パーオン&賞金女王の『N.S.PRO 950GHネオ』が2021年最多勝アイアンシャフト!
コロナ禍で統合の長い戦いは稲見萌寧が賞金女王に。彼女が使う『トラス』パターが今年終始話題でしたが、忘れちゃいけない今年最大のツアーギアトピックスが、パーオン女王のアイアンシャフト!(写真・GettyImages)
配信日時: 2021年12月20日 07時30分
パーオン女王・稲見が精密なアイアンショットで今年8勝、賞金女王に
2021年のパーオン率「75.77%」。2019年シーズンに続き、稲見萌寧がパーオン女王をキープし、賞金女王に輝いた。誰よりもバーディチャンスを作り出し、『トラス』パターで平均パット数も2位となれば、今年8勝したのも頷ける。途中、腰痛を抱え、古江彩佳の猛追がありつつも、逃げ切りをはたした。
稲見のパフォーマンスを支えるアイアンは、使い慣れた2017年モデルのテーラーメイド『P770』。昨年だけブリヂストン『Tour B X-CB』を使ったが、今年の初めから過去に4年使用した愛機に戻し、そしてシャフトも日本シャフト『N.S.PRO 950GH neo』のRに変更していた。このアイアン変更が、『トラス』に匹敵する2021年の飛躍ポイントではないだろうか。
稲見のパフォーマンスを支えるアイアンは、使い慣れた2017年モデルのテーラーメイド『P770』。昨年だけブリヂストン『Tour B X-CB』を使ったが、今年の初めから過去に4年使用した愛機に戻し、そしてシャフトも日本シャフト『N.S.PRO 950GH neo』のRに変更していた。このアイアン変更が、『トラス』に匹敵する2021年の飛躍ポイントではないだろうか。
2021ツアーギア注目度1位!
N.S.PRO 950GH neo
異素材複合や中空など、スピンレスな現代ヘッドに合う「時代が求める新軽量」。万人向けの旧定番『NS950GH』より中間剛性を高め、飛び系でも止まる。「ポンと高く出る」球を好む稲見が鬼に金棒状態に
N.S.PRO 950GH neo
異素材複合や中空など、スピンレスな現代ヘッドに合う「時代が求める新軽量」。万人向けの旧定番『NS950GH』より中間剛性を高め、飛び系でも止まる。「ポンと高く出る」球を好む稲見が鬼に金棒状態に
『950ネオ』と新『850ネオ』で、計11勝の最多勝!
一昨年に誕生した、日本シャフト『N.S.PRO 950GH neo』。昨季(2019年)は比嘉真美子の1勝のみだったが、今年は稲見の8勝だけでなく、大里桃子の1勝を加えて計9勝と大躍進。これに、この秋発売のより軽い新作『N.S.PRO 850GH neo』の原英莉花や若林舞衣子を加えると『ネオ』シリーズで計11勝と、今年の最多勝アイアンシャフトとなった。
改めて、『ネオ』はどんなシャフトなのか、振り返っておこう。日本シャフトによれば、開発の背景はこうだ。
「軽さとシャープな振り心地がもたらす抜群のコントロール性能で、主に国内女子ツアーで圧倒的な支持を受ける『N.S.PRO 850GH』は、ここ10年変わらず女子ツアーにおいて高い使用率を誇ります。この重量帯は、40〜50g台のドライバーシャフトとの重量マッチングに優れ、今回その『N.S.PRO850GH』に新機能搭載アイアンとのマッチング性に優れた『neo』のエッセンスを注入しました。幾多の勝利に貢献した優れた性能に、近年台頭する大型化・ストロング化するアイアンヘッドのパフォーマンスを最大限に発揮させる性能を加え、女子プロ・アベレージゴルファーに向けた新たな武器の完成です」(同社広報)
改めて、『ネオ』はどんなシャフトなのか、振り返っておこう。日本シャフトによれば、開発の背景はこうだ。
「軽さとシャープな振り心地がもたらす抜群のコントロール性能で、主に国内女子ツアーで圧倒的な支持を受ける『N.S.PRO 850GH』は、ここ10年変わらず女子ツアーにおいて高い使用率を誇ります。この重量帯は、40〜50g台のドライバーシャフトとの重量マッチングに優れ、今回その『N.S.PRO850GH』に新機能搭載アイアンとのマッチング性に優れた『neo』のエッセンスを注入しました。幾多の勝利に貢献した優れた性能に、近年台頭する大型化・ストロング化するアイアンヘッドのパフォーマンスを最大限に発揮させる性能を加え、女子プロ・アベレージゴルファーに向けた新たな武器の完成です」(同社広報)
ツアーギア注目度2位!
N.S.PRO 850GH neo
約10年間女子ツアーの定番だったややしっかりの『NS850GH』に、やさしく振り抜けるエッセンスを注入。スピンレスな飛び系や重心距離が長めのヘッドに移行してもスムーズなフェース開閉が可能に
新機能搭載アイアンとは、昨今増えている、中空のタングステン複合ヘッドや、ストロングロフトの飛び系アイアンのこと。これらのアイアンヘッドの急激な進化に合わせ、必要となったのが、『ネオ』シリーズというわけだ。
N.S.PRO 850GH neo
約10年間女子ツアーの定番だったややしっかりの『NS850GH』に、やさしく振り抜けるエッセンスを注入。スピンレスな飛び系や重心距離が長めのヘッドに移行してもスムーズなフェース開閉が可能に
新機能搭載アイアンとは、昨今増えている、中空のタングステン複合ヘッドや、ストロングロフトの飛び系アイアンのこと。これらのアイアンヘッドの急激な進化に合わせ、必要となったのが、『ネオ』シリーズというわけだ。
原英莉花が高い球を求め『850ネオ』で勝利
そのパワーからすれば原英莉花の『N.S.PRO 850GH neo』の投入は意外だが、海外の強豪を観察し「私も硬いグリーンで止まる高い球が打てるようになりたい」と度々語り、目的に合致したと言えるだろうか。ここで1つの疑問が生まれる。
「ネオは『950』と『850』でどう違うのか?」。そこで、上記の剛性分布を見てみると、旧定番『NS850』より『850ネオ』は先中の剛性が低く、高さとスピンが得られることが分かる。『950ネオ』とセンターは近いが、手元と先は剛性が低く、パワーがなくてもより止めやすくなるといえる。
女子ツアーは世代交代が進み、世界との距離も近づく中、今年と同様パーオン率上位が賞金を稼ぐことは間違いなく、来季も『ネオ』の勝ち星増は必至。そして、プロの使用ヘッドより、本来我々アベレージゴルファーが使う大きめ・複合ヘッドに合わせて作られた同シリーズ。このシャフトを試さずに年越しを迎えられそうにない。
Text/Mikiro Nagaoka
「ネオは『950』と『850』でどう違うのか?」。そこで、上記の剛性分布を見てみると、旧定番『NS850』より『850ネオ』は先中の剛性が低く、高さとスピンが得られることが分かる。『950ネオ』とセンターは近いが、手元と先は剛性が低く、パワーがなくてもより止めやすくなるといえる。
女子ツアーは世代交代が進み、世界との距離も近づく中、今年と同様パーオン率上位が賞金を稼ぐことは間違いなく、来季も『ネオ』の勝ち星増は必至。そして、プロの使用ヘッドより、本来我々アベレージゴルファーが使う大きめ・複合ヘッドに合わせて作られた同シリーズ。このシャフトを試さずに年越しを迎えられそうにない。
Text/Mikiro Nagaoka