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クラブ契約フリー・池田勇太のギア哲学。「なぜヨネックスのクラブがいいか、工場行って確かめる!」

取材協力・ヨネックスカントリークラブ 撮影・米山聡明 文・Mikiro Nagaoka

2020年10月21日

 

契約フリーになって5年、ず〜っとヨネックスのアイアン

【池田勇太/いけだ・ゆうた】2016年にクラブ契約フリーに。ジュニア時代からクラブにこだわり抜く昔気質な職人肌で、近年は軽ヘッドバランスに移行。繊細かつ鋭い感性でクラブの本質を見抜き、厳しい姿勢でメーカーに伝えることで「お互いを高め合うこと」を信条とする
「クラブ契約フリーになってから、もう5年以上もヨネックスのアイアンよ? そりゃ、何故こんなに良いんだろうって、工場や生産現場が気になるのが普通でしょ」と池田勇太。新潟県長岡市の「ヨネックスカントリークラブ」で合宿を張る傍ら、市内の同社の工場を自ら視察することにしたと言う。というわけで、筆者も同行し、その尋常ならざるクラブへのこだわりについて聞くことにした。

プロゴルファーにとって「クラブ契約 = 多大な収入源かつスポンサー」となるのがこれまでの常識である。でも、池田勇太はそうしない。「契約していない選手が工場見学だなんて、いったい何が目的なの?」と、筆者は当初激しく困惑した。

だが、聞くほどに、ゴルフに真面目な彼とヨネックスの“濃い関係”が見えてきた。まず、クラブの研磨、組み立て工場での第一声が下記だ。

“カーボン技術と研磨技の融合で
ヨネックスは要望するほど
良いものを作ってくれる”
ヨネックスの新潟工場のスタッフと。笑顔いっぱいの池田
ところで、今年から池田は立派な口髭をたくわえている。元々のツアー会場での眼光の鋭さに、強烈な威圧感と貫禄が加わった形だが、ヨネックスの工場内では拍子抜けした。その表情は柔和そのもの。常に笑顔で、冗談と質問が止まらない。

スタッフ各々の顔と名前を覚え、同社のスタッフ側も実にフランクに池田に接する。これまでツアー会場で“おっかない”池田を目の当たりにしてきた筆者は面食らった。上も下もない、笑顔で一緒に働く同僚といった両者の“あまりの近さ”に困惑した。

「クラブ契約フリー選手とメーカー、しかも、製造スタッフとこんなに親密な関係なんてあるのか!?」。正直、しばらくはそんな疑問が頭から拭えなかった。

“技術屋”同士に忖度なし。互いを高め合うWin-Win関係に

互いに技巧派かつ職人肌。プロフェッショナル同士のクラブ談義が止まりません…
「契約フリーになってから、元々5年以上も使っているし、良いものを作ってくれる信頼感が違うからね。例えば、軟鉄鍛造アイアン。ヨネックスは粗研磨されたヘッドを凄いドリルでくり抜いて、反発と寛容性を上げるためカーボン技術を加えてくる。そんな手間、他はやらないよね?

ボクら選手はプレーヤーの感性で改善してほしい問題を伝えるけど、ヨネックスは会社としてもスタッフ一人ひとりとしても、それに応える解決方法の質も量も違う。創造性というのかな。お互いを高められるし、その先のゴルファーの方々の幸せのため、一緒に動けるのがいいよね」
(池田勇太)

ところが、だ。クラブにもゴルフにも真剣が故、その言葉は時には強くなる。この日の練習時、ツアー担当の大木氏(販売促進課)への“圧”は強かった。コンマ数グラムの鉛の重さの違い、貼り方、シャフトや長さの調整など、テストするバリエーションは多岐にわたるが、池田は全てを入念にテストし、取捨選択を繰り返す。
わずかな鉛の重さ、貼り方の微差も感知してしまう、フィーリングモンスター・池田勇太。ツアー担当の大木氏への“圧”やリクエストは強烈です……
以前にテストして✕印を付けたものは改良も求めるが、その数も指示の細かさも尋常じゃない。しかも、矢継ぎ早な池田の問いに、大木氏が一瞬答えに詰まるのも仕方がないと外野の筆者は思うのだが、池田は丁々発止のやり取りを求める。これはツアー会場でよく見てきた光景でもあり、筆者が知る“職人・池田”の凄みの一面でもある。筆者はいたく同情したが、大木氏の反応は真逆だった。

「いや、本質を突き詰めるプロ同士として有り難い限りです。彼のクラブへの感性は本当に鋭く、一切妥協がないので常に我々の対応力・技術力が問われます。私やヨネックスへの気遣いなんて不要です。彼は生粋のクラブ好きで、その先のゴルファーを見ていて、根っこの部分は我々と全く同じなので」(大木氏)

この辺りは、まさに信頼し合う「チーム」の関係と言えるだろうか。選手とメーカー、なにより“契約”という大人の事情の垣根すら越え、互いを高め合うためのウィンウィン関係を築いていた。
『EZONE GT』ドライバーのカーボンクラウン成型を体験した池田。「こんなに柔らかな繊維が焼くと軽く強靭になるんだね。接着作業も丁寧で研磨など手間暇が凄い。カーボン加工技術の歴史が違うね」
   
上記が一例だが、今回池田は、ラケットやゴルフ用カーボンシャフト、カーボン複合ウッド、アイアン&ウェッジ研磨とつぶさに視察。今後起きうる問題解決のヒントとして、同社の持つ技術を幅広くインプット。

特に、カーボン技術と研磨技の融合には度々感嘆の声を漏らし、「熟練の研磨師から若い女性まで“熱”が違う。選手としての使い勝手を隅なく聞いてきて、みなそれぞれが改善を狙ってくる」と、同社のスタッフ一人ひとりの“人”にも惚れ込む池田だった。分かってはいたことだが、やはりこの男、熱い!
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