意外と打てる?! 難しいはずのロングアイアンを勧める理由
text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2018年9月28日 09時00分
ごく普通のゴルファーが、ロングアイアンをビシビシ打てた!
ピンのNEWアイアン、『i210』と『i500』が発表されたときのことだ。メディアが参加して、実際にコースで試打する機会に恵まれた。試打が目的なので、ティショットからすべてアイアンで打つ。
『i210』と『i500』はどちらも3番アイアンからのラインナップ。ティショットでは、やはり距離を稼ぎたいので、使う番手は3番や4番アイアンになる。参加した人の多くが、「3番アイアンなんて打つの、何年ぶりかな?」とロングアイアンを打つことに戸惑いを感じていた。
しかし、実際にラウンドすると、ほとんどの人がロングアイアンをビシビシと打っていた。特段、上級者が多いわけではないが、当たらない、前に飛ばない、大きく曲がるといったトラブルはあまり見られなかった。距離も出ていて、多くの場合、170〜200ヤードくらいは飛んでいたのだ。これは、驚きの事実だと言っていい。
20年ほど前のアイアンは、3番アイアンからランナップされることが当たり前だった。3番から入って、ウェッジがPW、AW、SWの3本の合計10本セットで販売されていた。男子プロや上級者は、さらに2番アイアンを入れてアイアンを11本にしていた。ウッドはドライバーとスプーンの2本、それにパターで14本というのが定番で、それがアベレージ層には憧れのセッティングだったものだ。
2000年台前半から、アイアンは今のように5番からPWまでの6本セットで販売するようになった。これは、3番4番を打ちこなせる人が少なかったのと、この頃から、クリーブランドやボーケイ、フォーティーンなど単品で発売されるウェッジが増えたのに対応するためだ。
とはいえ、その当時、これほどロングアイアンが廃れることになると予想した人はほとんどいないだろう。それから10年余りで、入れて当たり前だったロングアイアンが、ゴルファーのキャディバッグからほとんど姿を消してしまった。
その要因は、ロングアイアンの代わりとなる、ユーティリティやショートウッドが定着したことだ。真っ直ぐ打つことも、ボールをあげることも、番手間の距離差をしっかり出すことも難しいロングアイアンに比べて、これらのクラブはやさしく前に飛んでくれる。スコアメイクにはありがたいクラブだ。
ところが、それから20年弱の時を経て、ロングアイアンは以前よりも格段にやさしくなっているようだ。『i210』と『i500』の3番アイアンを嬉々としてショットし、「当たった!」、「飛んだ」と喜んでいるゴルファーの姿を見て、認識を改めなくてはいけないと感じた。
『i210』と『i500』はどちらも3番アイアンからのラインナップ。ティショットでは、やはり距離を稼ぎたいので、使う番手は3番や4番アイアンになる。参加した人の多くが、「3番アイアンなんて打つの、何年ぶりかな?」とロングアイアンを打つことに戸惑いを感じていた。
しかし、実際にラウンドすると、ほとんどの人がロングアイアンをビシビシと打っていた。特段、上級者が多いわけではないが、当たらない、前に飛ばない、大きく曲がるといったトラブルはあまり見られなかった。距離も出ていて、多くの場合、170〜200ヤードくらいは飛んでいたのだ。これは、驚きの事実だと言っていい。
20年ほど前のアイアンは、3番アイアンからランナップされることが当たり前だった。3番から入って、ウェッジがPW、AW、SWの3本の合計10本セットで販売されていた。男子プロや上級者は、さらに2番アイアンを入れてアイアンを11本にしていた。ウッドはドライバーとスプーンの2本、それにパターで14本というのが定番で、それがアベレージ層には憧れのセッティングだったものだ。
2000年台前半から、アイアンは今のように5番からPWまでの6本セットで販売するようになった。これは、3番4番を打ちこなせる人が少なかったのと、この頃から、クリーブランドやボーケイ、フォーティーンなど単品で発売されるウェッジが増えたのに対応するためだ。
とはいえ、その当時、これほどロングアイアンが廃れることになると予想した人はほとんどいないだろう。それから10年余りで、入れて当たり前だったロングアイアンが、ゴルファーのキャディバッグからほとんど姿を消してしまった。
その要因は、ロングアイアンの代わりとなる、ユーティリティやショートウッドが定着したことだ。真っ直ぐ打つことも、ボールをあげることも、番手間の距離差をしっかり出すことも難しいロングアイアンに比べて、これらのクラブはやさしく前に飛んでくれる。スコアメイクにはありがたいクラブだ。
ところが、それから20年弱の時を経て、ロングアイアンは以前よりも格段にやさしくなっているようだ。『i210』と『i500』の3番アイアンを嬉々としてショットし、「当たった!」、「飛んだ」と喜んでいるゴルファーの姿を見て、認識を改めなくてはいけないと感じた。
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