現在、女子ツアー勝率No.1! 稲見萌寧ら「こだわり派のプロ」が選んだツアー系ボール
東京五輪では銀メダルを獲得。2021年シーズンはすでに7勝と勢いが止まらない稲見萌寧。若さに似合わない探究心とこだわりを持つ稲見が選ぶのは、現在女子ツアー勝率No.1のツアー系ボールだった。 <br><br>text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2021年9月22日 05時30分
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リディア・コをプレーオフで下し、五輪銀メダルを獲得!
稲見萌寧の勢いが止まらない。
昨年は「スタンレーレディス」の1勝だけだったが、2021年は「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」を皮切りに、5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」までで早々と5勝を挙げた。もともとショットの精度には定評があったが、ショートゲームの上手さに加え、勝運にも恵まれて、次々と勝利を重ねていった。
そして記憶に新しい東京オリンピックのゴルフ競技では、世界の強豪を相手に一歩も引かず好プレーを連発して奮闘。元世界ランキング1位のリディア・コとのプレーオフを制し銀メダルを獲得した。自国開催の五輪で、ゴルフファンでない人々の注目を集め、日本にもこんな選手がいるのだと、国内女子ツアー全体にとっても大きなアピールになった。
そして、小樽カントリー倶楽部で行われた「ニトリレディス」でも優勝。「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」では、最終日に「64」をマークし大会新記録で優勝した。2021年は25試合中、ベストテンフィニッシュがなんと16回。2020-2021シーズンの獲得賞金は2億円を超えた。不滅の記録とも思われた、不動裕理の年間10勝(2003年)をも射程に捉えたと言っていいだろう。多くの記録が塗り替えられる歴史的なシーズンになるかもしれない。
この記録的とも言える強さの要因を探るのは簡単ではないが、やはり印象に残るのは、その人並み外れた妥協のない姿勢だ。上位にいても優勝しても、コメントはそれほど調子が良くないということが多い。練習では、わずか数ヤードほどショットがズレても納得できず、コーチと意見交換を繰り替えすという。若さに似合わないストイックな姿勢は、やはり他の選手と違うものを感じる。
道具選びにもそのストイックさは変わらない。クラブ契約はフリーで多くのメーカーのクラブを試して、納得できたもののみを使用する。今シーズンの途中には、過去に使用していたアイアンに戻したりもしている。とにかく、これでいいということがない選手なのだ。
道具選びにもそのストイックさは変わらない。クラブ契約はフリーで多くのメーカーのクラブを試して、納得できたもののみを使用する。今シーズンの途中には、過去に使用していたアイアンに戻したりもしている。とにかく、これでいいということがない選手なのだ。