第21回/【誰も言わなかった真実】 効き目の錯覚を放置すると、パッティングが崩壊する!
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時: 2017年6月13日 01時55分
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【右利きで、利き目が右】の人は錯覚でパットが入らない!
今週はスイング論から少し外れて、今まで気づかなかったゴルフにおける「利き目による怖〜い錯覚」を検証したいと思います。
人間には利き目があることを皆さんはご存知かと思いますが、ゴルフにおいてはこれが大きな弊害をもたらします。しかし、これまではゴルフ雑誌、WEBなどでは語られてきませんでした。そこで今回、この問題に大きくスポットを当ててレッスンしたいと思います。
「利き目による錯覚」は右利き、そして右目が利き目だという人にこの傾向が強いですね。もちろん逆の左利きで左目が利き目の人も同じことがいえます。つまり「利き手と利き目が一致するときに錯覚が起きやすい」ということです。
悪いことに、ほとんどの人が利き手と利き目が一致するのも事実ですが……。話が少々ややこしくなってきましたね。ではまず具体例から話し始めましょう!
人間には利き目があることを皆さんはご存知かと思いますが、ゴルフにおいてはこれが大きな弊害をもたらします。しかし、これまではゴルフ雑誌、WEBなどでは語られてきませんでした。そこで今回、この問題に大きくスポットを当ててレッスンしたいと思います。
「利き目による錯覚」は右利き、そして右目が利き目だという人にこの傾向が強いですね。もちろん逆の左利きで左目が利き目の人も同じことがいえます。つまり「利き手と利き目が一致するときに錯覚が起きやすい」ということです。
悪いことに、ほとんどの人が利き手と利き目が一致するのも事実ですが……。話が少々ややこしくなってきましたね。ではまず具体例から話し始めましょう!
自分の視界で「シャフトが真っすぐ」は正解なのか?
手元にパターがあればボールを置いていつものように構えてください。普通多くの皆さんは自然にボール位置を左目の真下、もしくはそれよりも少し左に置くはずです。それではその状態で左目を閉じてみてください。
「どうですか? シャフトは地面と垂直になっていますか?」
「なっています!」と、答えた人は問題ですね。
なぜなら、正しくシャフトが地面と垂直になっていると、右目だけで見た場合は斜めから見ているのでハンドファーストに構えているように見えるはずなのです。それが真っすぐに見えるということは、シャフトは地面と垂直ではなく、ヘッドが先行したヘッドファーストという形で構えているということです。
そのまま今度は右目を閉じて左目だけで見てください。本当はこの時にシャフトが地面と垂直に見えなければならないのです。でも、あなたの目には傾いたシャフト(ヘッドファースト)が確認できますよね。
なぜこのようなことが起こるのか?
それは両目でセットアップした場合、利き目が優先して物を判断して見てしまうからです。利き目が右の人が両目でアドレスすると、パターを真っすぐ(垂直)に構えても、シャフトがハンドファーストに感じます。
そこでプレーヤーは真っすぐに構えようとするのですが、それが間違いの元でした。これが「利き目による錯覚」、正確には両目で見ることの錯覚ともいえるでしょう!
「どうですか? シャフトは地面と垂直になっていますか?」
「なっています!」と、答えた人は問題ですね。
なぜなら、正しくシャフトが地面と垂直になっていると、右目だけで見た場合は斜めから見ているのでハンドファーストに構えているように見えるはずなのです。それが真っすぐに見えるということは、シャフトは地面と垂直ではなく、ヘッドが先行したヘッドファーストという形で構えているということです。
そのまま今度は右目を閉じて左目だけで見てください。本当はこの時にシャフトが地面と垂直に見えなければならないのです。でも、あなたの目には傾いたシャフト(ヘッドファースト)が確認できますよね。
なぜこのようなことが起こるのか?
それは両目でセットアップした場合、利き目が優先して物を判断して見てしまうからです。利き目が右の人が両目でアドレスすると、パターを真っすぐ(垂直)に構えても、シャフトがハンドファーストに感じます。
そこでプレーヤーは真っすぐに構えようとするのですが、それが間違いの元でした。これが「利き目による錯覚」、正確には両目で見ることの錯覚ともいえるでしょう!
右利きで、利き目が右の私は、左目でエイミングします
私はこの錯覚が起こらないように、パターのセットアップは「右目を閉じて左目だけ」で行います。そうすれば、シャフトは垂直に正しくセットアップされ、パターのフェースも目標方向に正確に向けるができます。
試しに左目で見た時と右目で見た時のパターのフェースの向きを確認して下さい。そして試しに左目で見た時と、右目で見た時のパターフェースの向きの違いも確認してください。きっと驚く結果になるでしょう!
この事実に気づいたのは20年以上も前のことですが、私はショートパットでパターフェースを目標に正確に向けられないという問題を抱えていました。2mくらいのパッティングでボール1個分左を向く癖が直せないでいたのです。
目の錯覚のことなので直す手立てがありませんでした。当然のこと、そのままストロークすれば左に抜けてしまうので、常に押し出すようなストロークを余儀なくされたわけです。しかし、それではフェースは開いて当たるわけで……。スムーズな回転のボールを打つことが出来ません。
そんな折、遊びで左打ちを試みたところ、エイミング(アドレスで狙いを付ける動作)が完璧になったのです。「左打ちでは目の錯覚が起こらない!」そうかといって、左打ちに転向できるわけもなく……。なぜそうなるのか?
出た結論が「左打ちでは右の効き目の真下にボールが来る」ということでした。さりとて、右打ちでボールを利き目の下に持ってくる訳には行きません。インパクトでダウンブローになってしまうからです。そこで私はエイミングを左目だけで取るようにしました。それ以来、ストロークも向上して現在に至ります。
試しに左目で見た時と右目で見た時のパターのフェースの向きを確認して下さい。そして試しに左目で見た時と、右目で見た時のパターフェースの向きの違いも確認してください。きっと驚く結果になるでしょう!
この事実に気づいたのは20年以上も前のことですが、私はショートパットでパターフェースを目標に正確に向けられないという問題を抱えていました。2mくらいのパッティングでボール1個分左を向く癖が直せないでいたのです。
目の錯覚のことなので直す手立てがありませんでした。当然のこと、そのままストロークすれば左に抜けてしまうので、常に押し出すようなストロークを余儀なくされたわけです。しかし、それではフェースは開いて当たるわけで……。スムーズな回転のボールを打つことが出来ません。
そんな折、遊びで左打ちを試みたところ、エイミング(アドレスで狙いを付ける動作)が完璧になったのです。「左打ちでは目の錯覚が起こらない!」そうかといって、左打ちに転向できるわけもなく……。なぜそうなるのか?
出た結論が「左打ちでは右の効き目の真下にボールが来る」ということでした。さりとて、右打ちでボールを利き目の下に持ってくる訳には行きません。インパクトでダウンブローになってしまうからです。そこで私はエイミングを左目だけで取るようにしました。それ以来、ストロークも向上して現在に至ります。
アーチェリーや射撃と同様、ゴルフもエイミングは片目で行う方が正確なはず!
パッティングにおいて、多くのツアープロはボールをヒットする瞬間、シャフトが地面と垂直、もしくは若干ハンドファーストでロフトを少し殺してインパクトに向かいます。逆に多くのアマチュアはヘッドファーストでインパクトします。それは前述の利き目の錯覚による構え方に問題があったのです。
そうなるとインパクトロフトが大きくなり、フェースの下側(リーディングエッジ)でヒットしやすく、ボールが弾んでスムーズな回転が得られません。手に伝わる感触も音も「カツン」という硬くて甲高いものになり、もちろんスイートスポットを外す原因にもなります。アマチュアの皆さんのパッティングにおける距離のバラつきはこういったことも一因だったのです。
両目は距離感をつかさどります。その一方で今回のように直線感覚を鈍らせることもあるのです。アーチェリーや射撃では誰もが片目を閉じます。ゴルフにおいてエイミングやセットアップ時はこれらのスポーツと同じ感覚が必要です。
ボールの位置、スタンスの向き、クラブフェースの向き、シャフトの傾きなどは、両目ではほとんどの人が錯覚に陥ります。これは毎日ボールを打っているツアープロにさえも起きてしまう現象なのです。
アメリカのツアープロのほとんどにはティーチングプロがついています。ですから、こういったことは今回のような理論を知らなくても未然に防げます。でも、皆さんは違います。深い迷路に入り込む前に、ご自身でチェックする方法をしっかりと学ぶ必要があります。そのためにこの【究極のレッスン】は存在します。
お一人で悩んでいないで是非私のFBの『フオーラム型レッスン』にお越しください! フォーラムでは参加者有志の無料レッスン動画や私のスイング動画も見る事もできます。またアメリカのゴルフの話題、WEBレッスンに対しての質問も受け付けています。それではSEE YOU THERE!!
TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住
そうなるとインパクトロフトが大きくなり、フェースの下側(リーディングエッジ)でヒットしやすく、ボールが弾んでスムーズな回転が得られません。手に伝わる感触も音も「カツン」という硬くて甲高いものになり、もちろんスイートスポットを外す原因にもなります。アマチュアの皆さんのパッティングにおける距離のバラつきはこういったことも一因だったのです。
両目は距離感をつかさどります。その一方で今回のように直線感覚を鈍らせることもあるのです。アーチェリーや射撃では誰もが片目を閉じます。ゴルフにおいてエイミングやセットアップ時はこれらのスポーツと同じ感覚が必要です。
ボールの位置、スタンスの向き、クラブフェースの向き、シャフトの傾きなどは、両目ではほとんどの人が錯覚に陥ります。これは毎日ボールを打っているツアープロにさえも起きてしまう現象なのです。
アメリカのツアープロのほとんどにはティーチングプロがついています。ですから、こういったことは今回のような理論を知らなくても未然に防げます。でも、皆さんは違います。深い迷路に入り込む前に、ご自身でチェックする方法をしっかりと学ぶ必要があります。そのためにこの【究極のレッスン】は存在します。
お一人で悩んでいないで是非私のFBの『フオーラム型レッスン』にお越しください! フォーラムでは参加者有志の無料レッスン動画や私のスイング動画も見る事もできます。またアメリカのゴルフの話題、WEBレッスンに対しての質問も受け付けています。それではSEE YOU THERE!!
TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住