ミズノからMP-20アイアンが発売〜層状の打感〜
MP-20の目的は、「究極のツアーブレード」を作ることだとミズノは宣言している。見た目は、MP-14ほどではないが、確実にMP-29を振り返ったようなアイアンだ。一昔前、このコンビはタイガーがよく使っていた。
配信日時: 2019年9月21日 01時00分
「究極のツアーブレード」
MP-18の経験を活かし新たに生まれたテクノロジーやデザイン改良は言うまでもなく、注目すべき点は、薄く重ねられた「銅層」であることは間違いないだろう。
ミズノによると、層が加わることにより打感がより軟らかくなるという。それが、今回のキャッチフレーズ「Layers of Feel(層状の打感)」の由来であり、MP-20を語る上で非常によい切り口となっている。
この打感の層は、クロム合金の下にニッケル、銅、ニッケル、スチール(原材料)と重ね合わせることにより作られる。
外装にサテンハイポリッシュ仕上げを採用したのはミズノらしいが、ヘッドの内部は銅層という面白い技術が詰まっている。
銅層といえば、馴染みのファンなら昨年日本で発売されたミズノプロTN-87の銅下メッキが記憶に新しいだろう。
久しぶりの登場ではあるが、ミズノが再びこの技術を生かしたクラブを作りたいと練っていたことがうかがえる。
銅は、製造コストの上昇が懸念される上に、実際の性能は期待できないという意見もあったようだ。そのため、銅層アイアンの試作クラブを調べた時、誰もその性能差がわからなかった。
しかし、実際には明らかな違いがあったのだ。
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