戦うゴルフシューズ ツアープロがBoa<sup>®</sup>フィットシステムを選ぶ理由(わけ) 〜出水田大二郎の場合〜
写真・鈴木建夫 文・清水晃(メディアサンライツ)
配信日時: 2019年6月25日 00時00分
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ツアープロとゴルフシューズの深い関係
アマチュアゴルファーと比べて、当然ながらツアープロはゴルフシューズを履いている時間が明らかに長い。早朝のウオーミングアップからラウンド、そして日没近くなる練習まで、一日のほぼ半分以上の時間、しかも毎日のようにゴルフシューズを履いている。正直これほど長い時間、ゴルファーと密接に関係しているギアはほかにないだろう。
それだけに、ツアープロはゴルフシューズを選ぶ際、クラブやボールと同様に、自らのパフォーマンスを発揮する道具としての厳しい基準で選んでいる。一体、ツアープロはゴルフシューズに何を求めているのか。JGTOレギュラーツアーに参戦している出水田大二郎に話を聞いた。
Boa搭載モデルを手放せなくなった出水田
出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)、1993年生まれ鹿児島県出身で現在26歳。身長183センチという恵まれた体型を生かし、ツアーきってのパワフルなスイングで、ドライバーでのティショットは300ヤードを優に超える。2011年にプロ入りを果たし、2017年シーズンからJGTOレギュラーツアーに本格参戦。そして2018年、「RIZAP KBCオーガスタ」でついにレギュラーツアー初優勝。
灼熱の中、4日間ともに唯一の60台という安定したプレーで、他選手の追随を許さなかった出水田の今シーズンの目標は、ずばり2勝目。1勝するツアープロは数多くいるが、2勝以上してこそ、真の実力を示すことができると出水田は言う。そして、昨年優勝した「RIZAP KBCオーガスタ」の舞台、芥屋ゴルフ倶楽部は、出水田が得意とするコースということもあり、同大会に次の照準を合わせている。
そんな出水田のゴルフシューズに目を向けると、Boaフィットシステムが搭載されている。そう、出水田はツアープロの中でも、大のBoaフィットシステムの愛用家である。
「Boaフィットシステムは、これで4シーズン(4モデル)目です。一度Boaを使ってから、もうシューレースに戻れなくなりました」(出水田・以下同)
Boaは一度締めればそれでいい。だからショットに集中できる!
出水田は小学4年でゴルフを始め、18歳でプロゴルファーになってからもゴルフシューズは常にシューレースタイプだった。そんな折、現在のダンロップと契約を交わすと、アシックスのゴルフシューズに搭載されたBoaフィットシステムと出会うきっかけとなった。
「実は、教えてもらうまで、Boaの存在を知らなかったんです(笑) それで、すぐに試してダイヤルをカチャカチャ締めたら、いや待て、これは凄い機能だなって」
Boaフィットシステムを体験した出水田は、シューレースのように緩くなって締め直す必要がなく、一度締めたらシューズを脱ぐ時までしっかり締まっている安心感が気に入り、Boaフィットシステムを搭載したゴルフシューズに即スイッチした。
「試合中はいろいろ考えながらプレーしなければいけないから、目の前の一打に集中したい。だからこそ、一度ダイヤルを締めたらあとは何もしなくていいBoaが必要だと感じました。良い意味でプレー中はゴルフシューズに意識が向かないことが大切だと思う。もちろん初優勝に貢献した部分も、少なからずあるんじゃないですかね」
これはアマチュアゴルファーにとっても大いに参考になる意見だ。Boaフィットシステムは、シューレースのように緩む心配が少ないため、余計なことを考えなくて済むというだけでも、ゲームメイクに大きく影響すると考えられる。
「それに、Boaなら雨の日のプレーで濡れても締め付け感が変わらないから、もうシューレースはいらないかなって思いました」
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