【ツイストフェース】デビュー5戦4勝!DJ、ラーム、ケプカが『M4』、それ以外が『M3』を選ぶ理由
「ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン」は、R・ファウラーではなく、G・ウッドランドの勝利に終わりました。なんと、これで2018年に入ってテーラーのドライバーはPGAツアーで5戦4勝…。2月16日の発売を控え、誰が何を選ぶべきか?も考察してみました。
配信日時: 2018年2月5日 08時32分
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DJ、ラーム、ケプカが『M4』ドライバーを選ぶ理由は?【左手首の使い方】に注目!
筆者 「松山英樹の分まで頑張ってほしかったリッキー・ファウラーがまたもや優勝を逃してしまい、非常に残念です。そして、プレーオフを争ったゲーリー・ウッドランドが『M3 440』、チェズ・リアビが『2017M2』ドライバーを使用していましたね。ウッドランドの勝利は先週のジェイソン・デイに続き、『M3』の連勝という形になりました」
PCM筒康博(以下、筒) 「デイ選手は『M3 460』ですけどね…。しかしファウラー選手は残念でした。リアビ選手みたいな飛距離が並でも正確なプレーをするタイプはボクも好きなので、二重に残念な結果でした…。で?今日はまたテーラーのドライバーについて議論したいんですか?しつこいですよ、長岡さん…」
PCM編集長(以下、P編) 「まぁ、2018年の新作がデビューしてからの5戦4勝はちょっと凄すぎるからね…。そこは認めざるを得ないよ、筒さん。で?長岡、今日はテーラーの新作の何について議論したいの?まさか、また【ツイストフェース】?」
PCM筒康博(以下、筒) 「デイ選手は『M3 460』ですけどね…。しかしファウラー選手は残念でした。リアビ選手みたいな飛距離が並でも正確なプレーをするタイプはボクも好きなので、二重に残念な結果でした…。で?今日はまたテーラーのドライバーについて議論したいんですか?しつこいですよ、長岡さん…」
PCM編集長(以下、P編) 「まぁ、2018年の新作がデビューしてからの5戦4勝はちょっと凄すぎるからね…。そこは認めざるを得ないよ、筒さん。で?長岡、今日はテーラーの新作の何について議論したいの?まさか、また【ツイストフェース】?」
筆者 「いえいえ、今日は違います。このコラムの読者なら、どのプロが何を使っているかもご存知だと思うので、こういう疑問も出てきていると思うんですよ。【なぜ、DJとラームとケプカが『M4』で、それ以外のトッププロが『M3』を選ぶのか?】とね。『M1』の後継が『M3』で、ヒットしていた『M2』の後継が『M4』だから、多くのゴルファー的には『M4』を選びたいというか、選ぶべきはずなのに、なぜツアープロのほとんどが『M3』を選ぶのか?と。テーラーファンなら、そこに困惑しているはずなんですよ、ボク自身もそうですから…」
筒 「え?そんな疑問?簡単ですよ。ラームとDJとケプカのスイングには左手首を手のひら側に折る、つまりフェースを閉じて使うという共通点がありますよね?Toshi HIRATAさんの連載にある【カーリング】という左手首の使い方のことです。ここが理由なんじゃないですか?」
P編 「カーリング??左手首?? 筒さん、スイングに詳しくない私にとっては、何のことやらさっぱり分からないんだが…」
筒 「え?そんな疑問?簡単ですよ。ラームとDJとケプカのスイングには左手首を手のひら側に折る、つまりフェースを閉じて使うという共通点がありますよね?Toshi HIRATAさんの連載にある【カーリング】という左手首の使い方のことです。ここが理由なんじゃないですか?」
P編 「カーリング??左手首?? 筒さん、スイングに詳しくない私にとっては、何のことやらさっぱり分からないんだが…」
左手首を折る=フェースを閉じる。オートマで挙動の安定した『M4』と好相性?
筒 「村田さん、DJが去年使っていたのは『M1 460』だったのはご存知ですよね?彼はウェイトポジションをややトゥ側に移動して、長めの重心距離、深めの重心深度の設定でフェードを打っていました。そして、ツアー1激しく左手首を折る選手でもあります。左手首を折ると、フェースを閉じた使い方になるんですよ。シャットな使い方とかシャットフェースとかよく言われますが、フェース開閉を抑える効果があります。ヘッドを閉じて使いながら、体を思い切り回転して開きながらスクエアヒットしてフェードを打っていますね」
P編 「え?フェースが閉じたら左に飛んでしまうじゃない。それでいいの?」
P編 「え?フェースが閉じたら左に飛んでしまうじゃない。それでいいの?」
筒 「問題ないです。DJのスイングは元々左手首を激しく折るタイプですが、ずっと前からドローが持ち球でした。でも、重心をスライドウェイトで調整できる『M1 460』が出てきてから、ヘッド挙動の動きづらい特性にウェイトを設定して、インパクトでフェースを逃しながらフェードを打つようになりました。ここから成績が飛躍して世界一になっているんですね。あれだけの飛距離を持つので、最大飛距離は捨てても曲がりが安定するフェードで、セカンドショットが打ちやすい場所にボールを運ぶ方が有利なんです。それに、元々彼はフェードに替えてもスピン量が増えないタイプで、テーラーの低スピンなヘッド特性自体がそれと一致しているのも大きいでしょうね」
P編 「え?じゃあラームは?彼はドローヒッターだよね?DJと持ち球が逆だし、彼は去年『2017M2』を使っていたはずだよ?」
P編 「え?じゃあラームは?彼はドローヒッターだよね?DJと持ち球が逆だし、彼は去年『2017M2』を使っていたはずだよ?」
筒 「ラームの左手首の折り方は、DJよりも少ないです。この部分は同じ『M4』に移行したブルックス・ケプカ選手も同様で、ケプカも左手首を曲げる選手でよね。ラームは元々ややつかまるフェース向きの状態から、フェース開閉を入れずに振り抜いてストレートドローを打っています。ケプカもトップの大きさは違いますがドローが持ち球です。ラームが使っていた『2017M2』ドライバーは元々重心距離が長めでしたし、やはり、『M4』ドライバーはシャットなフェース使いの選手と非常に相性がいいヘッドだと思いますよ」
筆者 「筒さん、ちょっと待って。同じ『2017M2』ドライバーを去年使っていて、ストレートドローが持ち球の選手って、マキロイもローズもそうなんじゃないんですか?彼らは『M3 460』ですよ?」
筆者 「筒さん、ちょっと待って。同じ『2017M2』ドライバーを去年使っていて、ストレートドローが持ち球の選手って、マキロイもローズもそうなんじゃないんですか?彼らは『M3 460』ですよ?」