まさかの35ヤードアップ!? 本間ゴルフのドライバーを“ガチで”フィッティングしてみた
良さそうだけど、どこまで効果があるのかイマイチ分からないゴルフクラブの“フィッティング”。そんな疑問に答えるべく、2人のアマチュアテスターに純正スペックの“吊るし”とフィッティングしたクラブで試打比較を実施。すると、振り心地も、飛距離も大きく変化する驚きの結果となった。 <br><br> 取材協力/ヴィクトリアゴルフ郡山並木店 写真/高橋淳司 構成/田辺直喜
配信日時: 2022年6月23日 01時00分
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スイングを可視化する「VICTORIA GOLF STUDIO」のデジタルフィッティング
ゴルファー個人のスイングタイプやパワー、体格に合わせて最適なクラブ、スペックを提案するのが、いわゆる “フィッティング” だ。近年、力を入れるクラブメーカーやゴルフショップが増えており、ゴルファーにとってより身近なものになりつつある。
一方で、フィッティングを受けてクラブを購入するゴルファーの数は決して多くない。フィッティングに、どれほどの効果があるのかまだまだ懐疑的に考えるゴルファーが多いのだろう。
そこで今回は、タイプの違う2人のアマチュアテスターが、ヴィクトリアゴルフ郡山並木店にお邪魔して、VICTORIA GOLF STUDIOのデジタルフィッティングを体験。フィッティングの効果をより具体的に測るため、テスターが自分で選んだ“吊るし”、つまり純正スペックのクラブとフィッターが組んだクラブとで飛距離比較も行った。
一方で、フィッティングを受けてクラブを購入するゴルファーの数は決して多くない。フィッティングに、どれほどの効果があるのかまだまだ懐疑的に考えるゴルファーが多いのだろう。
そこで今回は、タイプの違う2人のアマチュアテスターが、ヴィクトリアゴルフ郡山並木店にお邪魔して、VICTORIA GOLF STUDIOのデジタルフィッティングを体験。フィッティングの効果をより具体的に測るため、テスターが自分で選んだ“吊るし”、つまり純正スペックのクラブとフィッターが組んだクラブとで飛距離比較も行った。
フィッティングを担当するのは、ヴィクトリアゴルフ郡山並木店に在籍する遠藤和洋さん。豊富なクラブ知識を基に最適なクラブ探しをサポートする凄腕フィッターだ。
HS42m/s、車田雅樹さんはシャフトの重量アップで引っかけを解消!
まず、フィッティングを受けたのは、33歳の車田雅樹さん。飛ばそうとした時などに、力んで出てしまう引っかけが悩みだという。
続いて、遠藤さんによるフィッティングがスタート。
VICTORIA GOLF STUDIOのデジタルフィッティングでは、まずSONY製のスイングセンサーを使用する。グリップの下に専用機器を装着し、タブレットでスイング動画を撮影しながら、「クラブパス」や「アタックアングル」、「インパクトフェイス角」といったデータを計測していく。すると、そのスイングデータに合わせて必要なクラブの要素がタブレット上に示され、同時に相性の良いクラブヘッドやシャフトの組み合わせが推奨されるのだ。
「重くするのはどうかと思いましたが、不思議とスイングが安定しました。引っかけが減るだけでなく、しっかりキャリーが伸びてくれました」(車田さん)
思いがけない組み合わせに驚いた車田さんだったが、ボールの方向性が変化。悩みだった引っかけが明らかに減り、ほどよくつかまったボールで飛距離も257ヤードまで伸びた。
「車田さんは、シャフトが軽量だったせいか手先でこねる動きがありました。そこでシャフト重量を60グラム台に上げ、ヘッドはよりやさしく高さが出るモデルに変更しました。方向性を整えつつ、つかまった球が出るようになりましたね」(遠藤さん)
今回の車田さんのケースでは、軽量で力みやすいスペックを選んでしまっていたことが引っかけの原因だった。あえてシャフトを重くし、つかまりをヘッドで補うことで、手先でこねる悪い癖が抑えられて、ドライバーの飛距離と方向性が整ったようだ。
「車田さんは、シャフトが軽量だったせいか手先でこねる動きがありました。そこでシャフト重量を60グラム台に上げ、ヘッドはよりやさしく高さが出るモデルに変更しました。方向性を整えつつ、つかまった球が出るようになりましたね」(遠藤さん)
今回の車田さんのケースでは、軽量で力みやすいスペックを選んでしまっていたことが引っかけの原因だった。あえてシャフトを重くし、つかまりをヘッドで補うことで、手先でこねる悪い癖が抑えられて、ドライバーの飛距離と方向性が整ったようだ。
HS50m/s、山岸孝太郎さんはつかまるヘッドとスペック調整でスライスが直った
続いてフィッティングを受けたのは、社会人になってからゴルフを始めたという山岸さん。学生時代に野球に打ち込んできたこともあり、HSはプロ並みの50m/sで、当たれば300ヤード飛ぶこともある。しかしその分、ミスした時の曲がりも大きくなりがちで、特に、スライスが悩みの種だという。
「HSが50m/sもあると、吊るしのスペックではシャフトがしなり戻らず、どうしてもフェースが開いて当たります。山岸さんのパワーでもしっかりシャフトがしなり戻る元調子の重いXシャフトに変更しつつ、ヘッド性能でつかまりをプラスしました。これでスライスはかなり改善されるはずです」(遠藤さん)
このクラブを振って1発目から「気持ちいい!」と笑顔の山岸さん。スライスの曲がり幅が激減し、スピンも減ったことで飛距離は306ヤードに急上昇した。
「インパクトの当たりが最高に気持ち良くなりました。今までは周りの人に言われて、ハードなスペックのものを何となく選んでいましたが、今日改めて、スイングやクラブの説明を聞けて、ギアへの理解も深まりました」(山岸さん)
山岸さんのように、自分がどんなスイングをしていて、どんなギアが必要なのかが分からない例も決して少なくない。VICTORIA GOLF STUDIOでは、知識豊富なフィッターが、スイングやクラブについて、詳細な解説をしてくれることも大きなメリットだと言えるだろう。
「吊るしのクラブは幅広いゴルファーに合うスペックに整えられています。しかし、ゴルファーのパワーやスイングは人それぞれ全く違います。フィッティングでは、吊るしでは選べない重量帯のシャフトを選ぶことも、つかまるヘッドに重いシャフトといった組み合わせも可能になります。スペックをきっちり合わせれば、飛距離アップはもちろん、振り心地も格段に良くなります。ぜひ、店舗でお気軽にフィッティングを試して欲しいです」と遠藤さん。
“ガチ”で行うフィッティングには、ゴルファーのスキルを大きく底上げする確かな効果があるようだ。