プロギア『egg 44』ドライバーの【重ヘッド/44.5インチ】が意外なほど飛ぶ件
R&AとUSGAが【ドライバーは46インチまで】のローカルルールを決めましたが、エンジョイ派には無関係。そして、長尺だけが飛ばしじゃありません。プロギアの新作を試すと『ミート率アップ』の偉大さを感じることに……。
配信日時: 2021年10月27日 07時00分
名前は『エッグ44』だが、44.5インチ
世は高慣性モーメント(MOI)・ドライバー全盛ですが、そんな各社自慢の新作でも曲がりに曲がる筆者。曲がらないはずの高MOIヘッドでこれだけOBが出ると、もう心が折れて「ミニドライバーか、飛ぶ3Wしか選択肢がないかな…」と、半ば諦めかけていました……。(ドライバーイップス?)
先日『エッグスプーンブラック』を試した際、そんな本音をプロギアに伝えると「短いものをテストしてみて!」と、手渡されたのが『エッグ44』なる新作でした。聞けば、同社の担当者も昨年ドライバーの不調に悩んでいて、『エッグ44』の発売前のプロトタイプを使っているうちに症状が回復したとか。
どんな特徴があるのか、早速、スペックやテクノロジーを見てみることに。
先日『エッグスプーンブラック』を試した際、そんな本音をプロギアに伝えると「短いものをテストしてみて!」と、手渡されたのが『エッグ44』なる新作でした。聞けば、同社の担当者も昨年ドライバーの不調に悩んでいて、『エッグ44』の発売前のプロトタイプを使っているうちに症状が回復したとか。
どんな特徴があるのか、早速、スペックやテクノロジーを見てみることに。
PRGR史上最重、ヘッド重量208g!
担当者によれば、「同じHSならミート率が高い方が断然飛ばせます。今回の『エッグ44』は、プロギア史上最も重いヘッド重量208gに加え、ミート率アップさせやすい最強レングスの44.5インチに設定。短くてもミートできる方が飛ぶアマチュアのテストデータも出ています」。
扁平・デカヘッドでかなりの深重心に見えるため、フェース面上の重心位置も上がると思いきや、9.5°の低重心率が【52%】で、10.5°が【56%】と、意外にも圧倒的な低重心。それでいて、見た目通りに重心深度も44mmと深く、左右MOIも5,000g・cm2オーバーだとか。
ただ、短めとはいえ、これだけの重ヘッドだとシャフトへの負荷が相当大きくなりそう。しかも、純正シャフトのトルクが【M-43】で7.3もあり、【M-40】で7.6……。ここまで大きなトルクは初体験で、HS50m/sオーバーの筆者には正直、一抹の不安がよぎります。
ただ、短めとはいえ、これだけの重ヘッドだとシャフトへの負荷が相当大きくなりそう。しかも、純正シャフトのトルクが【M-43】で7.3もあり、【M-40】で7.6……。ここまで大きなトルクは初体験で、HS50m/sオーバーの筆者には正直、一抹の不安がよぎります。
練習なしでも、いきなり芯食い!
練習も素振りもせず、名門コースでぶっつけ本番に臨みましたが、恐る恐るの一振り目から強ドローが転がって左ラフ、意外にも280ヤード弱いってます。二振り目もハイドローで左ラフにずっぽし(約275ヤード)で、デカヘッド嫌いの筆者でも林に入らず打てる場所に運べる上、その後のHS50m/s超のマン振りでも球が全く暴れません。(意外過ぎる!)
同社のプロ担当は改めて「ミート率アップする方がロスなく飛ばせるアマチュアは多いんです。それに、長尺化するプロも一部いますが、元々男子プロのドライバーの平均長さは44.5インチですからね」とニッコリ。
これまで芯を外しまくり、フェース角がブレまくる症状に悩んできた筆者にとって、同社が「44.5インチが最強レングス」と言うのも納得。普段の自分がウソみたいに当たり続けました。
同社のプロ担当は改めて「ミート率アップする方がロスなく飛ばせるアマチュアは多いんです。それに、長尺化するプロも一部いますが、元々男子プロのドライバーの平均長さは44.5インチですからね」とニッコリ。
これまで芯を外しまくり、フェース角がブレまくる症状に悩んできた筆者にとって、同社が「44.5インチが最強レングス」と言うのも納得。普段の自分がウソみたいに当たり続けました。
10.5°はスライサーに◎で9.5°は叩ける
かなりのデカヘッドで短いため、ボールにかなり近く見え、当たる安心感が段違い。加えて208gのヘッド重量で少々の当たり外れもお構いなしに初速を出せ、短いのに意外なほど飛びます、コレ。トルクの大きな専用シャフトもミスを吸収してくれ、10.5°は右抜けもほぼ皆無でスライサーにも良さそうです。
聞けば、「同じ顔に見えますが、9.5°より10.5°の方がややFP値を抑えて重心角が大きく、やさしくつかまる仕様になっています。反対に、9.5°は叩ける形ですね」とのこと。同社のプロ担当を含め、筆者以外の同伴者2人はHS42〜3m/sでサラリとクラブに任せて振るタイプです。
聞けば、「同じ顔に見えますが、9.5°より10.5°の方がややFP値を抑えて重心角が大きく、やさしくつかまる仕様になっています。反対に、9.5°は叩ける形ですね」とのこと。同社のプロ担当を含め、筆者以外の同伴者2人はHS42〜3m/sでサラリとクラブに任せて振るタイプです。
この打ち方だと、強烈に高いハイストレートドローを連発しており、大トルクシャフトと低・深重心ヘッドが、自動的にアッパー軌道に導くとしか思えません。高く澄んだ「パキンッ!」という爆音を残して、狭いホールでも難なくFWど真ん中を狙い打ちしていました。
かたや、筆者はハンドファーストが強く球が低いタイプですが、『エッグ44』だと短いのに綺麗に球が上がり、この点でも普段よりロスなく飛ばせたのかも。ドライバーが苦手な方は多いと思いますが、44.5インチなら、潜在能力を開放できると思いますよ!
Text/Mikiro Nagaoka
かたや、筆者はハンドファーストが強く球が低いタイプですが、『エッグ44』だと短いのに綺麗に球が上がり、この点でも普段よりロスなく飛ばせたのかも。ドライバーが苦手な方は多いと思いますが、44.5インチなら、潜在能力を開放できると思いますよ!
Text/Mikiro Nagaoka