テーラーメイド「300 MINI」ドライバー〜フェアウェイからも思い描くショットが打てる〜
新作のテーラーメイド「300 MINI」ドライバーは前作よりもやや大型化したが、このカテゴリーでは現状これが唯一の選択肢となる。
配信日時: 2021年7月23日 11時00分
テーラーメイド「300 MINI」ドライバー
・ヘッド体積は307ccで前作の「ミニドラ」よりもやや大型化
・定価は399.99ドルで発売は7月16日から
テーラーメイド「300 MINI」ドライバーは、「ミニドライバー」部門において同社の最新で唯一のモデル。現状ではこうしたクラブは他にない。
「460cc時代」におけるテーラーメイドの初代ミニドラ「SLDR Mini」以来、このカテゴリーはテーラーメイド一色となっている。ピンが13度の「ラプチャー」を一度投入したが、ヘッド体積は219ccで「ミニドラ」というよりは巨大なフェアウェイウッドという感じだった。
キャロウェイも「ビッグバーサ Mini 1.5」で一発勝負に出たが、これはテーラーメイドのそこまで記憶に残っていない「エアロバーナーミニ」に対抗して発売されたもの。あえて言うなら両社のどちらかが勝ったと言えるようなものではなかった。
テーラーメイドは「エアロバーナー」から数年、「オリジナルワン」ミニドライバーをこのカテゴリーに投入。このドライバーは、オリジナルのメタルウッド「ピッツバーグパーシモン」を連想させ、ちょっとしたノスタルジーを感じさせるものとなっていた。
その間、このカテゴリーに参入するメーカーはなかったが、私がテーラーメイドのR&Dシニアレベルのスタッフの一人に、「ミニドラ」投入はないのか聞いてみたところ、当時の彼の答えは「作るかもしれないが、一方で我々は利益も出さないといけない」というものだった。
つまり「競合他社は需要がほぼないと見ていても、テーラーメイドはチャンスと捉えている」ということ。
そして、「オリジナルワン」ミニドライバーをリリースしてから2年、同社は「300 MINI 」をローンチすることになった。
目の肥えた方なら、全米オープンでフィル・ミケルソンがテーラーメイドの「300 MINI」をセットに入れていたことは知っているはず。契約プロのセッティングに競合他社のメタルウッドが入っているなんて良いわけなく、キャロウェイがミケルソンのセッティングからテーラーメイドのクラブを外すために、「ミニ」を投入する可能性もないとは言えないだろう。
しかし、ミケルソンは気まぐれなところがあり、こうした課題が浮上する前に別のクラブを手にする可能性もある。今のところ、「ミニドライバー」を出しているのはテーラーメイドだけで、このクラブを使っているプロもミケルソンだけ。
テーラーメイドによれば、PGAの契約ツアープロ数名が「300 Mini」に興味を示しているようだが、ミケルソン以外に実戦で使うのかは定かではない。
では、テーラーメイド「300 MINI」ドライバーのテクノロジーを深掘りしてみよう!