えっ、6機種も? “バッキバキ”+“柔ら硬い”『オデッセイ トゥーロン』の全貌が見えた!
先日「BSオープン」で投入されていた『オデッセイ トゥーロン』。今週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、さらに追加機種を発見し、その全貌が何となく見えました。さぁ、いったい誰が使うのか? 最新レポート。
配信日時: 2018年11月7日 11時46分
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Mr.オデッセイのローリンソン氏がなぜココに?
オースティ・ローリンソン。キャロウェイゴルフ本国で、ODYSSEYパター部門のR&D(研究開発)のトップを長年担っており、【Mr.オデッセイ】とはこの人のこと。その米国オデッセイのトップが、なぜ「三井住友VISA太平洋マスターズ」の会場に???
手にしていたパターを見て納得。先日「ブリヂストンオープン」で発見した『オデッセイ トゥーロン』を、選手たちにテストさせるために来日していた。そして前回は、バッキバキな見た目の『オデッセイ トゥーロン SAN PROTO』のクランクネックブレード1機種のみしかなかったが、今回は驚き。なんと、画像のように6機種ものバリエーションが用意されていた。早速、オースティを直撃!
⇒『オデッセイ トゥーロン』? 見たことないくらいバッキバキな削り出しがツアー投入。プロの反応は?
手にしていたパターを見て納得。先日「ブリヂストンオープン」で発見した『オデッセイ トゥーロン』を、選手たちにテストさせるために来日していた。そして前回は、バッキバキな見た目の『オデッセイ トゥーロン SAN PROTO』のクランクネックブレード1機種のみしかなかったが、今回は驚き。なんと、画像のように6機種ものバリエーションが用意されていた。早速、オースティを直撃!
⇒『オデッセイ トゥーロン』? 見たことないくらいバッキバキな削り出しがツアー投入。プロの反応は?
オースティ 「他社のミルドパターとは音も転がりも違う」
「この6機種が何かって? いい質問です。今回はハイエンド向けのパターのブランド見直しをしました。これまでのミルドパターラインアップを『オデッセイ トゥーロン』というブランドに統一しました。ショーン・トゥーロンが開発したこのパターをオデッセイのブランドに加えたんです。
日本でもお披露目となったわけですが、特徴はフォージド、ミルド、そしてデザインに徹底的にこだわりました。美しい仕上がりが大きな特徴で、他社と大きく違うのはフェースのデザイン。【ディープ・ダイヤモンドミル・フェース】と呼ぶフェースの刻印は、1つを機械で彫るのに30分もかかります。
日本でもお披露目となったわけですが、特徴はフォージド、ミルド、そしてデザインに徹底的にこだわりました。美しい仕上がりが大きな特徴で、他社と大きく違うのはフェースのデザイン。【ディープ・ダイヤモンドミル・フェース】と呼ぶフェースの刻印は、1つを機械で彫るのに30分もかかります。
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今回の『オデッセイ トゥーロン』の6機種は【ディープ・ダイヤモンドミル・フェース】に…
このミルドパターンが可能にするのは、より多くの摩擦を生むこと。フェースとボールの摩擦により、順回転が増えて転がりがよくなり、さらに音も他社のミルドパターより低めに抑えることができます。とはいっても、他のオデッセイのインサートパターよりは打感がしっかり伝わります。ゴルファーにとっては、ソフトな打感のインサートパターか、しっかり感のあるトゥーロンパターか、選択肢を増やすことができました。
インサートと違う点としては、打感もそうですが、音も挙げられます。好みはあると思いますが、ゴルファーがパターを替えるように、ボールを替えることもあります。最近は柔らかいボールが増えていますし、そうなると、もっとしっかりとした打感をパッティングで求める人も多くなるでしょうし、その点でこのトゥーロンパターに替えることも考えられます」(オースティ・ローリンソン)
インサートと違う点としては、打感もそうですが、音も挙げられます。好みはあると思いますが、ゴルファーがパターを替えるように、ボールを替えることもあります。最近は柔らかいボールが増えていますし、そうなると、もっとしっかりとした打感をパッティングで求める人も多くなるでしょうし、その点でこのトゥーロンパターに替えることも考えられます」(オースティ・ローリンソン)
L字マレット『SAN FRANCISCO』の打感を気に入る小田孔明
現在、オデッセイのホワイトホットインサート入りの#9(L字マレット)、スコッティ・キャメロンの同形状を併用している小田孔明。早速、オースティらオデッセイ一団が#9と同形状の『オデッセイ トゥーロン SAN FRANCISCO』を手渡す。短い距離から、ミドルパット、長いパットと入念に転がして小田孔明が語り始めた。
「いいよ、打感がいい。この手のステンレス削り出しのものにしては、打感が食いついて柔らかい。なんかね、音が長い距離になるほど控えめで、モチッとしとるんよ。それでいて、短い距離ではしっかり高い音がする。うん、そこが不思議なところで、いい感じ。スコッティ・キャメロンも似た感じだけど、そこが違いな気がするね」(小田孔明)
「いいよ、打感がいい。この手のステンレス削り出しのものにしては、打感が食いついて柔らかい。なんかね、音が長い距離になるほど控えめで、モチッとしとるんよ。それでいて、短い距離ではしっかり高い音がする。うん、そこが不思議なところで、いい感じ。スコッティ・キャメロンも似た感じだけど、そこが違いな気がするね」(小田孔明)
石川遼も『SFOプロト』の改良版を入念にテスト
石川遼にもオースティから、2本の『オデッセイ トゥーロン』のプロトタイプが手渡された。ご存知のように、石川遼には圧倒的なエースパター『プロタイプix #9』がある。お取り置きしている同モデル4本の中でもひときわ高い音がする同エースは、お気に入りすぎてグリップはツルツル。しかし、何十万球も転がしてきたこのエースの感覚は揺るぎなく、“手の一部”となっており、替えの効かない存在だ。
フィーリングを変えたくないため、グリップも替えられない。かねてから、このエースパターのインサートなどが破損することを恐れ、エース予備軍を作る必要性に迫られている。そして、現在は破損の心配のない削り出しの『オデッセイ トゥーロン』でそれらの試作を重ねている状況である。
フィーリングを変えたくないため、グリップも替えられない。かねてから、このエースパターのインサートなどが破損することを恐れ、エース予備軍を作る必要性に迫られている。そして、現在は破損の心配のない削り出しの『オデッセイ トゥーロン』でそれらの試作を重ねている状況である。
この日は『SFOプロト』の改良版をまずはチェック。特殊なシャフトの入ったプロトタイプを手に、まずは「前のものよりフラットに見えなくていい」と、見た目に合格点。ただし、微細なバランスの違いも感じ取ってしまう石川遼、「エースの方がヘッドが走る気がする」と、ボコボコ入っていた『SFOプロト』の改良版の投入を見送るのか。
同時に手渡されたもう1本のプロトタイプは、ブレード型のセンターシャフト。練習用に石川が度々手にするものだが、こちらに関しても注文を付けた。センターシャフトの受け口が気に入らない。「シャフトって直接ヘッドに刺せませんかね?もっと、ブレード厚さを薄くして、シャフトがはみ出すくらいでもいいんで」と、無理難題をオデッセイ一団に突きつける。
ショートゲーム、とりわけパッティングにおいては、音を何よりも重視する石川遼らしいこだわりだ。高く澄んだ音と共に、繊細なヒットのフィードバックを求めるため、トップブレードがもっと薄くてもいいと…。初回に試作された『SFOプロト』の際に、バックフェースを削りに削ったのと同様のリクエストである。石川遼、なんという敏感さなのか……。
同時に手渡されたもう1本のプロトタイプは、ブレード型のセンターシャフト。練習用に石川が度々手にするものだが、こちらに関しても注文を付けた。センターシャフトの受け口が気に入らない。「シャフトって直接ヘッドに刺せませんかね?もっと、ブレード厚さを薄くして、シャフトがはみ出すくらいでもいいんで」と、無理難題をオデッセイ一団に突きつける。
ショートゲーム、とりわけパッティングにおいては、音を何よりも重視する石川遼らしいこだわりだ。高く澄んだ音と共に、繊細なヒットのフィードバックを求めるため、トップブレードがもっと薄くてもいいと…。初回に試作された『SFOプロト』の際に、バックフェースを削りに削ったのと同様のリクエストである。石川遼、なんという敏感さなのか……。