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『ミズノプロ920』のアマ試打で大激論。アイアンに「やさしさ」の“中身”を問う必要はあるか?

8月19日、新しい『ミズノプロ』シリーズの発表会が行われました。原英莉花、吉本ひかるが駆け付けた発表会で新しい『ミズノプロ920』アイアンを打ってみると?

2019年08月27日

 

ミズノがPRする「やさしさ」とは、Wポケキャビのこと

『ミズノプロ』は3機種。左からマッスルバックの『120』、チタンマッスルの『520』、ダブルポケットキャビティの『920』
筆者 「新しい『ミズノプロ』が発表されましたね。新商品は、全部軟鉄鍛造のアイアン3機種で、ダブルポケットキャビティのミズノプロ920』、去年の女子プロ最多勝アイアンの後継のチタンマッスルミズノプロ520』、マッスルバックのミズノプロ120』でした。一番驚いたのは何でした?」

PCM編集長(以下、P編) 「原英莉花プロも、吉本ひかるプロも、可愛かったね!やっぱり若い子はフレッシュでイイ!黄金世代は、成績だけじゃなくトークもイケてると驚いたよ〜」
駆け付けた吉本ひかる(左)、原英莉花(右)2人とも黄金世代
筆者 「そこッ!? ちょっと、新商品の話をしてくださいよ! のっけから若い子に食いつくオジサン臭出すのは、勘弁してください…」

P編 「ごめん、ごめん。(しょうがないだろッ!)一番は、ミズノが『ミズノプロ920』で【やさしさ】を強烈にアピールしてきたことかな。ミズノの軟鉄鍛造のフラッグシップモデルと言えば、マッスルバックやセミキャビティを代表とする、中・上級者向けのアイアンなのが普通だったからさ」

PCM筒康博(以下、筒) 「(大声で)そう、それが言いたかった! 『920』推しなのが、凄く意外でした!(ホッ、村田さんのコメント、危うくボクが言うところだった…)」

筆者 「確かに……。でも、『ミズノプロ』ってそんなに中・上級者のイメージあるかなぁ〜。ボクの周囲では、いま【上手い人】というよりは、練習大好きな【これから上達したい人】が選ぶイメージなんですよ。だから、そんなに『ミズノプロ』自体に難しいイメージなんて無いというか。なんでやさしさなんてアピールする必要があるのかなぁ〜と……

P編 「販売構成比が物語ってるじゃん!」

突出して売れているのは、最多勝アイアン『518』ですね…
P編 「え?販売構成比が物語ってるじゃん。『ミズノプロ』の今までのモデルのうち、やさしいアイアンの構成比は50%未満しかないんだよ? 事実として、最多勝アイアンの『ミズノプロ518』を中心に、中・上級者から好まれてるのは明らかだよ」

筆者 「う〜〜ん、まぁそうなんですけど、今日一番やさしい『920』を打ってどう思いました? 【ただのやさしいアイアン】だと思います?

筒 「何言ってんのよ! こんなにW(ダブル)ポケットが大きくなって、一体成型の軟鉄鍛造アイアンなのに、慣性モーメントが上がってスイートエリアも広がってるんですよ? 球も上がりますし、やさしかったに決まってるじゃないですか!」
ソールぎりぎり限界まで彫り込むため、刃をダブルで削ったそう。反発エリアも、慣性モーメントも上がります
   
P編 「長岡、どうした? 『920』を打って、やさしいと感じないなんて、ゴルファーとしてあり得ないと思うけど?(そんなに調子悪かったの?)」

筆者 「いや、『920』のやさしさに疑いがあるわけじゃないんです。【やさしい】という言葉の中身が引っかかるんです…。だって、【やさしい】って幅のある言葉ですよね? 人によって捉え方が違うでしょう? 原英莉花プロと、吉本ひかるプロに、1つ質問をしたんですけど、その回答がボクの気持ちとすごく合致したと言うか……。とりあえず、下の動画を見てください」

原英莉花 「どこで打っても同じ打感なら、追求をやめるでしょうね」

筒 「なるほど……。伸び盛りのプロゴルファーらしい発言ですね。もし、やさしいだけでどこで打っても同じ打感、どこで打っても同じ結果のアイアンだったらどうする? の問いに、原英莉花プロは【いろいろとショットクオリティを高めようと追求するのをやめてしまうでしょうね】と。原プロの仰る通りです」

筆者 「そう。打感って、よくフィーリングと表現されますけど、ボクは“性能”だと思う。だって、ショットのクオリティが良かったのか、悪かったのか、打ち手が気づけないと次の対策が取れない。だから、ただ【やさしいアイアン】という表現に違和感があるんですよ。同じやさしいでも、【打感のフィードバックが無くて良いのか?】と。
打感のため、丸棒からの一体成型、鍛流線を揃えることにこだわる同社
その問いに、プロゴルファーなら誰でも絶対に【打感からショットクオリティに気づけなきゃいけない】と、当たり前の答えが来ることもわかっていて、敢えて聞きました。吉本ひかるプロ、原英莉花プロには、申し訳無いというか、当たり前のこと聞いてすみませんと言いたいですけど……」

筒 「確かに、打感のミズノですからね…。今回聞いて驚いたんですが、薄いから割れないように軟鉄にボロンを加えた『920』も合計6回も鍛造で打ち込んで鍛えているんですって!普通のメーカーの軟鉄鍛造って3回程度ですから、倍ですよ、倍! だからか、ポケット部分が彫り込まれてフェースが薄いのに、打感が柔らかいです」
P編 「言いたいことは分かる。でも、これは難しい問いだよね…。だって、【ポケットキャビティ】、通称・ポケキャビって、ほぼ死語のようになってしまったから…。複合構造のアイアンが各メーカー当たり前になって、一体成型の軟鉄鍛造で深いポケットを作ってやさしさを追求するのはミズノくらいになってしまったよね……」

筒 「言われてみると、確かにポケキャビって死語ですよね…。これ絶対に5、6年前からの飛び系アイアンの隆盛のせいですって! ゴルファーがみんなアイアンにまで飛びを求めるからですよ! どのメーカーも、複合構造でウッド要素を取り入れるしかなくなったんだって!(大声)」

P編 「そうだよね〜、世の中の流れだから仕方ないのかなぁ……」

筆者 「ぐぬぬぬぬぬ………(複合構造でフェースを後から溶接したら打感が硬くなるし、振動吸収材を入れたら打感がボヤけるじゃん!!!)」
 
 
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