「ギア探」メンバー絶賛、フジクラの新作『ベンタスTR』、『デイトナスピーダーX』の魅力とは?
GNTVギア番組「ギア探」メンバーでHS39m/sの原口あきまさ、41m/sの秋山真凛、46m/sの鶴原弘高が、PGA・JGTO・JLPGA使用率No.1シャフトメーカーのフジクラ新作をチェックすると?
配信日時: 2022年4月28日 09時00分
新しい『ベンタスTRブルー』を鶴原はどう見る?
――PGAツアー、国内男子ツアー使用率でNo.1の『ベンタス』シリーズ。また国内女子ツアー使用率もNo.1の『スピーダーNX』。世界中の選手の心を鷲掴みにするフジクラだが、この春2機種の新作を発表。「ギア探」メンバーのお眼鏡にはかなうのだろうか?――
ここ2年ほど日米男子ツアーで常時使用率ナンバー1を記録してきた、『ベンタス』シリーズ。ローリー・マキロイを代表にヘッドスピードの速い猛者たちが好むハードな『ベンタスブラック』と、西郷真央が使う女子プロたちが使用する汎用性の高い『ベンタスブルー』があったが、新作『ベンタスTRブルー』は「手元がブルーより締まってちょうど中間的」と鶴原。
ここ2年ほど日米男子ツアーで常時使用率ナンバー1を記録してきた、『ベンタス』シリーズ。ローリー・マキロイを代表にヘッドスピードの速い猛者たちが好むハードな『ベンタスブラック』と、西郷真央が使う女子プロたちが使用する汎用性の高い『ベンタスブルー』があったが、新作『ベンタスTRブルー』は「手元がブルーより締まってちょうど中間的」と鶴原。
「とにかく『ベンタスTRブルー』はクセがなく素直な印象ですね。硬さで言うと、既存の『ベンタスブラック』はかなりハードな印象がある中、『ベンタスブルー』は手元もセンター部もしなりが大きい感じ。新しい『ベンタスTRブルー』は『ブラック』よりしなって『ブルー』より手元しっかり。クセがなく素直なしなりの中に“ちょうど良さ”を感じます。同フレックス比較だとしっかりなので『ベンタスブルー』で6Xのボクは『ベンタスTRブルー』の6Sでちょうどいい感じですね!」(鶴原)
鶴原が指摘する通り、今作『ベンタスTRブルー』は、最外層に開繊クロス材を採用することで中間部の剛性を高め、さらなる安定性を追求している。打点ブレを補正する『ベロコアテクノロジー』も健在で、これまでにないプレーヤーフィールと性能を併せ持つ形で『ベンタスブルー』を進化させていた。
鶴原が指摘する通り、今作『ベンタスTRブルー』は、最外層に開繊クロス材を採用することで中間部の剛性を高め、さらなる安定性を追求している。打点ブレを補正する『ベロコアテクノロジー』も健在で、これまでにないプレーヤーフィールと性能を併せ持つ形で『ベンタスブルー』を進化させていた。
新しい『デイトナスピーダーX』を秋山はどう見る?
次にチェックする新作は、『デイトナスピーダーX』だ。前作の初代『デイトナスピーダー』は強烈な走りが特長の、飛距離特化型シャフト。2代目となる『デイトナスピーダーX』も、「今ある最高のカーボン素材で、飛びに特化する」建て付けは変わらない。女子プロ級のスピード42m/sの秋山はどう感じたのか。
「最初は『デイトナスピーダーX』のSRを打ってみて、もっと速く振れそうなSにしたらすごく初速も距離も出てビックリ。前作の先調子から中元系になってタイミングが取りやすくなったというのも分かりますね」(秋山)
「最初は『デイトナスピーダーX』のSRを打ってみて、もっと速く振れそうなSにしたらすごく初速も距離も出てビックリ。前作の先調子から中元系になってタイミングが取りやすくなったというのも分かりますね」(秋山)
見届けた同社の開発担当・古川義仁さんは「デイトナスピーダーXは、今ある最高の素材を贅沢に使って飛びにこだわりましたが、切り返しで“間”を感じ取れるため、軌道や打点の安定している秋山さんがより飛ばせる結果になりましたね」と話す。
前作も工房限定のプレミアムモデル『ジュエルライン』で展開された同作だが、先調子だった前作の異次元のスピード感を継承しつつ、切り返しでタメが作れ、タイミングの取りやすいなめらかな中元調子になり、より幅広く使える人が増えた形である。
前作も工房限定のプレミアムモデル『ジュエルライン』で展開された同作だが、先調子だった前作の異次元のスピード感を継承しつつ、切り返しでタメが作れ、タイミングの取りやすいなめらかな中元調子になり、より幅広く使える人が増えた形である。
HS39m/sの原口は『スピーダーNX』!?それとも…
秋山より若干スピードが遅い39m/s前後の原口あきまさも、当然この流れかと思いきや、『デイトナスピーダーX』ではつかまらず。ショックを受ける原口だが、女子プロ使用率1位の『スピーダーNX』だと「しなってくれて振りやすくつかまる。『NX』が一番ラクですよ」。
前述の古川さんは「秋山さんと反対に、原口さんはミスを吸収してくれる自動補正的な動きの『スピーダーNX』でスライス幅とミスヒットが減った形ですね。いずれのシャフトも設計通りの結果で少しホッとしました」。
前述の古川さんは「秋山さんと反対に、原口さんはミスを吸収してくれる自動補正的な動きの『スピーダーNX』でスライス幅とミスヒットが減った形ですね。いずれのシャフトも設計通りの結果で少しホッとしました」。
そう、フジクラはブランドで異なる対象者に向け、素材もテクノロジーも明確に使い分けていた。ハードヒッターの曲がりを減らす『ベンタスTRブルー』の先端補強技術【ベロコア】、動作解析「enso」で部分トルク制御した『スピーダーNX』の【VTC】、高級素材が全部入りの『デイトナスピーダーX』といった具合である。
新作シャフトと聞くと「保有テクノロジーが全て入ったもの」を想像しがちだが、No.1シャフトメーカーは、ゴルファーそれぞれの得たい“結果”を、先回りして全く異なる性能設計をしていたのだ。
しかし、諦める原口ではない。「前からシャフトフィッティングをやってみたかったの。だから、今度はフジクラのフィッティングセンターにお邪魔させてください!」と、本格的なフィッティングを要望。はたして『スピーダーNX』がベストなのか? 原口と同じスライスに悩む人は、下記の「ギア探」本編の「フィッティング編」をチェック!
新作シャフトと聞くと「保有テクノロジーが全て入ったもの」を想像しがちだが、No.1シャフトメーカーは、ゴルファーそれぞれの得たい“結果”を、先回りして全く異なる性能設計をしていたのだ。
しかし、諦める原口ではない。「前からシャフトフィッティングをやってみたかったの。だから、今度はフジクラのフィッティングセンターにお邪魔させてください!」と、本格的なフィッティングを要望。はたして『スピーダーNX』がベストなのか? 原口と同じスライスに悩む人は、下記の「ギア探」本編の「フィッティング編」をチェック!