世界1位が『マーベリック』!? 『MAVRIK』スタンダードは誰向きか、本当に型破りか
明日、2月7日はキャロウェイ『MAVRIK(マーベリック)』とテーラーメイド『SIM』の発売日。既に膨大な情報が出ていますが、マニアックチーム的な結論をお送りします!
配信日時: 2020年2月6日 07時51分
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世界1が、まさかのキャロウェイ!?
筆者 「キャロウェイ『MAVRIK』とテーラーメイド『SIM』がついに明日7日に発売されますね! 新作はどっちが勝つんだろう、どっちも魅力的なんですけど、直近で世界1のブルックス・ケプカがキャロウェイ『MAVRIKサブゼロ』を使ってたじゃないですか。ケプカといえば、2016年の途中から契約フリーですけど、ドライバーはずっとテーラーメイドを使ってたのに……」
PCM筒康博(以下、筒) 「!!! ケプカ選手が『MAVRIK』というのは、むちゃくちゃインパクト大きいですね〜。だって『SIM MAX』もたしか一度使ってますよね? その後『M5』に戻した後、キャロウェイ『MAVRIKサブゼロ』に行ったんでしょ?」
筆者 「はい。ケプカは一度使って気にいると、けっこう長いタイプに見えるんで、今後がめちゃくちゃ気がかりです…。五輪イヤーですけど、メジャー優先の立場を明らかにしてますし、ケガ明けでも今は【マスターズ】しか狙ってないはず。去年は2位で取り逃しましたしね」
PCM筒康博(以下、筒) 「!!! ケプカ選手が『MAVRIK』というのは、むちゃくちゃインパクト大きいですね〜。だって『SIM MAX』もたしか一度使ってますよね? その後『M5』に戻した後、キャロウェイ『MAVRIKサブゼロ』に行ったんでしょ?」
筆者 「はい。ケプカは一度使って気にいると、けっこう長いタイプに見えるんで、今後がめちゃくちゃ気がかりです…。五輪イヤーですけど、メジャー優先の立場を明らかにしてますし、ケガ明けでも今は【マスターズ】しか狙ってないはず。去年は2位で取り逃しましたしね」
PCM編集長(以下、P編) 「う〜ん、ずっとテーラーメイドだった人が、キャロウェイか……。中々珍しいタイプだと言えるんじゃない? だって、キャロウェイ好きはキャロウェイを買うし、テーラー好きはテーラーを買うものだからね。昔から、プロもアマも。松山英樹プロはこの2つを行ったり来たりはするけど、レアケースだよ。やっぱり、ケプカは今回の『MAVRIK』の【AIフェース】を評価したと言うことなのかな…」
筒&筆者 「………。(それはケプカに聞いてください…)」
筒&筆者 「………。(それはケプカに聞いてください…)」
石川遼、河本結が実証していたAIフェースの芯の広さ
筆者 「お二人は年末のキャロウェイの『MAVRIK』メディアイベントに行ってないから、実際のところがわからないんですよね。ボクは、石川遼と河本結が初めて『MAVRIK』をテストするシーンを目の当たりにしているので、ケプカの選択もすごく納得いくんです」
筒 「それ、キャロウェイの公式ユーチューブチャンネルで出ている動画を撮影した日でしょう? 長岡さん、2人はなんて言ってたんですか?」
筆者 「降臨させる前にテスト内容を言っておくと、石川遼は『エピックフラッシュ』のマン振りに近いショットと、『MAVRIK』をいろんな打点で打ち比べたんです。結論から言うと、『エピックフラッシュ』はどの打点でも75m/sを超えなかったんですが、『MAVRIK』はトゥ打点、フェース上下打点、2本の柱の外に当たるようなヒール打点でも、75m/sを下回らかったんです。真ん中でMAX77m/sを超えてましたね」
P編 「本当!? っていうか、ドライバーはケプカと同じ『MAVRIKサブゼロ』だよね?」
筆者 「いや、それが違ったんですよ。『MAVRIK』のスタンダードでした。あのヘッドのお尻が上がったヤツです」
P編 「………。(ギラッ、お尻が上がる!?ホンマ『TR20 440』もそうだぞ!?)長岡、プロはなんて言ってたの? 降臨させて!」
筒 「それ、キャロウェイの公式ユーチューブチャンネルで出ている動画を撮影した日でしょう? 長岡さん、2人はなんて言ってたんですか?」
筆者 「降臨させる前にテスト内容を言っておくと、石川遼は『エピックフラッシュ』のマン振りに近いショットと、『MAVRIK』をいろんな打点で打ち比べたんです。結論から言うと、『エピックフラッシュ』はどの打点でも75m/sを超えなかったんですが、『MAVRIK』はトゥ打点、フェース上下打点、2本の柱の外に当たるようなヒール打点でも、75m/sを下回らかったんです。真ん中でMAX77m/sを超えてましたね」
P編 「本当!? っていうか、ドライバーはケプカと同じ『MAVRIKサブゼロ』だよね?」
筆者 「いや、それが違ったんですよ。『MAVRIK』のスタンダードでした。あのヘッドのお尻が上がったヤツです」
P編 「………。(ギラッ、お尻が上がる!?ホンマ『TR20 440』もそうだぞ!?)長岡、プロはなんて言ってたの? 降臨させて!」
石川遼 「去年『エピックフラッシュ』で12yくらい伸びて【コレ以上のドライバーは無い】と思っていたんですが、『MAVRIK』は芯を外しても遥かに初速が出て驚きました。特にヒール打点のフェードだと右に抜けてしまって15yくらい飛距離が落ちるのが当たり前だったのに、『MAVRIK』だと、右に抜けず、5y弱に収まる感じ。あと、なぜかここ(ダウンスイングからインパクトにかけて)が速いというか、振り抜く音がいい」
P編 「………。(やっぱり、お尻が上がったハイバックって速く振れるのかも…)で、長岡、河本結プロはどうだったの?」
筆者 「真ん中打点、ヒール外し、トゥ外しと石川遼と同様の打点外しテストをして、全部248〜253ヤードに収まってました。【この寒さで252は普段絶対いかないです】って驚いてましたよ」
P編 「う〜ん……、筒さん、どう思う?」
P編 「………。(やっぱり、お尻が上がったハイバックって速く振れるのかも…)で、長岡、河本結プロはどうだったの?」
筆者 「真ん中打点、ヒール外し、トゥ外しと石川遼と同様の打点外しテストをして、全部248〜253ヤードに収まってました。【この寒さで252は普段絶対いかないです】って驚いてましたよ」
P編 「う〜ん……、筒さん、どう思う?」
前作『エピックフラッシュ』との重心データの差は?
筒 「いや、普通にあり得ると思いますよ、空力に関しては正直分かりませんけど。前作『エピックフラッシュ』シリーズは、真ん中に当たるとすごく初速が出て飛びますが、打点がズレたときにガクンと飛ばなくなることは実感していたので。
それに、『エピックフラッシュ』シリーズはすごくフェースが重かったんですよ。だからか、パワーのない女子プロの間で【サブゼロのウェイト外し】が流行りましたよね? 『MAVRIK』はAIへの司令でフェースが6gも軽くなった上、同じくAIへの司令で芯を広げることが出来てるはずなので、そういうプロの結果が出ることに疑問はないです」
筆者 「筒さん、石川遼が【ヒール打点のフェードで、右に抜けない】と言ってますが、『MAVRIK』と『エピックフラッシュSZ』で重心距離的な差はあるんですか?」
筒 「そりゃあるでしょ。だって『サブゼロ』は元々左にいきたくない人が使うモデルですし、石川プロが打ったのは3つのモデルの真ん中の『MAVRIK』スタンダードでしょう?」
筆者 「そっか。でも、もう内部重心を測ってると思うので、データを解説してください」
それに、『エピックフラッシュ』シリーズはすごくフェースが重かったんですよ。だからか、パワーのない女子プロの間で【サブゼロのウェイト外し】が流行りましたよね? 『MAVRIK』はAIへの司令でフェースが6gも軽くなった上、同じくAIへの司令で芯を広げることが出来てるはずなので、そういうプロの結果が出ることに疑問はないです」
筆者 「筒さん、石川遼が【ヒール打点のフェードで、右に抜けない】と言ってますが、『MAVRIK』と『エピックフラッシュSZ』で重心距離的な差はあるんですか?」
筒 「そりゃあるでしょ。だって『サブゼロ』は元々左にいきたくない人が使うモデルですし、石川プロが打ったのは3つのモデルの真ん中の『MAVRIK』スタンダードでしょう?」
筆者 「そっか。でも、もう内部重心を測ってると思うので、データを解説してください」
筒 「はい……。(コレ、解説しても分かるのかな…)今回の『MAVRIK』スタンダードの重心距離は40.2mmとやや長め。重心深度は34.7mmとこちらはやや浅め。FPが15.7mmで、軸線深度が19mmですね。ライ角は表示58°でソール基準の計測ライが56.4°。この辺りの数字から見ると、ちょうど 3つの真ん中のモデルですが、ややつかまりを抑えたセミアスリートモデル寄りという性格が見えてきますね」
P編 「そうだね、このドライバーでロフトの威張りはしない方がいいと思う」
筆者 「え、どうしてです?」
P編 「そうだね、このドライバーでロフトの威張りはしない方がいいと思う」
筆者 「え、どうしてです?」