「究極の寛容性」を求めるゴルファーのためにデザインされたPXG「0311 GEN5」&「XF GEN5」ドライバー
PXGの測定によると、「0311 XF GEN5」は、現在の市場において最も「寛容性」が高く、少なくとも最もMOIが高いドライバーだという。
配信日時: 2022年7月4日 00時00分
PXG「0311 GEN5」ドライバー2モデル
これらはシンプルに「0311」となり、「寛容性」が非常に高い「XF」は、「0311 GEN5」ドライバーシリーズにおいて同じ役割を果たしている。
<PXG「0311 GEN5」ドライバーの構造>
PXGの「0311」と「0311 XF」ドライバーは『Ti811』ボディと『Ti412』フェースが特徴。
『Ti412』は低弾性でありながら高強度を誇る。これは専門的な言い方だが、強いけど柔軟性があるということだ。PXGでは、この素材によりドライバーのフェースを経年による変形(および高反発ルールへの抵触)を気にせずに薄肉化することが可能になった。
ここで大切なのは、他メーカーがそうであるように、PXGも「COR値(ボール初速の限界を決める古い測定基準)」と「CT値(現在の標準)」の狭間で初速アップをしようとしているということだ。
※COR値(反発係数)、CT値(反発性能)
誰だって10ヤードも飛距離アップするなんて確約できない。実際はちょっと飛距離が伸びるだけ。現実を知るべきだろう。
弾性のある素材を使用し、バルジ&ロールをロボットで研磨することで、PXGは製造公差を厳しく設定することが可能になった。これは初速アップの話でしばし見失いがちな重要ポイント。
公差が厳密でなければ、それを補うために「CT」の目標値は低く設定する必要がある。最も均一な製造工程を誇るメーカーが、最も初速があるドライバーを生み出すことができるのだ。
まず初めに伝えなければならないのは、「0311 GEN5」がPXGのラインナップにおける「X」と「XT」の代わりとなるものではあるが、上級者向けドライバーではないということ。
PXGのCIO(チーフ・イノベーション・オフィサー)のブラッド・シウェラート氏よれば「このクラブはありとあらゆるゴルファーに向けてデザインされた」ようで「非常に『寛容性』が高い」という。
話を内部に移すと、過去のPXGメタルウッドを決定づける特徴は、『ハニカムTPEインサート』だった。ソールに接着されたインサートにより、重量が低部に設定できるが、主となる機能は重量配分に起因する不要な振動を低減させることにある。
「0311 GEN5」ドライバーシリーズでは、内部のウエイトを再配置することで、不快な周波を解消した。インサートは不要で、結果としてより「打感」の良いドライバーとなった。
確かに「打感」はかなり主観的な部分だが、個人的に、このドライバーはこれまでのPXGが送り出してきたどのドライバーよりも、大幅に改善した心地よい「打音」と「打感」を実現している。
ではこうした共通点を網羅した上で、PXG「0311」ドライバーの2モデルの違いを見ていこう。