テーラーメイドの『SIM2 MAX/SIM2 MAX-D ドライバー』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2021年3月26日 08時00分
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「『MAX』はスライサーを助け、『MAX-D』は平均距離で助ける『SIM2 ドライバー』だ!」 by ヴィクトリアゴルフ世田谷店チーフ・佐藤一樹
ヴィクトリアゴルフ世田谷店・佐藤です。
テーラーメイド『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーの印象をお伝えします。
2021年2月19日に発売したクラブで、「既成概念を打ち破る、革新のSIM2 MAX ドライバー」というコピーでした(MAX-Dも名前の部分が変わるだけで同じコピー)。
初代の『SIM シリーズ』のドライバーも、ツアードライバーとしてツアーの世界で実績を残し、市場でも大ヒットしました。今回の2モデルにも期待が高まります。
まず、最初の新しいテクノロジーは、「フォージドアルミニウムリング」です。フルカーボンソール、カーボンクラウン、カップフェースという3つのパーツをアルミニウムの枠がプラモデルのように繋ぎ止めるような構造になっています。シンプルイズベスト、という感じで、一切の無駄を省いたヘッドになっています。
前モデルから進化したのは「イネーシャジェネレーター」です。ヘッドの後方に重いウェイトを配置して、ミスヒットしたとに許容性能を上げます。『SIM2 MAX ドライバー』は、シリーズの中で最も重い約24gのウェイトを搭載しています。
「スプリット マス ウェイト」は、ヘッド後方の重いウェイトの対角線上のヘッド前部配置したウェイトのことです。適切な重心位置で理想の弾道を打ちやすくするテクノロジーです。『SIM2 MAX-D ドライバー』は、このテクノロジーを利用して、ドローバイアスを強くすることを可能にしたそうです。
「スピードインジェクション」も進化しました。高反発フェースを作り、フェースの裏に樹脂を注入して反発係数ギリギリまで数値を落として、ギリギリの飛びを追求したテクノロジーは、今回から、樹脂を注入する場所が二カ所ではなく、一カ所になりました。
「ツイストフェース」も健在です。ミスヒット時に、左右の曲がりを軽減します。フェースの下部でのミスヒットでも無駄なスピンを抑える「貫通型スピードポケット」も搭載されています。
『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーは、テーラーメイドが持ってる最先端を詰め込んでいながら、実質的にはカーボンヘッドのような挑戦的な部分もあるのです。良くも悪くも、テーラーメイドらしいドライバーになっています。
世田谷店のお客様の反応は…… 売れています。
試打をするお客様のほとんどが、二つのドライバーを比較します。その結果、『SIM2 MAX-D ドライバー』がより売れています。最大の理由は、ヒール気味にヒットしたときに、初速が出て、かつ、ボールが曲がらないからです。そして、しっかりとしたシャフトと組み合わせると『SIM2 MAX-D ドライバー』は強烈に飛ぶケースがあるのです。
名前とは逆になりますが、スライスに悩んでいるお客様には『SIM2 MAX ドライバー』のほうが良い結果が出ます。これはかなり面白い現象です。
総じて、元々のテーラーメイドのユーザーであるお客様の買い換えがメインになっていますが、予約販売のときから売れているドライバーです。
自分でも打ってみました。
両方共通して、打点のミスに強いのが最大の特徴です。多少のミスヒットでは初速が落ちないのは、素晴らしい機能です。
個人的は『SIM2 MAX-D ドライバー』が好きです。平均飛距離では、前モデルより別次元に飛ぶからです。
平均飛距離を伸ばしたいというゴルファーに、どちらのドライバーもオススメできます。最大飛距離という意味では、初代の『SIM シリーズ』のドライバーとほぼ互角の勝負だと思いますが、総合的な意味で、新しい『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーのほうが進化していて勝っています。
基本的には、飛距離という部分でテーラーメイドのドライバーはゴルファーを裏切りません。ただ、今まで、ここまで平均飛距離が伸びるドライバーは、テーラーメイドにはなかったと思うのです。
ツアードライバーですが、『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーは、腕前に関係なく使えるクラブです。ハッキリとした数字で納得できますので、試打をしてみて欲しいです。
テーラーメイド『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーの印象をお伝えします。
2021年2月19日に発売したクラブで、「既成概念を打ち破る、革新のSIM2 MAX ドライバー」というコピーでした(MAX-Dも名前の部分が変わるだけで同じコピー)。
初代の『SIM シリーズ』のドライバーも、ツアードライバーとしてツアーの世界で実績を残し、市場でも大ヒットしました。今回の2モデルにも期待が高まります。
まず、最初の新しいテクノロジーは、「フォージドアルミニウムリング」です。フルカーボンソール、カーボンクラウン、カップフェースという3つのパーツをアルミニウムの枠がプラモデルのように繋ぎ止めるような構造になっています。シンプルイズベスト、という感じで、一切の無駄を省いたヘッドになっています。
前モデルから進化したのは「イネーシャジェネレーター」です。ヘッドの後方に重いウェイトを配置して、ミスヒットしたとに許容性能を上げます。『SIM2 MAX ドライバー』は、シリーズの中で最も重い約24gのウェイトを搭載しています。
「スプリット マス ウェイト」は、ヘッド後方の重いウェイトの対角線上のヘッド前部配置したウェイトのことです。適切な重心位置で理想の弾道を打ちやすくするテクノロジーです。『SIM2 MAX-D ドライバー』は、このテクノロジーを利用して、ドローバイアスを強くすることを可能にしたそうです。
「スピードインジェクション」も進化しました。高反発フェースを作り、フェースの裏に樹脂を注入して反発係数ギリギリまで数値を落として、ギリギリの飛びを追求したテクノロジーは、今回から、樹脂を注入する場所が二カ所ではなく、一カ所になりました。
「ツイストフェース」も健在です。ミスヒット時に、左右の曲がりを軽減します。フェースの下部でのミスヒットでも無駄なスピンを抑える「貫通型スピードポケット」も搭載されています。
『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーは、テーラーメイドが持ってる最先端を詰め込んでいながら、実質的にはカーボンヘッドのような挑戦的な部分もあるのです。良くも悪くも、テーラーメイドらしいドライバーになっています。
世田谷店のお客様の反応は…… 売れています。
試打をするお客様のほとんどが、二つのドライバーを比較します。その結果、『SIM2 MAX-D ドライバー』がより売れています。最大の理由は、ヒール気味にヒットしたときに、初速が出て、かつ、ボールが曲がらないからです。そして、しっかりとしたシャフトと組み合わせると『SIM2 MAX-D ドライバー』は強烈に飛ぶケースがあるのです。
名前とは逆になりますが、スライスに悩んでいるお客様には『SIM2 MAX ドライバー』のほうが良い結果が出ます。これはかなり面白い現象です。
総じて、元々のテーラーメイドのユーザーであるお客様の買い換えがメインになっていますが、予約販売のときから売れているドライバーです。
自分でも打ってみました。
両方共通して、打点のミスに強いのが最大の特徴です。多少のミスヒットでは初速が落ちないのは、素晴らしい機能です。
個人的は『SIM2 MAX-D ドライバー』が好きです。平均飛距離では、前モデルより別次元に飛ぶからです。
平均飛距離を伸ばしたいというゴルファーに、どちらのドライバーもオススメできます。最大飛距離という意味では、初代の『SIM シリーズ』のドライバーとほぼ互角の勝負だと思いますが、総合的な意味で、新しい『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーのほうが進化していて勝っています。
基本的には、飛距離という部分でテーラーメイドのドライバーはゴルファーを裏切りません。ただ、今まで、ここまで平均飛距離が伸びるドライバーは、テーラーメイドにはなかったと思うのです。
ツアードライバーですが、『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーは、腕前に関係なく使えるクラブです。ハッキリとした数字で納得できますので、試打をしてみて欲しいです。
コメンテータープロフィール
佐藤一樹
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。