“オデッセイのスパイダー”こと『ストロークラボ ブラックシリーズ TEN』の【違い】とは何か?
テーラーメイド『Rossa Monzaスパイダー』が発売されて11年。ヘッド後方のトゥ・ヒールに飛び出したウェイトでユニークな形状と大きな慣性モーメント(MOI)は一躍ブームとなったが、この秋、オデッセイからもそっくりな形状が! テーラーメイドとの違いとは一体……。
配信日時: 2019年11月8日 01時23分
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スパイダー形状のメリットとは? やっぱりMOIって大事…
筆者 「今平周吾が先週いきなり“オデッセイのスパイダー”こと『ストロークラボ ブラックシリーズTEN』(以下、TEN)を投入したてで優勝争いしてました…。ABCゴルフ倶楽部は、毎年ツアー屈指の高速グリーンが話題になりますけど、最後のイーグルパットもど真ん中から決めてましたね…」
PCM筒康博(以下、筒) 「………。(オデッセイのスパイダーって言う!?)中継を観てました。最後のハン・ジュンゴン選手もイーグルで、見応えがありましたね。今平プロは、元々大きなマレット型ユーザーですし、『TEN』に移行するのもさほど問題じゃなかったと思いますよ」
PCM編集長(以下、P編) 「長岡、“オデッセイのスパイダー”って、もうちょっとマシな言い方ないの? ちゃんと形状名に『TEN』とあるんだから、混乱させるなよ!」
筆者 「え〜〜、だって、そっくりじゃないですか! 今年でテーラーメイドの初代『スパイダー』登場から10年以上ですけど、その初代『スパイダー』のツノが飛び出た形にそっくりですもん! オデッセイも節操ないなぁ……と」
PCM筒康博(以下、筒) 「………。(オデッセイのスパイダーって言う!?)中継を観てました。最後のハン・ジュンゴン選手もイーグルで、見応えがありましたね。今平プロは、元々大きなマレット型ユーザーですし、『TEN』に移行するのもさほど問題じゃなかったと思いますよ」
PCM編集長(以下、P編) 「長岡、“オデッセイのスパイダー”って、もうちょっとマシな言い方ないの? ちゃんと形状名に『TEN』とあるんだから、混乱させるなよ!」
筆者 「え〜〜、だって、そっくりじゃないですか! 今年でテーラーメイドの初代『スパイダー』登場から10年以上ですけど、その初代『スパイダー』のツノが飛び出た形にそっくりですもん! オデッセイも節操ないなぁ……と」
P編 「長岡、これは真似じゃない。オマージュだよ、オマージュ! あのね、ゴルフクラブの歴史は、優れたモデルをリスペクトし、自分流に取り入れながら改良を加えて進化してきたの。『スパイダー』という形状を真似るな!と言うなら、オデッセイが始めた#7のツノ型はどうなる? 今、どのメーカーにも似たようなツノ型が別名称で用意されてないか?
しかも、【ピン型】と呼ばれるクランクネックブレードだって、最初はPING『ANSER』と『ANSER2』だったけど、これと似たクランクネックブレード形状を持たないパターブランドがあるのか? 長岡、この不都合な歴史をどう説明するんだ? 優れたMOIを実現する形状を取り入れ、改良するのを禁止すべきか? それでゴルファーは幸せになる?」
筆者 「………。(な、何も言えねぇ…)」
しかも、【ピン型】と呼ばれるクランクネックブレードだって、最初はPING『ANSER』と『ANSER2』だったけど、これと似たクランクネックブレード形状を持たないパターブランドがあるのか? 長岡、この不都合な歴史をどう説明するんだ? 優れたMOIを実現する形状を取り入れ、改良するのを禁止すべきか? それでゴルファーは幸せになる?」
筆者 「………。(な、何も言えねぇ…)」
アライメントのメリットを語る石川遼。確かに、“太い”白線が使える…
筒 「まぁまぁ、ケンカするまでもなく、オデッセイがスパイダー形状をオマージュするのは、ゴルファーにとって良いことです! それに、似て見えて中身は違う!というのがボクの感想です。この『TEN』の白いアライメントライン見てくださいよ。太いラインがすごく特徴的で、視覚的にターゲットにきっちり合わせやすいです」
筆者 「あ、それそれ! 石川遼もその視覚的なメリットで使ってると言ってました!」
P編 「降臨させて!」
石川遼 「元々アドレスのフェースの向きを朝チェックするために使っていたんですが、『TEN』の方がL字(エース)よりも等速で振れてパンチが入りにくいというか。今週みたいに速いグリーンだと、L字だと2mオーバーすることもあって…。同じ力感で10mを打って『TEN』だと10mか9m90cmのように、パンチが入りにくい分、ほんのちょっとだけ飛ばない感じがするので。L字だと打ちたいと思った時にヘッドが動いてくれるけど、『TEN』だとノペ〜っとゆっくりになるというか…」
P編 「なるほど…、フェースの向きがチェックしやすい上、パンチが入りづらいから飛び過ぎないと…、プロらしい視点だね」
筆者 「あ、それそれ! 石川遼もその視覚的なメリットで使ってると言ってました!」
P編 「降臨させて!」
石川遼 「元々アドレスのフェースの向きを朝チェックするために使っていたんですが、『TEN』の方がL字(エース)よりも等速で振れてパンチが入りにくいというか。今週みたいに速いグリーンだと、L字だと2mオーバーすることもあって…。同じ力感で10mを打って『TEN』だと10mか9m90cmのように、パンチが入りにくい分、ほんのちょっとだけ飛ばない感じがするので。L字だと打ちたいと思った時にヘッドが動いてくれるけど、『TEN』だとノペ〜っとゆっくりになるというか…」
P編 「なるほど…、フェースの向きがチェックしやすい上、パンチが入りづらいから飛び過ぎないと…、プロらしい視点だね」
筒 「『TEN』にはセンターシャフトもあるんですが、普通のセンターとは違うんですよ。ヘッド本体にシャフトを挿さず、浮かしてある。白くて太いアライメントラインを綺麗に見せるために、シャフト本体に挿さないという手間まで施してありますよ! 芸が細かいなぁ〜、オデッセイは…(チラッ)」
筆者 「………。(ぐぬぬ…、確かに…)」
筆者 「………。(ぐぬぬ…、確かに…)」
打ってみたら、ネック3種類の意味が分かった!
P編 「長岡、えらく不満そうだな。もういいよ、アンチ『TEN』の君のことなんて無視する。筒さん、『TEN』のMOIが本当に高いのか? ネックも3種類あるし、ヘッドの横ブレへの強さをテストしてみようよ。5メートルで、5球打ってどのネックタイプが合うか? まず私から行くよ!」
―― コッ✕5✕3タイプ ――
P編 「5メートルだと、私の場合【ベンドネック】の結果が一番良かった。左右ブレが5球の平均でカップの中心から5.5センチ以内にブレが収まった。この3タイプの中では、一番MOIの大きさを感じてヘッド挙動がブレないし、ミスに強いと感じるね。元々私はセンターシャフトユーザーだから、視覚面と振りやすさはセンターシャフトが一番しっくり来る」
筒 「ボクにも打たせてください!」
―― コッ✕5✕3タイプ ――
―― コッ✕5✕3タイプ ――
P編 「5メートルだと、私の場合【ベンドネック】の結果が一番良かった。左右ブレが5球の平均でカップの中心から5.5センチ以内にブレが収まった。この3タイプの中では、一番MOIの大きさを感じてヘッド挙動がブレないし、ミスに強いと感じるね。元々私はセンターシャフトユーザーだから、視覚面と振りやすさはセンターシャフトが一番しっくり来る」
筒 「ボクにも打たせてください!」
―― コッ✕5✕3タイプ ――
筒 「ボクは、もう【ショートスラント】が完璧です! 村田さんより左右ブレは小さいですよ! 5球打って、カップのセンターから2センチ以内が3球でしたし、左に外れた2球も、7センチと4センチでした。これ、MOIが大きいのに“手”ですね、手!
ボクはブレード型パターがエースなので、やっぱり【ショートスラント】で操作性が上がって、少し開閉が使える形だと気持ちよく振れます。で、やっぱり『TEN』はヘッド挙動がゆっくり安定してますね。その良さの中で、ネック形状が3種類あるというのは、すごく有り難いです! え〜〜っと、長岡さんは打つの?」
P編 「いや、長岡はアンチ『TEN』だから、打たなくていいよ!」
筆者 「………。(テストしに来たのに、打たせないとかあり得ない…)」
ボクはブレード型パターがエースなので、やっぱり【ショートスラント】で操作性が上がって、少し開閉が使える形だと気持ちよく振れます。で、やっぱり『TEN』はヘッド挙動がゆっくり安定してますね。その良さの中で、ネック形状が3種類あるというのは、すごく有り難いです! え〜〜っと、長岡さんは打つの?」
P編 「いや、長岡はアンチ『TEN』だから、打たなくていいよ!」
筆者 「………。(テストしに来たのに、打たせないとかあり得ない…)」