットが出ている訳ではありませんでした。むしろスイングは高いレベルで完成しており、申し分のないものでした。ミスショットの原因はアドレスにあったわけです。
【1】
両腕が伸びすぎています。このために肩がオープンになり、スタンスとクロスする形になっています。原因は右手グリップが少しウィークグリップになっていること。セットアップ時に右ヒジが軽く脇腹に触れるような感じで構えてください。(右ヒジが少し曲がったゆとりをもたせた感じ)そうすれば自然と右手グリップは横から握ることになります。
【2】
ハーフウェイの段階で、後方からの画像ではクラブヘッドがアウトに上がっています。右ヒジを曲げてアドレスしていれば、この段階でもう少しインサイドに引き込まれるはずです。
【3】
アドレスに問題があったにもかかわらず素晴らしいトップになっています。腰、肩とも十分な捻転がなされています。頭のポジションも素晴らしいですね!ただこの頭のポジションをここに持ってくるために、アドレスのポジションからの頭の横移動が見られます。この横移動が無くなれば、より正確なボールコンタクトが生まれます。
両腕が伸びすぎています。このために肩がオープンになり、スタンスとクロスする形になっています。原因は右手グリップが少しウィークグリップになっていること。セットアップ時に右ヒジが軽く脇腹に触れるような感じで構えてください。(右ヒジが少し曲がったゆとりをもたせた感じ)そうすれば自然と右手グリップは横から握ることになります。
【2】
ハーフウェイの段階で、後方からの画像ではクラブヘッドがアウトに上がっています。右ヒジを曲げてアドレスしていれば、この段階でもう少しインサイドに引き込まれるはずです。
【3】
アドレスに問題があったにもかかわらず素晴らしいトップになっています。腰、肩とも十分な捻転がなされています。頭のポジションも素晴らしいですね!ただこの頭のポジションをここに持ってくるために、アドレスのポジションからの頭の横移動が見られます。この横移動が無くなれば、より正確なボールコンタクトが生まれます。
【4】
右手グリップに余分な力が入っていないためプロ顔負けの強烈なラグ(レートヒット)が生まれています。このラグは「飛ばしの要因」ですが、アマチュア、ツアープロを含めても、これが可能な人は限られています。それゆえにより一層の注意が必要です。
【5】
右ヒジが左腕の下から覗いていますが、これは理想の角度で右腕が使われている証明です。ただし、右手がウィークグリップなのでクラブヘッドが正しい軌道(インサイドアタック)で降りて来ればくるほどにプッシュアウトすることも多くなります。
【6】
右ヒジが正しくたたみ込まれ右腕も伸び、理想のアームローテーションが完成しています。頭の上がり具合も年齢に応じて体に優しい状態です。
【7】
右肩がしっかりと送り込まれ素晴らしいフィニッシュですね!注目に値するのは以前ここでもレッスンした"カカト軸ターン"がナチュラルに完成していることです。見逃した方は見直してみてください。⇒【誰も言わなかった真実】シニアが習得すべき、体に優しいボディターン(序章)
右手グリップに余分な力が入っていないためプロ顔負けの強烈なラグ(レートヒット)が生まれています。このラグは「飛ばしの要因」ですが、アマチュア、ツアープロを含めても、これが可能な人は限られています。それゆえにより一層の注意が必要です。
【5】
右ヒジが左腕の下から覗いていますが、これは理想の角度で右腕が使われている証明です。ただし、右手がウィークグリップなのでクラブヘッドが正しい軌道(インサイドアタック)で降りて来ればくるほどにプッシュアウトすることも多くなります。
【6】
右ヒジが正しくたたみ込まれ右腕も伸び、理想のアームローテーションが完成しています。頭の上がり具合も年齢に応じて体に優しい状態です。
【7】
右肩がしっかりと送り込まれ素晴らしいフィニッシュですね!注目に値するのは以前ここでもレッスンした"カカト軸ターン"がナチュラルに完成していることです。見逃した方は見直してみてください。⇒【誰も言わなかった真実】シニアが習得すべき、体に優しいボディターン(序章)
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⇒今度は、後方からスイング解説!