プロギア『egg 5500』がとんでもない慣性モーメントを手にした件。国内メーカー逆襲の狼煙!?【記者の目】
プロギア『egg 5500』がとんでもない慣性モーメントを手にした件。国内メーカー逆襲の狼煙!?【記者の目】
配信日時: 2019年8月8日 00時28分
1日、プロギアの新商品発表会兼試打会が行われ、『egg』シリーズが刷新された。契約プロの青山薫、森田理香子が登壇したその発表内容の詳細はGOLF Net TVでアーカイブ動画が確認できる。「ノーリミット、限界突破へ。」がキャッチコピーの今作は、言葉どおりその中身が衝撃の内容となっていた。
■プロギア『egg 5500』が「9000g・cm2」到達!
特に驚いたのが『egg 5500』ドライバー(45.25インチ)、『egg 5500 impact』(44.25インチ)のヘッド設計で、「5500」という数字はトゥヒール(左右)慣性モーメントの数字を想起させる上、モデル名としてソールにも数字が刻まれている。
そしてこのヘッド、実際に5350g・cm2(一般的なヘッドは4300g・cm2)と極大の慣性モーメントを持っていた。しかも、フェースバック(上下)も3650g・cm2で、この数字を足すと「9000」となる。この数字を聞いて「ピン(PING)とくる」人は、相当なギアマニアだと言えるだろう。
小難しい話で恐縮だが、両方足して「9000」を超えるヘッドは、ここ数年ではPINGくらいしか存在しなかった。PINGは度々「上下・左右慣性モーメントを足した数字9000以上というのは他社よりも15%以上大きい」と筆者にアピールしてきた。
多くの人が打った結果「ミスに強い」と体感しやすいため、筆者にとって「9000越え」というのは、「曲がらないヘッド」の大きな目安になっていたが、国内メーカーからついに「9000越え」の言葉を聞くことになった。
■ヤマハ『RMX220』は「9300オーバー」でPING越え!
そして、プロギアが『egg 5500』を発表した4日後に行われたヤマハの『RMX』発表会でも衝撃が。なんと、『RMX220』はトゥヒール慣性モーメント「5760g・cm2」を公表。上下は未公表ながら「9300は余裕で越えています」と、国内メーカー2社がPINGを凌駕するほどの数字を叩きつけてきたのだ。
⇒ヤマハ新『RMX』ついに解禁。今平、藤田、谷口が語る「世界・年齢・時代の変化と戦える1W」の条件とは?
ヤマハは「ここ数年、海外メーカーに性能への評価がシフトしていた」と正直に認めた。そして、今年に至っては海外メーカー数あれど、PING『G410』シリーズの勢いばかりが目立っている。(渋野日向子のメジャー制覇でさらに加速中!?)
技術のないアマチュアに助かる「曲がらずに飛ぶ」ドライバー。慣性モーメントだけで語ることはナンセンスかもしれないが、BIGチェンジでその座を本気で獲りにきたと感じる、プロギア『egg 5500』とヤマハ『RMX220』。
まもなく試打クラブが量販店に配置されるであろう、9月発売(eggは13日、RMXは6日)の両クラブ。海外ブランド、いや、PINGへの国内メーカーの逆襲の狼煙である「高慣性モーメントドライバー対決」が始まるのか。
Text/Mikiro Nagaoka
■プロギア『egg 5500』が「9000g・cm2」到達!
特に驚いたのが『egg 5500』ドライバー(45.25インチ)、『egg 5500 impact』(44.25インチ)のヘッド設計で、「5500」という数字はトゥヒール(左右)慣性モーメントの数字を想起させる上、モデル名としてソールにも数字が刻まれている。
そしてこのヘッド、実際に5350g・cm2(一般的なヘッドは4300g・cm2)と極大の慣性モーメントを持っていた。しかも、フェースバック(上下)も3650g・cm2で、この数字を足すと「9000」となる。この数字を聞いて「ピン(PING)とくる」人は、相当なギアマニアだと言えるだろう。
小難しい話で恐縮だが、両方足して「9000」を超えるヘッドは、ここ数年ではPINGくらいしか存在しなかった。PINGは度々「上下・左右慣性モーメントを足した数字9000以上というのは他社よりも15%以上大きい」と筆者にアピールしてきた。
多くの人が打った結果「ミスに強い」と体感しやすいため、筆者にとって「9000越え」というのは、「曲がらないヘッド」の大きな目安になっていたが、国内メーカーからついに「9000越え」の言葉を聞くことになった。
■ヤマハ『RMX220』は「9300オーバー」でPING越え!
そして、プロギアが『egg 5500』を発表した4日後に行われたヤマハの『RMX』発表会でも衝撃が。なんと、『RMX220』はトゥヒール慣性モーメント「5760g・cm2」を公表。上下は未公表ながら「9300は余裕で越えています」と、国内メーカー2社がPINGを凌駕するほどの数字を叩きつけてきたのだ。
⇒ヤマハ新『RMX』ついに解禁。今平、藤田、谷口が語る「世界・年齢・時代の変化と戦える1W」の条件とは?
ヤマハは「ここ数年、海外メーカーに性能への評価がシフトしていた」と正直に認めた。そして、今年に至っては海外メーカー数あれど、PING『G410』シリーズの勢いばかりが目立っている。(渋野日向子のメジャー制覇でさらに加速中!?)
技術のないアマチュアに助かる「曲がらずに飛ぶ」ドライバー。慣性モーメントだけで語ることはナンセンスかもしれないが、BIGチェンジでその座を本気で獲りにきたと感じる、プロギア『egg 5500』とヤマハ『RMX220』。
まもなく試打クラブが量販店に配置されるであろう、9月発売(eggは13日、RMXは6日)の両クラブ。海外ブランド、いや、PINGへの国内メーカーの逆襲の狼煙である「高慣性モーメントドライバー対決」が始まるのか。
Text/Mikiro Nagaoka