タイトリストの『T100・S アイアン』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2020年7月17日 08時00分
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「こういうアイアンを待っていた!」 by ヴィクトリアゴルフ世田谷店チーフ・佐藤一樹
ヴィクトリアゴルフ世田谷店 佐藤です。タイトリスト『T100・S アイアン』の印象をお伝えします。
『T100・S アイアン』は、タイトリストが2020年4月10日に発売したクラブです。2019年秋に発売された『T-SERIES アイアン』の新しいモデルで、「フォージドディスタンスアイアン」というコピーがすべてを表しています。
ツアーアイアンの要素を犠牲にすることなく、飛距離性能をプラスしているというわけです。ストロングロフトに合わせた設計でありながら、打音・打感はツアーモデルのままというアイアンは、ありそうでなかったクラブです。
世田谷店では、『T100・S アイアン』は売れています。大ヒットアイアンです。
最大の理由は、程良い飛距離性能です。このクラスのアイアンを欲しいお客様は、ぶっ飛び系アイアンの距離はいらないのです。ただ、スコアを良くするために、もう少し飛べば楽に実現できるという予想図は描いています。『T100・S アイアン』は、それにピッタリなのです。
アスリート系のお客様にとって、タイトリストというメーカーは特別です。使いたい気持ちがあっても、高嶺の花という側面があるのです。『T100・S アイアン』が売れているもう一つの理由は、見た目が最上位機種の『T100 アイアン』と変わらないところです。見栄だと切り捨てるのは簡単ですが、バッグの中で、どのように見えるかは、全てのゴルファーにとって無視できない機能でもあるのです。タイトリストを使ってきたお客様で、『AP2 アイアン』からの買い換えというパターンもたくさんあります。
打ってみました。
『T100・S アイアン』は、まず、顔が良いです。構えたときに、グッと気持ちが入るアイアンです。トップエッジのシャープさなどは美しい、と感心するレベルです。
高弾道で、強いボールが出ます。操作性が良いです。もちろん、飛びます。番手なりですが、クラシカルなロフトのアイアンとほぼ1番手違います。そして、かなりやさしいのです。ミスの許容性の広さは安心感に直結します。
『T100・S アイアン』は、少し飛ばしたいというゴルファーにオススメします。また、本格的なアイアンなのに自分を助けてくれるやさしさを求めるゴルファーにもオススメできます。タイトリストファンが、このアイアンは良い、と満足して使うアイアンが『T100・S アイアン』です。基本性能、飛距離性能、細かいところまでの外観…… 総合点の高さに惚れ惚れします。
ただ一つだけ難点だと個人的に思うのは、『T100・S アイアン』には純正のシャフトに重めのしっかりしたシャフトがないことです。軽いシャフトが合わないゴルファーも、けっこう多いのです。ドライバーなどのウッド類のシャフトが軽くなっていることから、トータルバランスで軽いシャフトのアイアンという理屈はわかるのですが、重いシャフトがあれば、もっと『T100・S アイアン』は売れると思うのです。
『T100・S アイアン』は、タイトリストが2020年4月10日に発売したクラブです。2019年秋に発売された『T-SERIES アイアン』の新しいモデルで、「フォージドディスタンスアイアン」というコピーがすべてを表しています。
ツアーアイアンの要素を犠牲にすることなく、飛距離性能をプラスしているというわけです。ストロングロフトに合わせた設計でありながら、打音・打感はツアーモデルのままというアイアンは、ありそうでなかったクラブです。
世田谷店では、『T100・S アイアン』は売れています。大ヒットアイアンです。
最大の理由は、程良い飛距離性能です。このクラスのアイアンを欲しいお客様は、ぶっ飛び系アイアンの距離はいらないのです。ただ、スコアを良くするために、もう少し飛べば楽に実現できるという予想図は描いています。『T100・S アイアン』は、それにピッタリなのです。
アスリート系のお客様にとって、タイトリストというメーカーは特別です。使いたい気持ちがあっても、高嶺の花という側面があるのです。『T100・S アイアン』が売れているもう一つの理由は、見た目が最上位機種の『T100 アイアン』と変わらないところです。見栄だと切り捨てるのは簡単ですが、バッグの中で、どのように見えるかは、全てのゴルファーにとって無視できない機能でもあるのです。タイトリストを使ってきたお客様で、『AP2 アイアン』からの買い換えというパターンもたくさんあります。
打ってみました。
『T100・S アイアン』は、まず、顔が良いです。構えたときに、グッと気持ちが入るアイアンです。トップエッジのシャープさなどは美しい、と感心するレベルです。
高弾道で、強いボールが出ます。操作性が良いです。もちろん、飛びます。番手なりですが、クラシカルなロフトのアイアンとほぼ1番手違います。そして、かなりやさしいのです。ミスの許容性の広さは安心感に直結します。
『T100・S アイアン』は、少し飛ばしたいというゴルファーにオススメします。また、本格的なアイアンなのに自分を助けてくれるやさしさを求めるゴルファーにもオススメできます。タイトリストファンが、このアイアンは良い、と満足して使うアイアンが『T100・S アイアン』です。基本性能、飛距離性能、細かいところまでの外観…… 総合点の高さに惚れ惚れします。
ただ一つだけ難点だと個人的に思うのは、『T100・S アイアン』には純正のシャフトに重めのしっかりしたシャフトがないことです。軽いシャフトが合わないゴルファーも、けっこう多いのです。ドライバーなどのウッド類のシャフトが軽くなっていることから、トータルバランスで軽いシャフトのアイアンという理屈はわかるのですが、重いシャフトがあれば、もっと『T100・S アイアン』は売れると思うのです。
コメンテータープロフィール
佐藤一樹
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。